犬のしぐさや行動で気持ちを見分けるポイントは3つ!
犬を立ち姿をじっと観察してみてください。犬種に違いはあっても、犬は魅力的な動物です。日本では遥か昔、縄文時代から、犬は人間との触れ合いを通して、独特な「意思疏通の機能」を身につけました。人間と意思を伝え合う能力をもつことで、犬は人間の生活に深く入り込んでいたのです。だから、私たち人間は、犬を飼う以上、そんな犬の意思をしっかり理解する必要があり、共に暮らすためのコミュニケーション手段として十分理解してあげなければいけないのです。
「耳と口と尾」に現れる犬のしぐさに注目!
誤解しないでくださいね。耳と口と尾を、それぞれ見ていれば犬の気持ちが分かる、ということではありません。犬はこれら三つの器官をさまざまに動かして、自分の気持ちをあなたに伝えようとするのです。どれか一つじゃない、二つあるいは三つ全部を微妙に動かして、気持ちを伝えようとします。
それでは、具体的に「耳と口と尾」それぞれについて、基本的な働きを見てみましょう。立耳、垂尾の犬を標準にします。
犬のしぐさ・行動①「耳」で表現する気持ち
- 耳をうしろへ寝かせる
- 耳を斜めうしろへ折る
犬の耳は主に二種類の動きをします。
a.耳をうしろへ寝かせる
- 嬉しい気持ちの時
- 優しい目をしている
- 鼻声を出している
耳をぴったりうしろへねかすときは、犬はとても嬉しい気持ちのときです。こんなときは、目も優しく、鼻声を出したりします。
b.斜めうしろへ折る
耳を斜め後ろへ折るようなときは、犬は怒っているのです。威嚇する時などによく見られます。
犬のしぐさ・行動②「口と鼻」で表現する気持ち
- 鼻にシワを寄せて前歯を見せる
- 牙を見せる
犬が怒るとき、笑うときは鼻と前歯の雰囲気でよく分かります。
a. 鼻にシワを寄せて前歯を見せる
- 嬉しい時:同時に鼻声
- 怒っている時:同時に唸り声
こんなときは犬はにっと笑っているか、カンカンに怒っているのです。どちらか見分けるのは、もし鼻声ならばうれしさ、唸り声なら怒りだ、と思ってください。
b.牙(犬歯)を見せる
鼻にシワを寄せ、前歯ばかりか牙まで見せるのは、そうです、怒りです。とても怒っている時、犬は唸り声を上げ、尾を股に挟んでこんな顏附をします。
犬のしぐさ・行動③「尾(しっぽ)」で表現する気持ち
犬の尾は感情表現のタクトのようなものです。「尻尾を振る」とひと言で言っても、その振り方一つで様々な意味を持ちます。
a. 尾を振る
柔らかく振るのはうれしい時、きつく振るのは興奮している時です。硬直したまま振るのは怒っているときです。
b. 尾を後足の間に巻き込む
これは犬が怖がっている時、警戒している時の仕草です。
「しぐさの組み合わせ」で犬の気持ちが分かる
それでは三つの器官の動きを組み合わせると、犬のなにが分かるか、というお話しをしましょう。
a. 服従の気持ち
犬はご主人に従順な気持ちを表そうとする時、必ず体を低くして這い寄ります。そのとき、尾を軽く振っているか、少し股に巻き込むようにして、耳はすっかり倒しています。どの犬種でもこれは共通のようです。さらに仰向けになって股を開く動作をしますね。これは犬が「あなたには絶対服従します」と言っているのです。
b. 恐怖心の表情は
室内で飼育されている人にはあまり馴染みのない表情かもしれませんが、犬がなにかを恐れるときは、まず尾を股の間に巻き込みます。そして、後半身を下げ、耳を伏せて縮こまります。犬たちをこんな目には合わせたくありませんね。
c. 犬たちの喜び
