シーズーの平均寿命は?
シーズーの平均寿命は、13歳前後とされています。同じ小型犬であるチワワや、トイプードルなどの平均寿命が15歳前後とされることから、寿命が短い犬種と言われることもあるシーズーですが、近年では20歳を超える寿命を全うしたシーズーの存在もあります。
実際に日本国内で飼育されている犬の最高年齢は、満26歳という高齢であり、平均寿命とされる年齢を大きく上回った寿命を全うする犬も多数存在することから、育て方や環境でシーズーの寿命を何年も延ばすことができる可能性があります。
長生きの秘訣
適度な運動
シ―ズーの寿命をのばす秘訣として、日常的に適度な運動をさせることが大切です。1日に1~2回、30分程度の散歩を行いましょう。シーズーは、筋肉質でがっしりした骨格を持ち、比較的丈夫な犬として知られています。
しかしその分、他の犬種と比べて太りやすい体質を持つため、毎日の散歩はもちろん、室内や庭などでスキンシップを取りながら運動をさせられるよう工夫しましょう。日々の運動を怠ると、肥満の道を辿ることになるとともに、体に掛かる負担も大きくなり、シーズーの寿命にかかわる事態が発生する可能性もあります。
運動は肥満防止だけでなく、心肺機能をあげたり新陳代謝をあげたりする効果もありますが、過剰な運動はかえって体に負担をかけてしまう可能性もありますので、適度な運動を日々継続することを心がけましょう。
日頃のケア
シーズーの寿命をのばすための秘訣として、常に体を清潔に保つことも大切です。特に寒冷地原産のシーズーは、量の多い伸び続ける被毛を持ちます。そのため、必ず定期的なトリミングが必要となります。毎日のブラッシングはもちろん、定期的にシャンプーやトリミングを行うことで体を清潔に保ちましょう。
特に、シーズーの特徴ともいえる目、鼻、口などのまわりには、細心の注意が必要となります。目に被毛が入ったり、口の周りが汚れたりしているのを放置しておくと、様々な病気を引き起こす可能性があり、シーズーの寿命に関わることとなります。
食後は濡れタオルなどで口の周りを拭く習慣を付け、目の周りの被毛はカットしてあげるか、ゴムやリボンで結んで、目に触れないようにすることもおすすめです。
室内温度の調節
寒冷地原産で短頭を持つシーズーは、体温調節が得意ではありません。そのため、高温多湿な日本の気候は非常に不向きと言えるのです。高温多湿な時期は、体への負担が大きくなったり、被毛や耳の中が蒸れやすくなったりと、トラブルの要因が非常に多くあります。
それらを放置しておくと、耳や皮膚、呼吸器などに関わる病気を引き起こしてしまい、シーズーの寿命にも影響を与えかねません。シーズーが過ごす室温は、26度前後に保つように心がけ、除湿機などを利用して室温を徹底管理しましょう。
食事管理
短頭種、いわゆる「鼻ぺちゃ」のシーズーは、他の犬種と比べ食事を取るのに時間がかかる傾向にあります。また、噛む力が弱いこともあり、シーズーに合った餌を与えなければ、必要な栄養が十分に摂取できない可能性もあります。
シーズーの寿命をのばすためにも、適切な食事を適切量与えることは非常に重要です。シーズーに合った柔らかめの小さな粒のドライフードを与えるなど、工夫をしましょう。現在では、犬種別に設計されたフードも販売されていますので、ペットショップなどで聞いてみるのもおすすめです。
また、シーズーは食欲旺盛な個体も多いため、肥満になりやすい傾向にあります。シーズーの平均体重とされる5キロ~8キロを大きく上回ることのないように注意しましょう。欲しがるだけ餌を与えてしまうと、みるみる肥満体型となります。
そして、肥満になってしまうと、体への負担が大きくなり、病気を発症する可能性が高くなり、シーズーの寿命にも大きく影響することになります。
成長期ならば、ある程度ぽっちゃりしていても問題はありませんが、成犬になってから肥満体型に陥ってしまうと、シーズーの寿命にもかかわる可能性があり、ダイエットが必要になる場合も。
シーズーは太りやすく、出された餌をすべて食べてしまう傾向があるので、食事の管理については、飼い主がしっかりと行う必要があります。
