拒否柴とは?
拒否柴とは、散歩中に急に歩かなくなってしまい、散歩を拒否する柴犬のことを指します。
柴犬が散歩中に寝そべっていたり、リードを引っ張っても頑なに動かないなんて状況を見たことある方や、体験したことがあるなんて方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
柴犬に多いと言われているこの現象ですが、拒否柴がなぜ起こってしまうのか、柴犬が散歩を拒否してしまう原因から対処法までご紹介します。
監修ドッグトレーナーによる補足
柴犬は、自分の意思をしっかりと表現する犬種です。
拒否をするのにも明確な理由が存在します。ワガママという言葉で片づけず、原因と対処を掴んでおきましょう。
柴犬が散歩を拒否する原因
柴犬が散歩を拒否する理由は3つあります。
- 散歩中怖い思いをした、もしくは外が怖い
- 具合が悪い、ケガをした
- 気分
怖い思いをした
まず、急に柴犬が散歩を拒否し始めたら、前日やそれよりも前に、散歩中ビックリすることや怖い思いをした可能性があります。又、怖い人や音などに反応し、散歩コースそのものが嫌になったのかもしれません。
柴犬は性格上、臆病な面もあるため、1度嫌な思いや怖い思いをするとそれを避ける習性があるそうです。
監修ドッグトレーナーによる補足
例えば、散歩中に道に落ちてるビニール袋を怖がってしまった!
そうすると、次からはビニール袋に見える物まで怖がり始めたりもします。
体調不良
そもそも体調が悪い場合や、ケガをして動きたくないという理由も考えられます。人間も体調の悪いとき、足などにケガをしているときは、歩きたくても歩けません。犬の肉球は傷つきやすいため、傷がついている可能性があります。
食欲や家の中での生活に、いつもと変わった行動がないかを気をつけてみて下さい。
気分
柴犬は、飼い主に忠実で賢い反面、独立心が強く、頑固でワガママな一面があります。そのため、散歩中気にくわないことがあると、急に散歩を拒否したりします。柴犬が、散歩を拒否する反応を見ながら、どのような理由があるのか考えてみて下さい。
柴犬が散歩を拒否した場合の対処法
次に、柴犬が散歩を拒否した場合の対処法をご紹介致します。
- 飼い主が散歩の主導権を握る
- 散歩コースを変える
- エサやおやつで気を引く
- 散歩ではなくドッグランや犬も入れる公園などに行く
- ケガがないかを確認する
主導権を握る
柴犬が散歩を拒否する前から散歩の主導権を握っておくと、柴犬が飼い主に従って飼い主の後ろをついてくるようになります。そのため、出来れば柴犬が散歩を拒否する前から実践しておくと良いでしょう。
散歩コースを変える
散歩コースで怖い思いや嫌なことがあると、なかなか散歩に行きたがらなくなります。その際は、玄関を出るまでは抱っこでも、いつもと逆の方向に行くと歩いてくれるかもしれません。
また、どうしても柴犬が散歩を拒否する場合は、ゆっくり始めるのも効果的です。とりあえずは、玄関を出るまで頑張れたらたくさん褒めてあげるということを、距離を伸ばしながらゆっくり始めるのも良いと思います。
おやつ作戦
この方法は、よく使う方もたくさんいらっしゃると思います。犬の好きなエサやおやつで気を引きながら歩かせる作戦です。柴犬は賢いので、その作戦もいつまで通用するかはわかりませんが、一番手っ取り早く、確実な方法です。
監修ドッグトレーナーによる補足
リードを無理に引っ張ると、首輪やハーネスがすっぽりと抜けて逃走される危険性があります。
無理に引っ張らず、危険がないかも確認することが大切です。
ドッグランに行く
散歩に行く気配がなく、飼い主が為す術もなく途方に暮れてしまったときは、ドッグランや犬が入れる公園などでのんびり時間をつぶしながら、ゆっくり歩くのも一つの方法です。
