犬が喜ぶ撫で方と5つのお触りポイント
- 下あご、喉元
- 後ろ足の付け根
- 胸からお腹にかけて
- 耳の付け根
- 眉間
(1)下あご、喉元
下あごの下から喉元にかけて撫でられるのが好きな犬は多いですよね。その際、指先で「こちょこちょ」するのが撫で方のコツです。
(2)後ろ足の付け根
ここの撫で方のポイントは、軽く「掻く」感じでワシャワシャと撫でてあげてください。そうすると、足をあげて腰をねじって、トントントン…と、不思議な仕草をする愛犬がいると思います。これは、気持ち良すぎて勝手に体が動いてしまっているのですね。
(3)胸からお腹にかけて
この場所の撫で方のコツは、本当に愛しい気持ちを込めて、優しく、掌全体で撫でてあげましょう。黙って撫でるよりも、何か優しい言葉をかけてあげると、愛犬もより安心してリラックスします。
(4)耳の付け根
立て耳、タレ耳関わらず、両手で愛犬の顔を包んで、耳の付け根を指先で撫でてあげます。顔をそっと包むように触れる、と言うだけでも、敵意のカケラもなく、安心して身をゆだねている証拠です。ここでの撫で方のポイントは、優しく、耳の付け根あたりをマッサージするように撫でてあげましょう。
(5)眉間
両手で愛犬の顔を包んで、親指で眉間の間の溝をなぞるように撫でると、うっとりと目を閉じます。自分の顔を近づけると、愛犬の息のニオイなども嗅げるので、わんちゃんの健康チェックにもなります。ここでの撫で方のポイントは、いきなり正面から触り始めないこと!正面を避けて横から徐々に触れていきましょう!
愛犬に良い影響を与える撫で方
- 安心する
- リラックス出来る
- 甘えたい気持ちが満たされる
- 気持ちがいい
「いきなり撫でられるのはイヤ」「ご飯を食べている時に撫でられるのはイヤ」など、状況や多少の個体差はありますが、本来、犬は飼い主さんに体を撫でられるのが大好きです。愛犬は大好きな飼い主さんに撫でられることで、甘えたり、リラックスしたりして気持ちが満たされます。
愛犬の健康チェックとマッサージを兼ねた撫で方
小さなお子さんなら、ただ「犬が可愛いから」という理由で撫でることもあると思います。けれど、飼い主である私たちは、愛犬たちの親代わりでもあり、リーダーでもあります。
ただ、「撫でて、撫でて!」とおねだりされて、甘えさせるだけに愛犬の体を撫でるのではなく、一日に一度は「健康のチェック」と愛犬の体を優しくマッサージするための撫で方をしましょう。
愛犬の「健康チェック」のための撫で方のポイント
まず、愛犬の毛の手触りを確認する撫で方をしましょう。一日に一度はブラッシングする方なら、毛の艶、抜け毛の有無などもチェックされると思いますが、ブラシ越しではなく、ご自分の手で愛犬の体に触れると体温もわかります。
また、皮膚の弾力なども、健康な状態の時をしっかり把握しておくと、体温が高かったり、皮膚に赤みやキズがあればすぐに気がつくことが出来ます。さらに、背中、腹部、耳の付け根など、腫瘍や出来モノが出来やすい場所を特に念入りに触っていれば、病気などの早期に発見することも出来ます。
我が家の場合、愛犬のめいぷるはタレ耳のアメリカンコッカーなので、蒸れによる外耳炎になりやすく、季節に関わらず、一日一度は耳の付け根を撫でながら、必ず耳を裏返して、耳の中の色をチェックします。
愛犬の「マッサージ」のための撫で方のポイント
私が、愛犬のめいぷるに「マッサージのために撫でる」時は、むしろリラックスしている時よりも、同居している愛犬猫チーと小競り合いをして興奮している時です。気持ちが高ぶっていると、「ダメ!」と制止しても、めいぷる自身の自制心もどこかに吹っ飛んでいるようで、耳に届きません。
そんな時こそ、飼い主の手で落ち着かせなければいけません。大声を出さず、まずは逆立っている背中を毛を整えるように撫でて、その間中、ずっと静かに穏やかに声をかけます。
それから、めいぷるの胸元を、自分の手のぬくもりをしみこませるような感じの撫で方をすると興奮が収まってきます。そして体を伏せさせて、首元から背中へと撫で、腰の形を両手で確かめるように撫でて、後ろ足の先までゆっくりと撫でおろして行きます。
そうすると、高ぶった気持ちが落ち着くようで呼吸も鼓動も静まり、さっきまで敵意むき出しで追い回していたチーのことなどどうでも良くなるくらい、うっとりした表情になります。
実はこのやり方は、ドックランに行った時に、たまたま居合わせたドックトレーナーの方に教わったやり方です。興奮している時、犬の背中の毛が逆立ったいるので、それが治まるように撫でると、犬の気持ちも落ち着くのだとか。
愛犬の撫で方で知っておきたい3つの注意点
- 愛犬が寝ている時はむやみに撫でない!
