シーズーがかかりやすい病気は?
シーズーは、目にかかわる病気になることが多くあります。また、それ以外にもいろいろあります。ふだんからスキンシップをたくさんとることで、状態の変化や病気のちょっとした兆しを見逃すことなく発見できるかも知れません。そのためには、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。
肛門周囲腺腫
男性ホルモンが関係していることから、多くは去勢手術を行っていないオスの犬に発症します。肛門のまわりに硬いしこりができるので、犬が気にしておしりをなめたり、掻いたりするようになります。
そのため、出血したり、化膿したりすることもあり、ひどくなると、排便が困難になってしまいます。手術を行い摘出しましょう。その後は病理検査を行い腫瘍の種類を確認することが大切です。肛門周囲にできる腫瘍の中には悪性のガンもあります。ガンの場合は再発する可能性が高いので、手術を行った後も気をつける必要があります。若いときに去勢手術を行っておけば、シーズーがこの病気になる可能性も低くなるようです。
緑内障
眼圧が上がることで、目に充血が見られ瞳孔が開いたままになり、角膜が浮腫を起こして青灰色に見えるようになります。症状としては、目の痛みや瞼の痙攣、涙が出たり、食欲がなくなったりして嘔吐することもあります。
点眼薬や内服薬での内科的治療や、レーザーなどの外科的治療が行うことで、眼圧のコントロールができるようです。早期発見することで、病気の進行を抑えられる可能性があります。
角膜炎
被毛やほこり、細菌、ウイルス、アレルギーなどが目に入り、角膜に炎症が起こる状態のことです。涙や目やにが多く見られるようになるとともに痒みもあるので、目をこすったり、ひっかいたりする様子が見られるようになります。シーズー以外にも目が大きい犬によく見られる病気です。
目のまわりの被毛が眼に入り刺激になることが原因ならば、トリミングで短くする必要があります。うつる病気なので、病院で適切な処置を受けることをおすすめします。頻繁に目を触るようであれば、エリザベスカラーを使用する場合もあります。
進行性網膜萎縮
遺伝性網膜変性といわれる遺伝性の病気です。網膜の細胞が、少しずつ萎縮していくので、急に見えなくなるわけではなく、徐々に視力が低下していく最終的には失明してしまう病気です。
歩いていてものにぶつかることが多くなったり、暗くなると動きが鈍くなったりする様子が見られたら、シーズーが病気にかかっている可能性があります。犬は、行動範囲に設定した水や餌、トイレの場所を覚えているので、むやみに替えないように心がけることが大切です。
椎間板ヘルニア
跳んだり体をひねったりと激しい運動したり、年齢が高くなると骨がもろくなることで、椎間板が脊髄を圧迫し麻痺や激痛がはしります。具体的には、背中を触ると痛がる、足を引きずる、ふらつく、階段の上り下りが難しくなる、そして元気がなくなるなどの症状があらわれます。
このような症状が見られたら、すぐに病院を受診することをおすすめします。症状が軽ければ、飲み薬と安静にすることで落ち着くこともありますが、症状が重い場合は、手術を必要とすることもあるようです。体重が重くなると負担も大きくなるので、シーズーが病気にならないためには、体重管理などが大切です。
鼻腔狭窄
鼻の先天性の異常で、シーズーに多い病気のひとつです。短頭種に属する犬は生まれつき鼻腔が狭く、呼吸をするときにグーグーと音を立てて、鼻水が飛ぶ様子が見られます。
空気をたくさん取り入れることが難しいので、激しく動いた後は酸欠になるおそれがあるので注意が必要です。他のシーズーと鼻を比べてみることで、シーズーのこの病気を発見できる可能性が高くなります。生活に支障がある場合は、外科的手術も必要です。
シーズーが病気になる主な原因は?
シーズーの病気には、先天的なものと後天的のものがあります。先天的なものとしては、遺伝がかかわっている場合があり、後天的なものは、けがや飼育環境によって発症するシーズーの病気になります。不衛生な環境に置かれた場合は、シーズーも病気になる可能性が高くなります。
シーズーの病気はどうやって見分けるの?
シーズーの病気を少しでも早く見つけるためには、毎日のスキンシップがポイントとなります。体に触れたり、行動する姿をよく観察したりするだけでも、ふだんとの違いに気づきシーズーの病気を早期に発見することができます。また、定期的に病院で健康診断を受けておくことで、シーズーの病気の発見に役立ちます。
シーズーが病気にならないようにするためには?
シーズーが病気になりやすい目のまわりは、常に清潔を保つように拭いたり、毛の長さを整えてあげたりすることが大切です。シーズーは、太りやすい傾向がある犬種なので、体重が平均を大きく上回ってしまうと、足腰に負担がかかるようになります。
すると、シーズーが病気になる可能性もあるので、適度な運動と食事に気をつける必要があります。また、シーズーの先天的な病気に関しては、積極的にかかりつけの病院で、検診を受けていくことが大切です。
まとめ
シーズーの病気やけがを防ぐためには、シーズーにとって過ごしやすい環境を整えるということが大切になります。遊び好きのシーズーは、よく動きまわるのでつまずきや転倒の起こらない環境を作ることが大切です。また、スキンシップを取りながら状態を確認することで、シーズーの病気を発見することができます。
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ユーザーのコメント
40代 女性 かえで
そのわんちゃんは保護犬で2歳から姉の家にきました。
先にいてた猫ちゃんとも仲がよく、初めから匂いあって、一緒に寝ています。
ある日シーズーちゃんが散歩後に苦しそうにするので、走って獣医さんに診ていただきました!すると、診断は鼻腔狭窄でした。
どうりで苦しそうにしていたはずだわと思いました。
治療後にはふごふごゆうのも少なくなり、今まで以上に元気に走り回るようになりました。
猫ちゃんたちとも、おいかけっこをして遊んだりしています。ご飯を食べるときと水を飲むときにふごふご苦しそうにしていたのも、なくなりました。
野菜が好きなのでキュウリや白菜もたくさん食べてもりもりと元気になりました!
鼻腔狭窄の時は、ほんとに苦しそうにしていたので、治療を受けてよかったです。
30代 女性 すまいる
一頭目は皮膚炎に悩まされました。その他は特に目立ったことは無かったけど、最期は、気管虚脱で呼吸困難で亡くしました。
2頭目は、皮膚のトラブルはありませんが…腹部のレントゲンを撮る機会があった時……腎臓に結石が見つかりました。
手術はできないと言われ温存で食事療法と投薬治療で何とか今まで来ています。
シュウ酸カルシウムという結石で、シーズーは比較的後発犬種だそうです。