チワワの噛み癖の理由
これはチワワに限らずですが、犬が噛むという行動の種類は大きく分けて2つです。
- 甘噛み
- 本気噛み
勘違いされている方が多いのですが、例えどれだけ噛まれたことが痛かったとしても、犬が遊びの延長で噛んでくるのは「甘噛み」です。もし痛くない噛み方だとしても、人間がしたことに対して「嫌だ!」とか「怖い!」と思ったときに噛んでくるのは「本気噛み」です。
甘噛みをする理由
チワワが甘噛みをする理由というのはとても簡単です。それは、子犬の頃から手を噛ませて遊ばせていた場合です。そうでなくても、子犬時の甘噛みのしつけが上手くできていないまま成長することで、人間の手を噛んで遊ぶのはダメなんだとチワワが理解していないからです。
犬同士の遊びを思い浮かべてみてください。犬同士はお互いに噛み合って遊びますよね?それも結構激しく噛み合います。犬同士ならそれが当たり前なんです。
でも人間との遊びは違いますよね。それを生後6か月齢までにしっかりとチワワに教えることが重要です。逆に教えてなければ噛んで遊ぶという行動が出るのが当たり前です。
本気で噛む理由
チワワの本気噛みの理由も子犬時の過ごし方に関係します。犬には「社会化期」と呼ばれる時期があり、社会化期は生後4か月頃までと言われています。人間と暮らす社会に慣れさせる時期です。この時期が一番いろいろなことを抵抗なく受け入れ、身につけることができます。逆にわんちゃんにトラウマのような経験をさせてしまうと、それが一生嫌なものになってしまいます。
誰からも教えられていなかった事はできませんし、トラウマ化してしまった行為を簡単に受け入れることはできません。特にチワワという犬種は怖がりの気質が強いので、社会化期にやっていないことが多かったり、飼い主さん以外の人と接していなかったりすると怖がりがエスカレートして攻撃に出るタイプが多く感じます。
チワワの甘噛みの直し方
よく遊び、よく運動させる
まずはこれがしつけの基本です。これができていないと、どんなしつけ方法もうまくいきません。体の小さいチワワだから家の中で走り回れば大丈夫とは思わないでください。人間と同じで、外に出て走り回らないとエネルギーが発散できないアクティブなチワワもいれば、室内のおもちゃでしっかり遊ぶ方がいいチワワもいます。
それはその子の性格によります。どちらにしても、噛むチワワというのは大体の子が「エネルギーが有り余ってます」オーラを出しています。その際は、クタクタになるぐらい遊んであげるのがいいです。
噛まれた場合はケージに入れてその場を離れる
単純に「噛んだら遊びをやめるよ」ということをチワワに認識させる方法です。まず、気をつけてほしいのは、飼い主さんの手を噛んでしまいやすい遊びをしないでください。例えば手を口に持っていってわざと噛ませたり、遊ぶスイッチがONのときに抱っこしたりということです。
チワワと遊ぶときは、投げて遊べるボールのようなおもちゃや、手を噛まずに引っ張ったりできるおもちゃを使用します。遊ぶスイッチONのときは抱っこは控え、どうしてもチワワを抱っこしたいなら必ず何かおもちゃを持ってそちらを噛ませてださい。
それでも調子に乗って、飼い主さんの手や服などを噛んできた場合は、チワワをケージに入れるかその場を離れます。タイミングは噛んだら1秒以内に対応。噛もうとしてるのがわかったらすぐに対応します。
その時に、チワワがビックリさせる音や声をだすと逆に喜ばせてしまう場合や、攻撃性を引き出す場合がありますので、低い声で「あー」とガッカリしたような言い方をします。注意してほしいのは、チワワをケージに入れたり、その場を離れたりしたときに顔を見たり声をかけるのはやめてください。
一瞬でも目があったり声をかけたりすると無視したことにはなりません。どうしても見てしまう場合はケージに布をかけて強制的に目が合わない環境にするか、その部屋から出てください。
