なぜ犬は「空気を読む」のが得意なのか?

なぜ犬は「空気を読む」のが得意なのか?

「飼い主が落ち込んでいると愛犬が傍に寄ってきた」なんて話を聞いたことはありませんか?ご自身でも具合が悪い時、愛犬が心配そうに寄って来たという経験をお持ちの方も少なくないはずです。今回はなぜ犬は「空気を読む」のが得意なのかについて考えていきたいと思います。

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犬はどこで人間の感情を判断しているのか

見上げるトイプードル

犬は動物の中でも特に人間の感情を読むことが得意と言われています。そう言われてみると、自分の愛犬が自分の感情に敏感になってくれていると感じる時があると思い当たる人も少なくないのではないでしょうか。

例えば仕事や人間関係で落ち込んでいる時に、何を言うわけでもないけれど、傍にそっと寄り添ってくれていたり、時には頬を舐めてくれたり…。

メディアなどを読んでいると、飼い主の体調の異変を察して心配してくれているわんちゃんがいるという情報も数多く載っていることがあります。

では、犬たちは何を基準に人間の感情を判断しているのでしょうか。今回は2つの判断基準をご紹介します。

声のトーンや声量

犬は人間に比べて聴覚が圧倒的に優れているということは、ほとんどの方がご存知だと思います。そのため、人間の感情を判断する際も、人間の声のトーンや声量を1つの判断基準としているようです。

ニュージーランドにあるリンカーン大学では、犬に楽しそうな顔と怒っている顔が映っている2種類のスクリーンを見せ、その後、楽しそうな声と怒っている声を聞かせるという実験を行いました。

すると、楽しそうな声を聞かせた場合は楽しそうな顔をジッと見つめ、反対に怒っている声を聞かせた場合には、怒っている顔をジッと見つめていたのです。

つまり、犬は人間の声のトーンや声量から、今は怒っているのか、喜んでいるのかという感情を聞き分け、しっかり判断できているということが分かったのです。

表情からも感情を読み取っている

犬が人間の感情を読み取る際、判断基準としているのは声だけではありません。人間の表情からも感情を読み取っていることが判明しているのです。

例えば先ほどの実験からも分かった通り、犬は楽しそうな声と楽しそうな顔、また怒っている声と怒っている顔を正確にリンクさせることができています。

上記で紹介した実験の他にも、犬は人間の喜んだ顔と怒った顔の区別がしっかりとできており、尚且つ、ポジティブな感情は喜んだ顔の方、ネガティブな感情は怒っている顔の方という理解までできているということがオーストラリアの研究によってわかっているのです。

つまり、飼い主が嬉しそうな顔をしていると「機嫌がいいんだな!」と考え、反対に眉をひそめていると「ネガティブな感情を持っているんだ」と愛犬も考えているのです。

犬と人間の歴史は長い

横を見つめるトイプードル

元々は野生動物だったオオカミが、どのような過程で犬となり、人間の長い歴史を経て共存するようになったのでしょうか。

先ほどは、犬が人間の感情を読み解くことが出来るというお話をしましたが、最後に人間と犬の歴史についてご紹介したいと思います。

初めは狩猟動物として共存

オオカミは当たり前ですが野生動物として生存していました。しかし、食料を求め、人間の残飯などを徐々に漁り始めるようになったことから、少しずつ共に暮らしていくようになったと言われています。

敵が接近するとオオカミは今の犬と同じように吠えます。そのため、人間にとっても自分たちに危ない敵が来たことを知らせてくれる役割をしていたため、一緒に暮らすことはメリットとなっていたのです。

時は流れ、このオオカミから30以上の亜種が誕生し、その内の1つが今の犬につながる種類だったと伝えられているのです。

遺跡発掘の研究によると、約1万3000年前の遺跡や化石の調査から、この時代には既に犬と人間が共存していたことが判明しています。お互いに狩りを行い、それを共有することで生活していたのです。

そこから人間は犬を家畜として飼育するようになり、その事から動物を飼いならすことが可能であることを発見したとされています。現在にも通じる家畜文化は、犬との共存生活から生まれたものであるとも考えられますね。

よき仕事のパートナーとして、家族として

飼い主の帰りを待つトイプードル

そして現在のように、犬は人間の家族として生活するようになるわけですが、日本における記録として残っているものでは、飛鳥時代には既に聖徳太子が愛犬を飼っていたという記録が残っていると伝えられています。

またその後の平安時代では、ペットブームなるものが巻き起こっており、既にこの時代でペット=家族という概念は確立されていたと言っても過言ではないでしょう。

さらに歴史上、犬に関わる有名人として最も有名な人物といえば、徳川家5代将軍の徳川綱吉です。「お犬様」という言葉が後世にまで残されるほど、犬好きだったという話はあまりにも有名です。

このように長い歴史を共に過ごしてきたことにより、犬は他の動物に比べて人間に対する観察能力が進化したと言えます。一緒に生活する上で、相手の心情を察することは大切ですよね。それを犬もしっかりと理解してきたのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。犬と人間の歴史が長かったということは既にご存知の方もいたかもしれません。しかし、最初は共存せず、もしかすると敵同士だったかもしれない私たちが、今こうして仲良く共に生活しているということは、心に感じるものがあると思いませんか。

犬は人間の表情や声を総合して、人間の感情を読み解き、空気を読んでいます。自分の感情を愛犬に伝えたいときには、ぜひこれらを意識して声をかけてあげてくださいね!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 鈴木 裕子

    私には持病がありその1つに過呼吸の発作が頻繁に出ます。ある日、過呼吸になりそうてリビングから違う部屋に薬
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