定期的な健康診断
シーズーの寿命をのばす秘訣として、最も重要なことが体調管理です。犬は言葉を発することができないので、毎日のスキンシップや状態の観察から、読み取ることができるよう、日々のボディチェックを習慣づけましょう。
食欲が落ちたり、ふだんと歩き方が違ったり、様子の変化を見逃さないようにすることが大切です。また、動物病院での定期的な健康診断も、シーズーの寿命をのばすために欠かせません。7歳頃までは1年に1度、7歳以降は半年に一度のペースで健康診断を受けましょう。
シーズーの寿命に関わる病気
皮膚病
シーズーは寒冷地原産の犬種であるため、皮膚の表面に油分が多く、毛量も多いことから雑菌が繁殖しやすく、皮膚炎や皮膚病を引き起こしやすいことで知られています。脂漏性皮膚炎やマラセチア皮膚炎、外耳炎などには注意しなければなりません。
眼病
つぶらで大きな瞳はシーズーのチャームポイントでもありますが、その性質ゆえに眼病を引き起こしやすい犬種とされています。代表的なもので白内障や角膜炎、緑内障などが挙げられます。日頃から被毛が目に入らないよう注意したり、目の周りを清潔に保てるようケアをしたりして、眼病を予防しましょう。
呼吸器系疾患
シーズーは、小型犬や短頭種に多いとされる呼吸器系疾患にも、注意が必要となります。特に器官が変形する「気管虚脱(きかんきょだつ)」は、呼吸困難に陥るなど症状が重篤になることも多く、シーズーの寿命に関わる可能性も十分にあります。
心臓病
粘液腫性変性、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病にも注意が必要です。特に小型犬であるシーズーは、高齢になると心臓病を発症するリスクが高くなります。早期発見、早期治療ができるよう定期的な健康診断を受けましょう。
上記の他にも、内分泌系の疾患で甲状腺機能亢進症や、腫瘍性疾患などシーズーの寿命に関わる病気は多数存在しています。老犬になると、これらの病気を発症するリスクが上昇する傾向にあるため、知識を蓄えておくことで冷静に対処、判断できるよう心がけたいですね。
また、シーズーの舌が出たままになっている!と不安になる飼い主さんも多いようですが、シーズーのように短頭種の犬種は、他の犬種と比べて口腔内が狭く、舌が出たままになることも多いようです。
ただ、口臭が強い、呼吸が辛そうなどの異変がある場合は、早急に動物病院を受診しましょう。
シーズーの基本情報
性格
シーズーは、穏やかでマイペースな性格をしています。遊び好きで活発な一面も持ち、非常に友好的であるため他の犬や動物、知らない人とも積極的に関わっていく行動が見られます。
また、シーズーは非常に利口で愛情深いため、飼い主や家族に対しては忠実でしつけも行いやすいと言われています。しかし、頑固な一面も持ち合わせるため、家族全員で一貫したしつけを徹底することが重要となります。
特徴
シーズーの特徴と言えば、やはり「鼻ぺちゃ」「垂れ耳」。短いマズルにつぶらで大きな瞳、鼻の周りの被毛は「菊の花」のように、あちこちに毛先が向くため「クリサンセマム・ドッグ」という別名も持ちます。
シーズーは、その愛らしいイメージから華奢に思われることも多いですが、意外とがっしりとした体型をしており、体高より体長がやや長く、ゆったりとエレガントな歩き方もシーズーの特徴の一つです。シーズーの体を覆うゴージャスな被毛は長毛のダブルコート。
シーズーは寒冷地原産であることから、アンダーコートの毛量が非常に多く、四肢は防寒ブーツを履いているようと表現されることも。毛色に関しては、ソリッドカラー(単色)、パーティーカラー(白に斑)など、非常に多くの色が認められています。
飼い方
シーズーは高温多湿な環境が非常に苦手なため、屋外飼育には不向きです。長生きしてもらうためにも、室内飼育を基本としましょう。ただし、シーズーは肥満になりやすい体質であるため、室内でじっと寝て過ごす時間ばかりにならないよう、適度な運動を心がけ、毎日の散歩とは別に室内でも遊べるような工夫が必要です。