- 愛犬がご飯を食べている時に撫でない!
- 愛犬におねだりされるたびに撫でない!
愛犬が寝ている時はむやみに撫でない!
犬の睡眠は、人間と違ってとても浅いもの。無防備な寝姿で、ぐっすり眠っていたらとても愛らしくて触りたくなりますが、眠っている時に構われると犬はゆっくり眠ることが出来ません。また、寝ぼけて飼い主さんの手を噛んでしまうかも知れません。無防備に、安心しきって眠っている時だからこそ、体に触れて起こしてしまわないように優しく見守ってあげましょう。
愛犬がご飯を食べている時に撫でない!
信頼しきっていて、飼い主さんを完全無欠のリーダーとして認めている犬なら、ご飯を食べている最中に体に触っても問題はありません。けれど、同じ家族でも、愛犬が決めている序列によって、食べている最中に体に触るのを許されない人もいます。
例えば、お父さん、お母さんはご飯を食べている間でも体に触れてもいいけれど、小さな子供さんは「ご飯を横取りされる!」と思って、威嚇する場合があります。犬がご飯を食べている間に体に触れても怒らないようにトレーニングする必要がありますが、ご飯を食べている最中は、なるべく犬の体を触らないようにする方がいいと思います。人間でも、おいしいご飯を食べている最中に顔や体を撫でまわされるのはイヤですものね。
愛犬におねだりされるたびに撫でない!
撫でられるのが大好きな子は、前足で「撫でて、撫でて!」とおねだりします。
以前、一緒に暮らしていたアメリカンコッカーのゴールディ、チュパの親子は撫でられるのが大好きで、撫でるのをやめると前足で「もっと撫でて!もっと撫でて!」とおねだりしていました。可愛い仕草ですし、「甘えてくれているんだなあ」と嬉しく、愛しくて、おねだりされるがままにずっと撫でていました。
けれど、愛犬のおねだりにずっと応えていると、「前足でちょいちょいってすれば、お母さんはなんでも言うことを聞いてくれる」と思われてしまいます。それでは、リーダーとしての威厳が保てません。「前足でちょいちょい」されても、「おすわり」「マテ」など、1つ、リーダーとしての指示を与えてから、愛犬の要求に応えるようにしましょう。そして、愛犬の気が済むまで撫でるのではなく、飼い主さん主導で、止め時を決めましょう。
愛犬の撫で方まとめ
健康チェックのため、愛犬がリラックスするための撫で方…など、いろいろな理由を述べましたが、愛犬の体温や体毛の手触り、自分の手で撫でられて幸せそうにしている様子を見ると、私たち飼い主が、体も心も癒されている、という効果もありますよね。
愛犬の体を撫でる時は、一緒にいられる幸せや、出会えたことを感謝して、「大好きだよ」と伝わるように、優しく穏やかな気持ちで撫でてあげれば、愛犬にも飼い主さんの気持ちが伝わって、より一層、確かな絆を築いていけると思います。
ユーザーのコメント
40代 女性 RYUCH
女性 コロ
場所によって撫で方を変えた方が良いというのは参考になりました。早速そこで寝っ転がっている愛犬に実践してみようと思います。
女性 ささみ
うちの犬は、肩甲骨周り、頸、背骨周りをマッサージすることが習慣になっています。毎晩私が布団に入ると胸の上に乗って、一通りマッサージを受けると満足して寝床に帰っていきます。
女性 ゴン吉
テンションが高い時は、背中をなでなでされるのが好きみたいです。
女性 EHA
いますよね。犬も分かっているようで、嬉しそうに寄っていきます。私も犬が
大好きで犬と生活もしていますが、外出先で出会うワンちゃんに触らせてもらう
ことがよくあります。眉間をナデナデしてあげると、どの子もうっとりしてくる
のでカワイイです!