犬が生活習慣病になる原因とは?症状から対処法まで

【獣医師監修】犬が生活習慣病になる原因とは?症状から対処法まで

犬にも生活習慣病があるということをご存知ですか?飼い主さんのちょっとした油断で気付かないうちに生活習慣病になっている可能性があります。ここでは生活習慣病の原因や引き起こされる病気、予防法などを説明致します。

はてな
Pocket
お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が生活習慣病になる原因

メジャーを咥えて体重計に乗る犬

肥満

犬は人間と違って飼い主さんから与えられたものを食べて生活しています。愛犬が太っているのは飼い主さんが食べ物を与えすぎている可能性があります。
特に問題なのは人間の食べ物を与えることです。例えば、アイスクリーム、ちくわ、パン、クッキーなど犬が好む食べ物はたくさんあり、飼い主さんが食べていると愛犬が欲しくて寄って来るかと思います。
「ちょっとだけなら…」と与えたことある方は多いと思います。
しかしちょっとのつもりで与えても、一口サイズの食べ物は人間に換算すると20個も食べていることになります。カロリーや塩分の多い毎日を過ごせば、肥満になってしまい肝臓や腎臓などの負担にもなってしまいます。
太っていた方が可愛いと思われる方もいますが、肥満は病気であり、様々な病気の引き金になります。

運動不足

愛犬の散歩に行っていますか?愛犬は行きたがっているのについつい面倒に思うことはないでしょうか。
運動不足は肥満の原因になります。肥満になれば生活習慣病のリスクが高くなります。
食べて摂取したカロリーと運動して消費したカロリーで体格が決まってきます。運動不足で消費カロリーが少なければ蓄えとしてどんどん蓄積されていきます。肥満になり身体が重くなってくるとますます動きたくなくなり、雪だるま式に肥満が加速していきます。

ストレス

身体を動かしストレスを発散する機会のない犬はストレスが蓄積されてしまいます。ストレスは免疫力を下げてしまうため、様々な病気のリスクが高まります。

生活習慣病によって引き起こされる犬の病気や症状について

生活習慣病になり治療を受けている犬

高血圧

高血圧とは血圧が高い状態が続くことで、血管の壁にかかる圧力が高いことを意味しています。
原因は様々あり、まず「肥満」になると身体を循環する血液の量が増えるため血圧が上がってしまい高血圧となります。
また、色々な病気が高血圧を引き起こします。わんちゃんは、病気が原因で高血圧をおこすことが多いです。
高血圧の状態が続くと、合併症を引き起こします。目であれば失明、緑内障、網膜剥離、心臓であれば不整脈、心肥大などを起こします。また腎臓は高血圧の影響を受けやすいため大変負担がかかってしまいます。

高血圧の症状

  • 病気を発症するまでは基本的には無症状の場合が多い

糖尿病

糖尿病とは血糖値が高い病気です。
膵臓からでる、血糖値を下げる「インスリン」というものが、しっかり分泌されず働かないことでおこります。そのために、血糖値が上がってしまいます。結果糖尿病を発症してしまいます。

糖尿病の症状

  • 喉が渇き水をよく飲む
  • 尿量が増える
  • 食欲が増す
  • 食べるわりには痩せている
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 毛艶が悪くなる

動物病院にいる犬

高脂血症

高脂血症とは血液中のコレステロールや中性脂肪が高い状態です。通常、採血をして血液を遠心分離すると血漿は無色透明ですが高脂血症になると白く白濁しています。
高脂血症は遺伝や生活習慣が原因です。
「肥満」や「糖尿病」などの病気も高脂血症になる原因となります。
肥満による内臓脂肪は分解されると脂肪酸に変わり、それが肝臓に流れるとコレステロールや中性脂肪の生産が促進されてしまい高脂血症になってしまいます。

高脂血症の症状

  • 食欲の低下
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発作
  • 外見上 無症状のことも多い

心臓病

心臓病になる原因は様々ありますが、生活習慣病によって引き起こされることもあります。
「肥満」がそのひとつです。
肥満になると血液中の中性脂肪やコレステロールが増えてしまいます。ドロドロの血液を身体の隅々まで循環させようと心臓は必死に働くため心臓へ負担をかけてしまい心臓病を発症してしまいます。

心臓病の症状

  • 疲れやすく運動をしたがらない
  • 舌が紫色になる
  • 失神
  • 横になって眠れない

関節炎

関節炎になる原因は「肥満」と「加齢」です。
関節にはスムーズに動くように潤滑油があります。年をとると潤滑油がすくなくなってきたり、クッションの役割をはたしている軟骨がすり減ってきてしまい動きが悪くなります。さらに太っていると関節に余計な負担をかけてしまい関節炎となります。

関節炎の症状

  • 動きたがらない
  • 立ったり座ったりの動きがぎこちない
  • ジャンプをしなくなる
  • 以前まわれていた散歩コースが行けなくなる
  • おもちゃで遊ばなくなる
  • 関節炎の足をかばって歩く
  • 痛みから触ろうとすると攻撃的になる

犬が生活習慣病にならないための予防法

運動をする犬

  • 総合栄養食のドックフードを適正量与える
  • 肥満に気を付ける
  • 人間の食べ物を与えない
  • 犬用のおやつもカロリーが高いので控えめにする
  • 毎日散歩に行き身体を動かす(小型犬は20分程度、中〜大型犬は30分〜1時間程度が理想)
  • ストレスを溜めないような生活を送る

まとめ

舌を出している犬

昔に比べて犬の平均寿命は延びてきました。寿命が延びるということは、シニア期が長くなるということです。シニア期が長くなれば様々な病気にかかる機会も増えます。
そして飼い主さんのちょっとした油断が愛犬の生活習慣病のリスクをさらに高めてしまいます。
生活習慣病は毎日の日常生活の積み重ねで引き起こされる病気です。正しい生活を送り生活習慣病の予防をしましょう。

はてな
Pocket
はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。