このしつけをしっかりしても、成犬の場合は直るまでかなり時間がかかります。年単位の時間がかかるかもしれないという覚悟も必要です。子犬の場合は数か月あれば習得できると思います。
チワワの本気噛みをやめさせるしつけ方
運動と遊びをしっかりする
これは前述した「甘噛みするチワワのしつけ方」の通りですので割愛します。
嫌なこと+良いことで条件付けをする
チワワのしつけの基本となるのが条件付けです。これは人間でも同じですが、ただ「嫌だなー」と思うことをまたやりたいと思いませんよね?チワワが本気噛みをするときは「嫌だ!恐い!」という時が多いので、嫌な事を頑張ったらいい事があると学習させましょう。
人間なら嫌な仕事だったとしても、給料がもらえるから頑張れますよね。その給料で欲しかった物を買うんだ!というモチベーションがあるかもしれません。それをチワワのしつけにも応用します。
例えば、病院が嫌なチワワがいるとします。病院に行くと他のわんちゃんが鳴いているし、いつも注射されるし嫌だなぁと思っているはずです。でも、病院に行くときだけ、一番大好きなおやつが貰えるとしたらどうでしょう?チワワにとって、病院自体が嫌なことには変わりないですが、病院に行くと「必ずあのおやつがもらえる!」ということを学習させます。
そうすると、チワワの中で「病院=おいしいおやつが貰える!」と条件付けされます。慣れてきたら、獣医師などの病院のスタッフからも、おやつを与えてあげてもらいましょう。条件付けするには回数を重ねないといけませんから、用事がなくても病院の前まで行ったりして回数を重ねてください。
しつけをいくつかのステップに分ける
上記の条件付けとセットで行うと効果的なしつけがこちらの方法です。分かりやすいものだと歯磨きです。歯磨きをいくつかのステップに分けるとすると、下記の通りとなります。
- マズルを触る
- 前の方の唇をめくる
- 奥まで唇をめくる
- 歯茎や歯にさわる
- 歯ブラシを歯に当てる
- 歯ブラシを動かす
重要なのは、この中のどこから嫌なのか見極めることです。例えば③から嫌がるという子がいたら、③とおいしいおやつをまず条件付けし、③が嫌がらずにできるようにします。③ができるようになったら④、④ができたら⑤というふうに少しずつステップアップさせます。
いきなりステップを飛ばすと振り出しに戻る可能性がありますので焦らずに。できなくなったらまた1個前のステップに戻るというのを繰り返します。こちらも成犬の場合はかなり時間がかかると思っておいてください。少しずつ毎日の積み重ねが大切です。
まとめ
飼い主さんがしっかり愛犬と向き合って、その子に合った方法を選んでしつけを実践してもらうと良いと思います。しつけができれば、わんちゃんの自由が増えます。楽しみも広がります。ただし、あまりにも噛む行動が激しい場合は、ドッグトレーナーや獣医師に相談する事をオススメします。
ユーザーのコメント
女性 aoi
子犬のうちなら歯が生え変わる時期なので、とても痒いのかもしれません。その場合は噛む対象をおもちゃなどに変えてあげると良いと思います。できれば放ったままではなく、飼い主さんが片方を持って、引いたりしながら遊んであげると歯も抜けやすくなりますし、人への噛み癖も解消されていきます。
本気で噛む場合、鼻の上を叩くと止む場合もあるのですが、チワワの場合攻撃性が高いことから、このやり方では逆効果になりかねません。急に酷く噛みつくこともありますので、この場合はまず落ち着かせることです。
上下関係がはっきりしていないことも本気で噛みついてくる原因のひとつなので、普段は与えない好むおやつを用意しておくといいと思います。噛んだ場合少し時間をおいて落ち着かせ、おやつに気が向くようにします。通常のしつけのようにお手だけでも構いません。しっかりできたらおやつを与えます。繰り返して行い、上下関係を再構築していきましょう。
