犬があごを乗せてくる時の心理とは?
愛犬があごを乗せてくると、可愛くて頑張って動かないようにしている飼い主さんも多いことでしょう。
この愛犬の行動から「わたしに何かを言いたいの?」「それとも甘えているだけなの?」と考えることはありませんか?
犬があごを乗せてくる仕草から読み取れる心理を探ってみましょう。
犬のあご乗せの理由①:甘えたい
ほとんどの飼い主さんは、愛犬があごを乗せる行為は甘えたいからだと思っていたのではありませんか?実は、その通りです。犬は大好きな飼い主さんに甘えたいと思っています。
また、飼い主さんの顔をウルウルとした目で見つめているなんてことはありませんか?犬は「大好きな人と一緒にいたい」「あなたが大好き」というアイコンタクトをします。
飼い主さんに自分の体の一部を委ねるということは、とても信頼のできる関係ならではの行為です。
愛犬があごを乗せてきたときには、やさしく耳の後ろや首から肩などをマッサージしてあげるなどしてリラックスさせてあげてくださいね。
監修ドッグトレーナーによる補足
あごを乗せると、犬の目線は自然と飼い主さんに向かうことが多くなります。
大好きな飼い主さんを見続けたいと思うと、犬はあごを乗せるようになるのです。
犬のあご乗せの理由②:かまってほしい
犬は、構ってほしいときにあごを乗せてきたり、手を伸ばしてポンと軽くたたいたりすることがあるかもしれません。これは「ねえねえ、かまってよ」「こっち向いてよ」という行動の一つです。
人間と同じように、犬も自立した子もいれば、とても甘えん坊な子など個性はさまざま。その都度「よしよし」となだめていると、「次回も同じ行動をすれば飼い主さんは必ずかまってくれる」と覚えてしまいます。
犬はとてもおりこうです。手が離せない仕事や用事があるときでも無視せず、愛犬を撫でてあげながら「すぐ終わるから待っててね」「あとで一緒に遊ぼうね」と言い聞かせるだけで全然違います。
このとき愛犬とのアイコンタクトを忘れずに。もちろんその後は思いっきり遊んであげてくださいね。
犬のあご乗せの理由③:ごはんがほしい
あごを乗せる仕草は、ごはんやおやつが欲しい時のサインとしても行います。まずは、毎日の食事の量は足りているか、栄養が不足していないかなどの確認をしましょう。
ただし、犬が欲しがるたびにおやつなどをあげると喜んで食べてしまうため、かわいいからとつい与えすぎないように注意しましょう。犬におやつをあげるときの基本は、1日に必要なカロリーの10〜20%以内にすることです。
また、わたしたちが食べているものを見てあごを乗せる仕草をするのは「私にも少しちょうだい」というおねだりのサインでもあります。
人間の食べ物は、犬には不要な味付けがされていたり、危険なものなどたくさんあります。欲しがっても与えずに飼い主さんがしっかりと健康管理をしましょう。
犬のあご乗せの理由④:信頼・安心
犬は、体を何かにくっつけることで落ち着いたり安心すると、聞いたことはありませんか?