犬を飼っていて最高にうれしいのは、愛犬が示す喜びの表情ですね。犬は喜ぶと体を低くして柔らかくくねらせ、尾を低く(そう、グッと低く、です)激しく振ります。毛並みは柔らかく、目は優しく、耳はピッタリ後ろへ寝かしてある。同時に鼻声を出して甘えます。あまりの嬉しさに、転がっておしっこを漏らすこともあります。そんな様子を見分けるにも、音と耳の組み合わせがものを言います。
犬のしぐさや行動で見分ける気持ちのまとめ
- 耳で表現する
- 口と鼻で表現する
- しっぽで表現する
- 服従の気持ち
- 恐怖心
- 嬉しい時
大好きな愛犬との触れ合いは無条件で楽しいものです。まるで言葉が通じるかのように、ツーといえばカーと答えてくれるでしょう。そう、犬はいつだって飼い主の思いに素直に答えてくれます。
犬との触れ合いにはお互いの「意思疏通」が何よりも肝心です。その手掛かりに、なにはともあれ、犬の気持ちを見分ける三つのポイント「耳と口と尾」の働きを、あなたの愛犬のためにしっかりと理解してやってください。
ユーザーのコメント
40代 女性 mappy
この記事に書かれてあるように、特に耳と尻尾の動きは素直に感情が表れて分かりやすく、本人はごまかそうとしていてもちゃんと気持ちが表れたりして、可愛いなと思います。
うちの子は垂れ耳で毛もモジャモジャなのですが、それでも耳をよ~く見ているとちゃんと動かして気持ちを伝えてくれています。
愛犬と言葉でなくボディーランゲージで会話できた時、こころが通じ合っているみたいで幸せだなぁと感じます。
30代 女性 Chappy
お散歩中嬉しいときよく耳を後ろに倒しているので、前から見たら耳が見えないくらい倒しているので丸っこいので可愛いんですよね!(笑)
しっぽもたまに振るとうれしくなります♪
でもやっぱり耳を新幹線のように倒しているのが愛犬らしくて好きです。
40代 女性 Haru
改めて調べると、全て友好と親愛の情を示すもの。劣悪なパピーミルで育った彼が、一体どうやってこんな豊かな表現を獲得したのかと思います。彼にしてみたら「ボクはあなたに危害は加えませんよ。どうか優しくしてください。仲良くしてください」と必死で訴えていたのかも。
犬にとってこうしたしぐさは心の声そのもの。しっかり受け止めてあげたいものです。
50代以上 女性 campdewan
室内ではあまりオモチャで遊びませんが
外で遊ぶ時にひっくり返りヘソ天で
ボールやオモチャを咥えたり手で挟みながらゴキゲンです。
かなり白い毛なので背中が土や砂まみれ。
やめて欲しいのですが本人はとても楽しそうです♪
50代以上 女性 匿名
女性 匿名
30代 女性 maki
女性 匿名
20代 女性 匿名
子犬の頃からの癖みたいで、匍匐前進のようなポーズがとても可愛いです。
男性 はなこ
40代 女性 ごんた
私が出かける時、玄関までお見送りに来てくれるのですが、ふせて手に顎をのせて 「行ってくるね」と言ってもそっぽをむいて知らんぷりです。さみしいのだろうと、後ろ髪を引かれる思いで出掛けます。
逆に「今日は一緒に出掛けようか」と言うと、 出掛けるまで、キラキラした眼で家中私のあとにピタリとついてきます。置いてかれないように張り付いているのでしょうか。
簡単な言葉は 理解できているらしく、まるで小さな子供のようで ほんと愛らしい子です。
女性 匿名
女性 匿名
女性 匿名
そのくせ朝晩のフードは気が進まなく、口をひと舐めして残す事があります。今朝もそうでした。しっかりと食べて欲しいので一工夫いります。
40代 女性 アチャぽん
50代以上 女性 あけたん
女性 リリたん
たまに失敗して下敷きになるのはご愛嬌。
朝晩の散歩では、必ず行きたくないアピール。