また、シーズーの被毛は放置しておくと伸び続けるため、定期的なトリミングが不可欠となります。子犬期から信頼できるトリミングサロンで、トリミングに慣れさせておく必要があります。自宅でのブラッシング、顔周りのケアは毎日行えるよう習慣づけておきましょう。
穏やかで利口なシーズーのしつけは、初心者であっても難しくないとされています。しかし、頑固でプライドが高い一面やマイペースな気質をしっかりと理解して、しつけを行わなければ、正しい信頼関係、主従関係を築けなくなってしまう可能性もあります。叱るばかりのしつけにならないよう注意しましょう。
まとめ
家族の一員として迎え入れたシーズーの寿命をのばすためには、まず肥満にならないように適度な運動を行い、適切な量の食事を与えることが基本となります。病気を予防するために、毎日のお手入れやストレス解消の遊び、定期的な健康診断も重要ですね。
近年行われている犬種別ランキングにおいて、シーズーは上位にランクインし始めています。シーズーの平均寿命は13年前後とされていますが、ギネス公認世界最高齢犬更新を目指して徹底した体調管理を行いましょう!
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ユーザーのコメント
40代 女性 RYUCH
30代 女性 にこママ
女性 ドン
置き人形のようにかわいい風貌ですが、意外と筋肉質だし、足腰も丈夫ですよね。大きな目はやはり白内障が目立つようですが、それ以外は健康に長生きしてる子が多いような気がします。
30代 男性 ムック
もう少しで14歳でした
最後は腕の中で息を引き取りました
涙が止まりませんが前を向いて行きます
40代 女性 moca moca
初めの飼い主に捨てられ、引き取った高齢の方が突然死、二日間飲まず食わずで発見され、縁あって我が家の愛犬になって来月でちょうど5年になるところでした。
推定ですが13歳になる頃だったと思います。
もう辛い思いをさせたくないと甘やかし気味で可愛いがってました。
大人しくて可愛くて、3日前まで普通に歩き回っていました。
突然、脳卒中のような倒れ方をしてからあっという間の事でした。
でも心臓病、腹部の腫瘍、結石などあちこちに病気がありましたが年齢のこともあり、手術に耐えられるか不安で踏み切れないまま過ごしてしまいました。
我慢強い子だったのかも知れませんが、即手術が必要にも見えず…でも私のこの判断が死期を早めてしまったのではと悔しさと悲しさでいっぱいでしたが、このくらいの年齢が寿命だと知り少し気持ちが救われた思いです。
これから飼う方、飼っている方、後悔のないように目一杯可愛がってあげてください。
そしてちょっとでも様子がおかしければ獣医さんにすぐ連れてってあげてください。
亡くなる前日の写真添付させてください。
40代 女性 匿名
ありがとうございました。
40代 女性 匿名
初代は老衰で19歳まで。2代目は、11歳て乳がんで発病から2カ月で、あっという間に逝き、今の子が、49日明けるのを待って来たので、ついつい、甘やかして育ててます
こんな可愛い犬種はいないですね
女性 もふころ
かかりやすいと言われている白内障も心臓病も発症が遅く、15歳ごろからだったので、割と長く健康を維持できていたのかなと思います。愛犬も今年で17歳。ちょっとしたことが大きな病気に繋がってしまいます。本犬に生きたいという意志がハッキリあるので、精一杯のサポートをしていこうと決めています。まずは環境から色々改善しているところです。
40代 男性 チーちゃんのおとうちゃま
でも、それ以降は相変わらず安穏としています。
普段の食事も野菜や果物を欲しがるようになり、カロリーコントロールのために半生タイプの総合フードを減らして調節しています。
さらに、ユーグレナやDHA、EPAといったサプリメントも与えています。
目標は、30年と言われるマイクロチップよりも長生きさせること!
せめて実家の両親が飼っていたこの子の先輩の21歳を越えさせたいです。。。