歩き方で心理が読める
犬は歩き方で、その心理が読める場合があると言われています。
例えば散歩の途中、向こうから見知らぬ犬がやって来ました。その犬が自分に気づくと、急に歩き方と動作もゆっくりになったりします。そして立ち止まったりする場合もあります。
これはカーミングシグナルの一つであり、相手対して『自分には敵意がない』事を知らせています。
また、『相手を落ち着かせよう』とする意味でもあります。
今度はまた別の犬が向こうからやって来たとします。
その犬とすれ違う際、まるで【弧を描く】が如く通り過ぎたのです。
これもカーミングシグナルの一つで、相手に対し自分が敵意を持っていない事を示し、無事にその場を通り過ごそうとする行動になります。この様に歩き方にも意味がありますので、愛犬を観察しながらの散歩も面白いのではないでしょうか。
犬の歩き方は何種類もある
犬の歩き方や走り方は何種類もあり、それぞれ名前がついています。走る速度などによって足を動かす順番が微妙に違うと言われています。
代表的なものを幾つか挙げてみます。
ウォーク(常歩)
ゆっくりとした歩き方で、左後足→左前足→右後足→右前足、の順番で歩きます。犬種によっては前足と後足がほぼ同時に出る場合もある様です。犬は2本以上の足が同時に地面に着きますので、足への負担も少ないため、さほど疲れないのだそうです。
この歩き方はスピードは出ませんが、体の重心移動が少ないため、あまり胴体を揺らさずに歩く事が出来ますので体力の消耗も少ないのです。普通は大体この歩き方をします。
▼ウォークの参考動画
トロット(速歩)
トロットは速歩の事で、右足に対して左後足が同時に地を離れ同時に着地させる歩行です。
その際、左後足と右前足→右後足と左前足と言う様に、斜め向かいの足同士2本がペアとなり一緒に動いて行きます。
この歩き方はドッグショーで用いられます。常歩よりも歩幅が広くなるためやや速く歩けます。
割と長い時間を歩き続ける事が出来ますので、散歩中ずっとこの歩き方をするワンコもいるそうですよ。
▼トロットの参考動画
キャンター(駈歩)
この歩き方は歩くと言うよりも軽く走る感じです。足を動かす順番はウォークに近いとされています。
動かし方は右前足→左前足→左後足→左前足、の順番です。体をリズミカルに上下させ、1本ずつ足を地面につけて蹴る様にして走ります。速歩では追いつかない時などに用いられます。
▼キャンターの参考動画
ギャロップ(襲歩)
犬が全力で走る時の走り方です。
キャンターと同じで右前足→左前足→左後足→左前足、の順で動かしますが、一瞬ですが4本足の全てが完全に空中に浮きあがる状態になります。
体を思いきり伸び縮みさせ、全身をバネの様に使って走るため、とても速く走る事が出来ます。世界で最も走りの速い犬と言われている【グレイハウンド】は、最高時速時速が60km以上も出るそうです!(しかしこの走り方は体力の消耗が激しいため長時間走る事は出来ません)
▼ギャロップの参考動画
歩き方をチェックして健康管理
犬の歩き方は普段の健康管理としても非常に重要です。
例えば以前より歩幅が狭くなったり、チョコチョコ歩きをする様になった場合は、肩や足腰の関節に異常があるかも知れません。
そんな兆候が現れたら動物病院で診察してもらう事をオススメします。特に年を重ねると犬は足や腰に影響が出て来ます。ですので散歩をしている時などに歩き方のチェックは必要になります。
『リズミカルに歩いているか?』
『4本の足を均等に使えているか?』
等を毎日チェックしてみては如何でしょうか。
まとめ
私は愛犬がシニア犬になるまで、歩き方や走り方などあまり気にしていませんでした。
しかし8歳を過ぎた頃から歩く速度が遅くなって来ました。
『これは加齢によるもので筋力の低下』だと獣医師さんに診断され、進行を少しでも遅らせるために毎日の散歩とマッサージ,リハビリを欠かさずしてあげています。
これからシニア期に突入しようとしているワンちゃんには、飼い主さんが日頃からチェックをしていれば愛犬の健康をしっかりと維持できるはずです。
それには犬の歩き方や走り方を理解していなければなりません。皆様も犬の歩き方や走り方を理解して、愛犬の健康管理にお役立て下さい。
ユーザーのコメント
20代 女性 シッポ
30代 女性 匿名
いつも『君はフナムシみたいだねぇ~』と言いながら歩いています(笑)
女性 あんず
50代以上 男性 トイプードルソラ
よく分かりました。リブログできませんでしたので、この記事を勝手に紹介させて頂きました。
我が家のソラは7歳そろそろシニア世代。老犬に成ると腰が曲がり歩行が悪くなります。19歳で亡くなったコロちゃんがそうでした。
だから毎朝伸び伸びをさせています。
10代 女性 たろさん
40代 女性 匿名