犬が馬酔木(アセビ)を食べたら中毒に!散歩中は注意が必要です

【獣医師監修】犬が馬酔木(アセビ)を食べたら中毒に!散歩中は注意が必要です

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自宅の庭や散歩道,公園などでよく見かける植物に馬酔木(アセビ)がありますが、この馬酔木を犬が食べてしまうと中毒を起こす危険性があります。ここでは馬酔木の毒性や特徴をお伝えして行きます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が馬酔木(アセビ)を食べてしまうと死に至る恐れがある

何処にでも普通に咲いている植物である『馬酔木(アセビ、またはアシビ)』は、丈夫で病害虫に強い事から観賞用に庭木として栽培されたりします。
その姿は可愛らしく、平安時代の万葉集にも詠われたと言われています。

しかし、気をつけなければならないのは、馬酔木の枝葉には有毒成分が含まれるため、犬が食べてしまうと死に至る恐れのある植物だということ。
そもそも『馬酔木』の名前の由来は、『馬が馬酔木の葉を食べると中毒になり痺れて酔った様になった』事から名づけられたと言われているので、それだけ危険であるということですね。

野生の動物は本能から馬酔木は食べないとされていますが、その甘美な芳香を放つ事で、嗅覚が優れている犬にとっては好奇心から食べてしまう可能性は否定できません。
特に花が咲く季節の3~4月は注意が必要です。

馬酔木ってどんな植物?

ペットにとって危険な馬酔木とはどんな植物なのか簡単にまとめましたのでご覧ください。

白い馬酔木

ピンクの馬酔木

馬酔木はツツジ科の低木で、花の色は白とピンクがあります。

その花はスズランの様な小さな固まりが枝いっぱいに咲きます。
日本の山地に咲いていて丈夫な常緑樹であるため庭木として良く利用されますが、植物全体に有毒成分が含まれているため、ペットが誤って食べてしまわない様に注意が必要です。

詳細

名前:馬酔木(アセビ)
別名:アシビ, アセボ,バスイボク
方言:ウマクワズ,ウマゴロシ,ウシゴロシ
類別:ツツジ科 アセビ属
性質:常緑広葉樹 低木
原産:日本
用途:鉢植え,庭植え
開花:2月 ~ 4月

有毒成分

葉:苦味質アセボトキシン,アセボクエルチトリン,グラヤノトキシンⅢ,アセボチン
花:クエルセチン、ピエルストキシンA.B.C(特に毒性が強い)

中毒症状

馬酔木の若芽や樹皮を犬が食べる事により中毒になります。
どのぐらいの量を食べると中毒になるかは定かではありませんが、有毒成分により迷走神経の中枢を興奮させ、身体全体に麻痺が起こり運動神経の末端をも麻痺させてしまうと言う症状が現れます。
また、ヨダレ,嘔吐,足がふらつく,心拍数が急上昇,呼吸困難などの症状が見られ、最悪の場合は死に至る事もあるとされています。
いつの時代かは分かりませんが、昔は馬酔木の毒性を利用して害虫駆除をしていたらしいと言われています。

予防・診断・治療

診断

獣医師は犬に現れた症状から診断を行いますので、犬のオーナーは少なくとも馬酔木の外観と有毒植物である事くらいは知っておきましょう。
そして、いつも通っている散歩コースに馬酔木が生っているかいないのかも重要な診断要素になります。

犬と散歩

治療

硫酸アトロピンの皮下注射をします。

診察

注射

予防

愛犬との散歩時は、『愛犬を植物に近づけない事と、拾い食いをさせない事』。これに尽きるのではないでしょうか。
また、馬酔木の他にも有毒植物は幾らでもありますので、十分注意するよう心掛けましょう。

その他の有毒植物

犬にとって馬酔木以外の危険な有毒植物はまだまだあります。
特に危険とされている有毒植物を幾つか紹介します。

犬に危険な有毒植物

  • ユリ
  • マリファナ
  • サゴヤシ
  • チューリップ
  • スイセン
  • レンゲツツジ
  • シャクナゲ
  • キョウチクトウ
  • トウゴマの実
  • シクラメン
  • カランコエ
  • イチイ
  • アマリリス
  • イヌサフラン
  • イングリッシュアイビー
  • 平和ユリ
  • シュフレラ

詳細はこちら⇒http://dachs-no-mori.com/no-plants.html

まとめ

犬が食べると中毒になる食材は、犬と生活していらっしゃる方は良くご存じだと思いますが、野山やいつも愛犬と歩く散歩コースに咲いている植物の危険性や毒性は、割と知られていないのでないでしょうか。
しかし大事な愛犬の命を守るためにはぜひ知っておかなければなりませんね。

突然ですが、皆様は馬酔木の花言葉をご存知ですか?
ギリシア神話に由来するとも言われていますが、花言葉は「犠牲」「献身「なのだそうです。
特に「犠牲」と言う言葉が気になりますね。

これは私が勝手に思っている事なのですが、馬酔木を食べると死に至る事もあるので犠牲と言う花言葉なのでしょうか?
まぁ、その答えはどうでも良いのですが・・・

とにかく愛犬に拾い食いをさせないで散歩させる事でしょうね。
拾い食いの躾けは難しいです。
『ダメ』と命令して言う事を聞いてくれるワンちゃんは沢山いると思います。
しかし主人が見ていないと誘惑に負けて拾い食いをしてしまうワンちゃんも多いです。
ですから、注意深く監視していなければ拾い食いの完全阻止は無理なのではないでしょうか?

散歩中の拾い食いが心配の方は、ちょっとワンちゃんが可哀そうですが、拾い食いで大変なことになっても後悔しきれないので、愛犬のマズルに口輪などを装着してお散歩しては如何でしょうか。

口輪

馬酔木は何処にでも生えている植物ですので、散歩に出たら十分注意したいものです
中毒になると下手をしたら死ぬケースもある様ですので、ご近所の犬友の方々と『アセビ中毒にご用心』を合言葉にして愛犬とのお散歩を楽しんでみては如何でしょう。

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