怪我をしない程度の噛み方なら、無視をすることが効果あります。飼い主さんも心を鬼にして、中途半端に無視を止めたりしないようにしてください。
チワワのしつけは最初が肝心です。子犬の時期に可愛いからと甘やかしすぎないことが大事です。
50代以上 男性 タッド
40代 女性 まかぶらたると
噛むという行為は、犬の社会ではごく当たり前のこと。野性のままであれば甘える時、遊ぶ時、怒りを感じた時などなど、感情によって噛む行為をしていたはず。しかし人間社会にいる犬たちは、決して噛んではいけません。もし自身の飼い犬が噛む癖があるならば、100%人間の責任だと私は考えています。それがどんなに小さな小型犬であってもです。
わが家のチワワは極小で、体重が1キロにも満たない小ささですが、迎えた時から噛むことは徹底的に許さないしつけをしました。この記事もあるように、ちょっとでも噛んだり噛むそぶりをしたりしたら、即遊ぶのをやめてほんの少しの間無視しました。手を出しても噛まなければ、逆に大げさなくらいに褒めちぎってあげました。迎えた時に5ヶ月になっていましたが、1週間ほどで噛む癖はすっかり無くなったと思います。この間にマテやオスワリも同時進行で教えたので、飲み込みはかなり早かったと思います。
ただ個体によって吸収の速さは違うと思うので、焦らないことが大切ですよね。またしつけの仕方もそのこの持つ性格によって、合う合わないが出てくるものと思います。
しつけがうまくいかないとイラつくかもしれませんが、犬に当たってしまわないようにしないといけないですよね。大抵はしつける人間側に落ち度があることを、認識しないといけないと思います。気分や状況によって、しつけの言葉や行動が異なっている場合があって、犬側が混乱してしまうようです。
また噛むことは犬の本能でもあります。噛んでも良いものをちゃんと飼い主が用意してあげることも大切ですよね!噛んでも良いおもちゃやオヤツなどをあげると、カミカミしているうちに、ストレス発散になり、余計な甘噛みを防ぐ手段の1つになるのではないでしょうか。
女性 ましゅまろ
今まで何度か穴に噛まれた事がありますが、全てチワワです。噛まれた理由はわからなかったですし、自分の犬ではないので正直どうでもいいので触らない、近寄らないようにしていました。
犬種的には怖がりで攻撃性が強くわがままで気質が荒いと言われていますよね。
怖いので噛んでしまう。攻撃してしまう場合もあると思います。
チワワは小型犬なので大ごとにはなりずらいですが、これが大型犬なら大変です。
本来仔犬の時期に親兄弟と過ごすことで社会化を覚えるんですが、今は一定期間たつと親兄弟と離されてペットショップに並びますよね、社会化不足や安易な繁殖で気質の荒いチワワが産まれることもあります。
甘噛みに関しては、我が家の愛犬も甘噛みは時々しますが噛んだりはしません。
甘噛み=噛むわけではないですが、仔犬のうちに甘噛みの癖は直して置くと良いと思います。
噛んで良いもの、悪いものを教えてあげなくては分からないですから。
噛むわんちゃんを治すのは根気がいりますし時間がかかります。
なので仔犬のうちに噛まないようにするのがベストですが、噛まなかった子が噛むようになる事もあるので、その辺りも注意です。
噛むわんちゃんは、何かとやっかいな扱いをされる事もあります。
他のわんちゃんを噛んでしまったりすると大変ですし、噛まないよう仔犬の頃にしっかりとトレーニングをしてあげてほしいと思います。
現在成犬で噛むわんちゃんも、根気良くトレーニングする事で少しづつ減らすことはできます。 何をしたら噛むかポイントを理解し、噛まれないような対策を取るのもよいと思いました。
30代 女性 ゆか