犬の言葉を聞いていますか?
皆さんよーくご存知の通り、犬は言葉を話しません。
しかしながら言葉と同等、もしくはそれ以上の細やかさで自分の感情を表現することが出来るのが犬の魅力のひとつでもあります。
そう、犬はボディランゲージの天才とも言われるほど、体全体を使ってあらゆる状況や感情を相手に伝えようとするのです。
そのボディランゲージのひとつに「カーミングシグナル」というものがあります。
このカーミングシグナルは、犬自身がストレスを感じた時にそれを和らげようと発するもの。また同時に、相手に対しても「落ち着いて」と伝えるものでもあります。
しかしこのシグナルは、時に飼い主の怒りを買うことにもなり兼ねないのです。
飼い主から「人をバカにしている!話を聞いていない!」と誤解されやすいカーミングシグナルの代表的な例を2つ挙げてみましたので、思い当たることがないか、ぜひチェックしてみて下さいね。
あくびをしているからって眠いとは限らない
最も犬が誤解されやすいカーミングシグナルが「あくび」です。
イタズラしていたので叱ったら、素知らぬ顔であくびをした、なんていう経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか?
あくびをされるとまるで聞いていないかのようで、しかもなめられていると感じる飼い主さんも多いはず。
そこでさらに怒りが倍増!もっと強烈なカミナリ落とす…なんてことにもなり兼ねません。
でもちょっと待って下さい!
怒っている時、叱っている時、飼い主がイライラしている時などに発する犬のあくびは、カーミングシグナルである可能性大なのです。
寝起きでもなく、眠いわけでもないはずなのに、唐突に発せられるあくびは、強いストレスを感じた時などにそのストレスを軽減するために行ったり、怒っている飼い主に対して「もうわかったから、落ち着いて!」と伝えようとしている場合があるのです。
なので、そういった時にあくびをしているのを見たら、それ以上は怒らず、飼い主さんも一旦クールダウンしましょう。
ちなみに、あくびと同様に、叱っている時に目をそらす、怒り口調で名前を呼ぶと背を向けたり横を向く、というのもカーミングシグナルのひとつです。
のんびり、ふらふらしているわけじゃないんです
犬のトレーニング中などに指示を出した時、地面の匂いをかいで全然従ってくれないということがあります。
また、お散歩中など早く呼び戻したいのに、妙にゆっくり歩いて戻ってきたり、ふらふらカーブを描くように戻ってきたりすることもあります。
これらは決して、言うことを聞かずにふらふらと遊んでいるのではなく、緊張やストレス、プレッシャーなどを感じ、それを緩和させようとしているのかもしれません。
特に難しい指示を出した時やトレーニングが長時間に及んでいる時、またきつい口調で犬を呼んだ時などにこれらの行動が見られたら、カーミングシグナルである可能性が高いようです。
犬を観察すれば、気持ちが見えてくる
これ以外にも、カーミングシグナルはまだまだあります。
犬のボディランゲージを全て正確に読み解くことは簡単なことではありませんが、愛犬との大切なコミュニケーションツールになるので、「今はこんな感情かな?」「こんな風に思ってるのかな?」などと、じっくり観察してみるのも面白いものですよ♪
ユーザーのコメント
30代 女性 しろわんこ
まだまだ周知されてないことが多いですね。
言葉を発しないあの子達にとっては、とても大事な意思表示の手段ですよね。
私たちの言葉?感情は、あの子達は読み取ることが得意なのに……。人間側が上手く分からず、わんこを戸惑わせる……って。
私も分かることは、犬ともさんとかに伝えてます。
少しずつでもあの子達の感情を読み取ってあげれたら嬉しいですね。