シーズーの抜け毛の量は少ない!
シーズーはかなり体毛の長い犬種ですので、抜け毛が少ないと言われてもにわかには信じられない人も多いでしょう。しかし、シーズーが抜け毛の少ない犬種なのは紛れもない事実です。なぜシーズーは抜け毛が少ないのでしょうか。その理由は、シーズーの起源をさかのぼることで読み取ることができます。
シーズーの起源はチベット原産の「ラサ・アプソ」
シーズーは比較的歴史の浅い犬種で、19世紀の中国で誕生したとされています。
- ラサ・アプソ
- ペキニーズ
上記の二種を交配することによって誕生したのです。しかしそもそもペキニーズもラサ・アプソと中国犬を交配して誕生した犬種ですので、シーズーは特にラサ・アプソの血が濃い犬種であると言えるでしょう。
このラサ・アプソは非常に起源の古い犬種で、800年以上昔のチベットの僧院で、既に飼育されていました。チベット高原のオオカミを僧が飼いならし、繁殖させたことで誕生したとされているのです。
チベットの気候に適応した結果
チベット高原といえば、世界の背骨とも言われるほど標高が高い地域です。平均海抜はなんと4,000メートルにもなります。そんな世界でも有数の高地ですので、気温が低く、日差しが強い、乾燥した気候なのです。ラサ・アプソはそんな厳しい自然環境に適応した結果、防寒着として長い体毛を手に入れたとされています。シーズーの長い体毛は、そんなラサ・アプソの血を受け継いでいる証拠であり、防寒着なのです。
そもそも長毛種は抜け毛が少ない種が多い
防寒着として進化した体毛が、簡単に抜け落ちてしまっては意味がないですよね。それゆえにシーズーは抜け毛が少ないのです。シーズーだけではありません。これは哺乳類全般に言えることです。哺乳類の長毛種の多くは寒冷地に生息しており、寒さから身を守るために体毛を発達させています。
長い毛によって空気の層を作り、体温を奪われないようにするためです。そういった長毛種は全般的に抜け毛が少ない傾向にあります。シーズーの抜け毛が少ないのも、自然なことといえるでしょう。
シーズーの抜け毛の時期
シーズーはたしかに抜け毛の少ない長毛種ですが、当然、全く抜け毛がないわけではありません。体毛のある生物である以上、毛が全く抜けないということはあり得ないのです。成長期や、一年のうちの換毛期には、それなりに抜け毛が多くなります。
成長期
子犬から成犬になるための成長期は、抜け毛も多くなります。これは成長の証であり、避けては通れない道であると言えるでしょう。成長期は年間を通して抜け毛が多いので、「抜け毛が少ないと聞いてシーズーを買ったのにだまされた」と感じる人もいるかもしれません。しかし、これは過渡的なものなので安心してください。大変な時期ではありますが、我慢する必要があります。
換毛期
換毛期とは、冬毛から夏毛へ、夏毛から冬毛へと生え変わる時期です。つまり季節の変わり目になると抜け毛が増えるのです。この時期になると抜け毛の少ないシーズーでもそれなりに抜け毛が多くなります。
シーズーの抜け毛とお手入れ方法
シーズーの抜け毛に対して正しいお手入れをするためには、まずシーズーがダブルコートの犬種であることを理解しておく必要があるでしょう。ダブルコートとは、被毛が二種類の構造をしていることを意味します。
やわらかい毛が密集したアンダーコート、固く長毛のオーバーコートの二種類です。この二種類にそれぞれ正しいケアをすることで、抜け毛に対する正しいお手入れとなるのです。
スリッカーブラシ
まずはスリッカーブラシで抜け毛を取り除きましょう。スリッカーブラシとは、先端の細長い金属製のブラシです。このスリッカーブラシをすることで、柔らかく密集したアンダーコートに絡まった抜け毛を、効率的に除去することが可能となります。シーズーのようなダブルコートの犬種には必須のブラシといえるでしょう。
コーム
スリッカーブラシでアンダーコートの抜け毛を除去したら、次はコームを使用して毛の流れを整えましょう。これはあくまでも見た目のためのブラッシングですが、コームをすることで艶も良くなります。
ブラッシングにはマッサージ効果も
適度なブラッシングにはマッサージ効果もあるとされています。皮膚への刺激が代謝を改善するなど、何らかの有益な作用があると考えられているのです。実際にブラッシングを喜ぶ犬は多いですよね。
シーズーの抜け毛対策
では、実際にシーズーの抜け毛が多い時期になったら、どのような対策をすれば良いのでしょうか。シーズーを実際に飼育している人には分かると思いますが、シーズーの抜け毛はとても細く、掃除機だけでは取りきれないことも多いのです。
そこでおすすめなのが、コロコロです。カーペットはもちろんですが、フローリング用のコロコロも販売されていますので、それらを使用するのがおすすめなのです。掃除機では掃除しきれないシーズーの抜け毛も、効率的に除去することができます。
まとめ
シーズーは抜け毛の少ない犬種ですが、全く毛が生え変わらない犬は存在しません。清潔な環境を維持して犬を飼育するには、抜け毛対策は必要なのです。これからシーズーを購入する人は、同時にブラシやコロコロなどの抜け毛対策グッズも購入しておくと良いでしょう。
▼シーズーについて詳しく知りたい方はこちら
ユーザーのコメント
女性 mocmoc
シーズーはダブルコートと言われることもあれば、シングルコートとも言われることもあります。換毛期の抜け毛量が比較的多いシーズーもいれば殆ど抜けないシーズーもいるので、個体差のある犬種です。うちのシーズーの場合、ダブルコートのラサアプソと違い、外側の毛も内の毛も同じ毛質に思えます。ブラッシングしやすいのもシングルコートだからかなと思っています。
抜け毛量よりも毛玉を気にした方がいいかもしれません。柔らかい毛質なので、抜けた毛が絡まりやすくすぐに毛玉になってしまいます。時間が経ってしまうと解すことは容易ではありません。最終的には丸ごとカットになってしまいます。
静電気防止にもなるスプレーをしながらブラッシングをしておくと、絡まりにくくなりますよ。
シーズーは皮膚がやや弱い傾向にあります。イボもできやすい犬種なので、傷をつけないよう、スリッカーブラシを使う際は必ず皮膚から離すようにしましょう。
40代 女性 かえで
犬種が違うのにとても、人懐っこく犬にも優しくて仲良くしてくれます。
そのシーズーちゃんは、昔は抜け毛があまりなかったのに最近特によく抜けるからブラッシングが大変だとゆう話をしてらっしゃいました。
そのわんちゃんは、お散歩が大好きで、よく一緒に公園に行きます。お散歩後にブラッシングをしてらっしゃいます。たしかに、ブラシに抜け毛がごっそり抜けていましたが季節の変わり目はしかたないのかなと思いました。食事はミネラルも配合されたフードを食べさせてらっしゃいます。運動をした後は血行がよくなり新しい毛が生えてくるのである程度の抜け毛はしかたがないのかなとおもいました。この時期は特にブラッシングが大切ですね。
40代 女性 ゆうたろう