体の一部などをくっつけるのは、信頼している相手にしかやらない行動です。犬にとってあごは、臭覚、聴覚、視覚などの感覚器官と、振動をいち早く察知する骨伝導の機能感覚のあるとても敏感な部分です。
そんな大切な体の一部をあなたにゆだねても、安心できる環境でいられることを愛犬はわかっているのです。
あごを乗せてリラックスして寝ている愛犬の姿をみると、信頼関係が出来てるようで、なんだかうれしくなりますね。信頼関係ができると、トレーニングも円滑に進めらてしつけもしやすくなります。
犬のあご乗せの理由⑤:わがままになっている
犬があごを乗せるのは、カーミングシグナル(自分の意思を伝えるための体を使った表現)のひとつです。もしかしたら、犬があごを乗せてくる時は「わがまま」になっているのかもしれません。
犬は、生活するうえでリーダー(信頼できる飼い主)を必要とするため、わたしたち飼い主が犬との信頼関係を築き上げ、安心させなくてはいけません。
しかし、信頼関係がうまく築けていないと犬がわがままになってしまう場合があります。
わがまま行動は、飼い主と犬の関係や環境、犬の性格などが原因でなることがあります。かわいいからと言って、むやみに犬を甘やかすのは信頼関係を崩してしまうことがありますので、状況や様子をみながら的確なしつけをしましょう。
しつけの方法に迷ったときは、犬のしつけ教室や幼稚園など、専門家に頼るのものもひとつの手段です。
一度覚えたことを突然変更しようとしても、犬は混乱してしまいます。分からないときは曖昧にせず、間違ったしつけをしないように気を付けましょう。
愛犬との信頼関係を正しく築くことはとても大切なことなのです。
※一部内容を訂正いたしました。
まとめ
犬が、飼い主や物にあごを乗せる時の心理をご紹介しました。
犬の何気ない仕草には、意志や感情が表れてることをご理解いただけたでしょうか。
言葉を話すことができないからこそ、大切な愛犬の仕草から出来るかぎり気持ちを読み取ってあげたいものですね。
わたしたちが愛犬と生活する中で、より良い関係を築いていきましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
愛犬があごを乗せて落ち着いているようならリラックスしている、あごを乗せて何かを訴えている仕草をしているときはして欲しいことがある、と大きく捉えていると迷いが少なくなります。
もちろん、普段から愛犬をよく観察して、ちょっとした変化にも気づいてあげることが大切です。
ユーザーのコメント
30代 女性 38moto
顎を乗せるということは、犬の急所である喉も預けている状態です。信頼関係が築けていなければできない行動です。飼い主さんをとても信頼しているという証ですね。
信頼、安心して顎を乗せる行動と、飼い主を下に見て顎を乗せる行動が同じなのは不思議でした。理由が真逆なので、愛犬が顎を乗せてきた時どちらなのか判断に困ってしまいます。
うちの愛犬もよく顎を乗せてきます。そのまま寝てしまうこともありますが、起きて目だけこちらを見ていることもあります。頭を撫でると、そのまま床へ顎を降ろします。甘えているんだなぁと思っています。
犬の性格によりけりですが、飼い主にどうしてほしいか一生懸命アピールをしているので、愛犬と意思のキャッチボールをできるよう気持ちを読んで、絆を深めていきたいですね。
女性 らぶぽん
うちのわんこは飼い主がソファなどでお昼寝のときは腕の近くにあごをのせて静かに見つめてきます。目の間を優しくなでてあげると満足したのかソファの下で自分もお昼ねを始めます。その他は人間がご飯中、終わったころを見計らっていすの上にあごをのせて触ってアピールをします。忙しいときや手が離せないときは、少し触って、後でねというと大概静かに引き下がります。あごをのせてくるしぐさはかわいく無防備にも近いですので、飼い主に甘えているんだなと感じています。飼い主さんの主導でわんこの甘えに答えて意思を汲み取ってあげられたら、と私達家族は思っています。忙しいときは待てや後でね、などわんこ主導にならないようにたまには我慢してもらえばいいかなと思います。
30代 女性 匿名
アゴを置いたり、上目遣いされると可愛くて 呼んで膝の上でナデナデしてたのが間違いでは無かったのでホッとしました(*ˊᵕˋ*)
30代 女性 匿名
すべては飼い主との信頼関係です。
もし飼い主に攻撃的になるとしたらそれは単に信用がなく不安にさせているだけです。信頼されるためには犬の気持ちを尊重して人間側の気持ちばかりを押し付けない事が何より大切です。
40代 女性 マコまま
女性 BABA
40代 女性 しろわんこすまいる
でも、あまちゃんモードな時は、催促します。いわゆる1~4に当てはまるのかな?
妹ちゃんは、基本、甘えんぼシーズー。のわがまま。
とにかく、あご載せしてきます。
どちらも、甘えたい時に、顎乗せ上目遣いアピしてきますが……。
こちらのペースに合わせてます。
無理な時は、待っててね。かまえる時は、くちゃくちゃになるまで可愛がってます。