ケージに篭城したり、セカンドベットへ隠れたりと逃げ回る。こっちが散歩諦めたふりすると玄関へ行きドアカリカリ…ツンデレです。
犬は苦手、女性は可愛いと言われれば尻尾ヒラリ、イケメンお兄さんには尻尾ブンブン。 面食いの飼い主に似ました。
女性 とっと
うちのわんこは笑ってくれませんが(鼻にしわをよせて怒ることもないです。)、よく笑っているわんこの画像を見ると不思議なのと面白いのでほっこりした気分になります。我が家のワンコはミニチュアシュナウザーですが、迎え入れたときから断尾されています。断尾されているワンちゃんのあるあるかもしれませんが、尻尾の表情はやはり他のわんちゃんよりわかりにくいです。うちの子はたくさん喜ぶとき、尻尾が短いからだと思うのですがかくかくとなんだかロボットのように直線で動いています。飼い主としてはとてもかわいらしく家族で笑っていますが、ラブラドールやゴールデンの豊かな尻尾の感情表現をみるとやはりいいなぁと思います。ふさふさと大きく揺れている様子をみるのはなんだか気持ちいいものですよね。今は短い尻尾に見慣れてうちの子が長い尻尾は想像できませんが、短い尻尾で一生懸命いろんな感情を表している様子は健気で、そこから感情を読み取るのは飼い主冥利につきます。
女性 Haru
女性 かーゆママ
私たち家族が外出から帰ってくると、この大きな耳が見えなくなるくらいまでペタンと倒して尻尾をパタパタと振ってお出迎えしてくれます。
まるで「おかえり!おかえり!」と声が聞こえてきそうな様子です。
逆に出かけて行ってしまう時には、耳を尻尾もしおれたようになってしまいます。『しょんぼり』という言葉を形にしたらこうなるのか、と納得してしまうほどの『しょんぼり』感を醸し出します。
嬉しい時、悲しい時、怒っている時、甘えたい時…彼らは言葉には出来ませんが、原始的な視覚的コミュニケーションを多用していることに改めて気付かされました。
それにプラスして、言葉以外の音(甘え鳴きや唸り等)でも感情を豊かに表現しています。
わんちゃんは飼い主の様子をよく観察していて、こちらの調子が悪い時には静かにそばに寄り添ってくれたり、お散歩で歩調を合わせてくれたり、いつも催促してくる遊びを我慢したりしますよね。誰に何を言われたわけでもないのに、自然とわんちゃんはそんな風に周りの感情を読み取って行動しているんでしょう。
私たちももっと、わんちゃんたちの感情表現や意思表示を敏感に感じ取ってあげる必要がありますね!
女性 colo
頭を撫でる時、耳をぺたんと後ろにすることはよくあります。撫でられる準備はできているよ!と言われているようで嬉しくなります。
口や鼻は特に怒っている時や警戒している時にしか動かない気もします。牙を見せる時は、体全体で硬く緊張していることが多いので、戦闘態勢だとわかりやすいです。牙をむき出しにされた時点であまり近づかないと思いますが、体が全体的に前に寄ってきた場合は離れてくださいね。
尻尾は一番感情が表れる部分ですね。右に大きく振り振りする時は本当に嬉しい時のようです。逆に左に振っている時は義理で喜んでいるフリなのかも。よく見ているとわかりやすいですよ。
尻尾の高さでも意味が違います。長毛犬や巻き尾だとわかりづらいですが、よく見るとその場その場で高さが変わるので観察してみると面白いと思います。
常に尻尾が上にある場合は自信満々な証拠です。やや気が強い犬に多いです。体と同じ高さでピーンと真っ直ぐに伸びている時は緊張していることが多いです。
お腹を出すのは服従の証。自然とこれができるようになったら、コミュニケーションはばっちり取れているということですね!