何をしてもダメ・・という状態になると、犬も飼い主も疲れてしまいますので、そんな時には、ドッグランを利用してみましょう。もし、ほかの犬と遊んでくれれば運動不足は解消されますので、行ってみる価値はあると思います。
近くにドッグランがない方は、犬が入っても良い公園などでルールを守って散歩しましょう。
ケガの確認
ケガや体調不良で、散歩拒否をすることもよくあるそうです。散歩を拒否した際は、まずケガのチェックをしてみて下さい。いつもと違う反応を見せたら無理をせず、散歩は無しにして、必要であれば病院に行ってみましょう。
柴犬の散歩拒否から招く病気
柴犬が散歩拒否して、しばらく散歩に行けない状態が続くと、肥満や糖尿病になる可能性が高くなってきます。また、柴犬の散歩拒否でストレスが貯まり、凶暴化したり無駄吠えが多くなったりします。
柴犬の散歩拒否は、犬自身にも飼い主にもあまりいいことではないので、なんとか外に連れ出すように工夫してみましょう。
柴犬が散歩を拒否し始める前の予防策
柴犬が散歩拒否をし始める前に、対策として以下のようなことを行ってみるのもよいでしょう。
- 飼い主が散歩の主導権を握る
- なるべく静かで広い散歩コースにする
- こまめに褒める
- 散歩の途中で遊ぶ時間を作る
飼い主が主導権を握るというのは、先にご紹介致しました。そのほかに、何かがあっても柴犬が避けられるように、広い道を散歩コースに選ぶのも効果的です。
また柴犬は飼い主に忠実で、褒められることも好きなので、こまめに褒めてあげることも大切です。そして散歩中に大好きなおもちゃ遊びができるような場所と時間をつくると、散歩に行く楽しみが増えると理解するので、この方法もオススメです。
とにかく怖いものや、柴犬が散歩拒否するほど反応してしまうようなものから、遠ざけるのが大切です。ケガなどの外傷は治せますが、精神的なものはなかなか治すのが大変なので、柴犬の調子をみて対応して下さい。
また、水分補給も大切ですので水や、散歩のマナーを守るために、粗相をした際に入れる袋や流すための水を持ち歩きましょう。
まとめ
柴犬の散歩拒否は、柴犬の飼い主なら大体の方が経験すると思います。その都度、対処方法や工夫をした散歩術があると思いますので、この記事を参考に、ぜひ飼い犬に合った方法を見つけてみて下さい。
ユーザーのコメント
40代 女性 RYUCH
20代 女性 あめたま
柴犬は飼い主に忠実というイメージが強く、頑固でわがままな印象は全くありませんでした。
よって、気分によって散歩を拒否する事があるという事実に驚きました。
柴犬だけに限らず、性格が自己中心的と言われているワンちゃんは沢山います。
また、育て方によっては飼い主に忠実と言われている犬種であっても気分屋になる可能性は十分にあります。
しかしながら、躾の仕方や育て方によって愛犬の性格は形成されます。
多少の気分の上下は仕方ありませんが、愛犬の性格を極度なわがままにしないためにもある程度厳しく愛犬に接する事が重要です。
柴犬だけに限られたことではありませんが、甘やかすだけではなく、生活リズムを整える事もワンちゃんの寿命を伸ばす有効な手段です。
無理強いは避けつつも適度な生活サイクルをワンちゃんに身に付けさせて下さい。
女性 肉まん
40代 女性 はるぽん
根気よく連れ出したものの500m歩くのに
1時間かかる日もしばしば。
しかし、人のあまりいない公園などを歩くようにすると少しずつ歩けるように。
家の事情で茨城県に引っ越してからは、
自然の多いところまで車で連れて行き、あとはお散歩を楽しむようにすると今までのお散歩拒否が嘘みたいになくなり、お散歩行こうよと誘ってくるようになりました。
そういえば小さい頃から海、山、川に連れていくと目がキラキラしていました。
柴犬は自然の中で輝ける犬種なのでしょうかね。