愛犬のボディランゲージの意味がわかれば、意思の疎通を図ることができさらに信頼関係が築けると思います。
40代 女性 SUSU
犬のちょっとした仕草をよく観察して、彼らの言葉を理解すると、よりよい関係が築けるそうです。
例えば、撫でで~と寄ってきても、触る場所によって、耳を倒して目を細めている時は快適のサイン、そこじゃない!という場合は舌をペロッと出したり、あくびをしたり、顔を背けたり、、、それでも状況が変わらないと、白目をむいたり、マズルにちょっとシワが入ったりするそうです。
付き合いの良いタイプの犬は、それでも我慢して、通じない飼い主に付き合ってくれるようですが、出来れば話の分かる飼い主になりたいものです。
また、よく散歩中に犬同士を挨拶させている場面がありますが、「尻尾を振っているから大丈夫。」と安易に考えてはいけないようです。
緩やかに右に振れている場合はOK、興奮気味だったり尻尾を左に振っている時は不快のサインです。これを見逃してしつこく挨拶させてしまうと、大丈夫だと思っていたのに突然吠えた!ということになってしまいます。
初対面の犬に会った際、私は危害を加えません・・・と伝えるために手の甲を鼻の辺りに差し出して匂いを嗅がせるといいと聞いたことがあり、何度か試したことがあります。
でも、大体、あくびをされたり、逃げられたり・・・あまり良い結果につながりませんでした。
カーミングシグナルによると、犬の方から匂いを嗅ぎに寄ってきてくれた時は、身体を横向きにして静かに待つ(真正面に立たない)、手に近づいてきたときは、甲側にして嗅いでくれるのを待つそうです。
いきなり鼻先に手をつきだすのは「嗅げ!」と言っていることになり、大変失礼になると書いてありました。
犬と暮らすということは、犬の言葉を理解しようとすることが最も大事なことであり、それを理解した上で、人間と暮らしていくためのしつけが付いてくるのではないでしょうか。
私を含め、多くの飼い主さんは、周囲に迷惑をかけない為にもまずしつけをしなきゃ!と頑張ってしまいがちですが、その前に彼らの言葉を理解し尊重してから、お互いの生活のために、「しつけ」という名の提案をしていく方が、人間も動物達もお互いがハッピーになれるのかもしれないな、とカーミングシグナルを勉強して感じるようになりました。
40代 女性 前世はワンコ
いつもしっかり見ていてあげないと気づかないことも多いと思います。
昔飼っていたワンコは外犬だったのであまり細かいしぐさや行動を見ることがなかったのですが、今のワンコは室内犬でほぼ同じ生活をしているので、毎日がとっても楽しいです。
うちの場合、耳はタレ耳なので基本あまり動くことはないのですが、必死でこちらの話しを聞こうとして顔を傾ける仕草がまたたまらなく可愛いですよね。
口と鼻はワンコにとって一番敏感なところ。こっそり隠れておやつを食べていてもお鼻をクンクンさせて私の居場所を探し出してすぐにバレちゃいます。
口は敏感すぎてなかなか歯磨きをさせてくれなかったのですが、最近はしぶしぶながらも歯ブラシでの歯磨きが出来るようになりました。その時も「はい、服従」といわんばかりの体勢で待ってます。分かりやすいですよね~本当は嫌なんだけど「どうせ歯磨きするんでしょ?」的な感じです。
しっぽに関しては犬の感情表現が一番現れるところでもありますよね。
とっても嬉しいときはしっぽの揺れが半端なく小刻みに揺れます(笑)
ワンコは言葉が話せない分、いろんな仕草でさまざまな感情を表現してくれるので、本当は人間よりも分かりやすいのかもしれませんね。
うちのワンコは散歩に行けない時の【いじけモード】や、人間の食べ物が欲しくて貰えないときの【おねだりモード】など本当に分かりやすい性格のワンコです。
しぐさは良いことばかりでもないですよね。犬の病気、ケガなどを発見する為にもワンコの日頃の動作やしぐさをしっかりと見てあげていないと気付かないこともあります。
いつもと違うしぐさをしているようだったら「あれ?」「痛いのかな?」などワンコの異変にもいち早く気付くことが出来ると思います。
つい先日、うちのワンコが手を舐めるしぐさが「ネコちゃんみたいでかわいいい~」って思って見ていたら、どうやら肉球がひび割れしていて痛くて舐めていることに気がつきました。でもそういう小さなしぐさから【もしかしたら異変?!】に気づく事が出来て良かったなと思います。
女性 bear
また、反対に自分の苦手な音や雷が鳴ったりすると怖がって、いつもはくるんっと巻いて可愛い尻尾がビヨーンと伸びて尻尾の元気まで無くなってしまいます。面白いくらいにわかりやすいです(笑)
愛犬はもう11歳になるのですが、何年も一緒に暮らしていると、仕草や表情からだいたい何を思っているのか何をしてほしいのかがわかるようになって一緒に過ごす時間がとても楽しいです。
毎日の愛犬の仕草や表情を観察してみると、だんだんと愛犬と通じ合えてきてさらに絆が深まりそうですね。
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 ランちゃんママ
40代 女性 てとめる