愛犬と楽しむ身近なハーブティー

愛犬と楽しむ身近なハーブティー【獣医師監修】

お気に入りに追加

ハーブティーの中でも手軽に手に入って身近なカモミールとミントティー。実は愛犬の体にも良いんですよ。いろんな使い方ができるので、ちょっとご覧になってくださいね。

6843view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ハーブティーと聞くとどんなイメージを持たれますか?お洒落な感じ?ちょっととっつきにくくて難しそう?
確かにハーブ学は西洋版漢方薬とも言える奥の深いものですが、犬との暮らしにも気軽に取り入れられるマイルドなものもあるんですよ。

この記事ではスーパーなどでも手軽に買える『カモミールティー』と『ミントティー』の効果と使いかたをご紹介します。

カモミールティー

愛犬の心と体を癒してくれるカモミール

リンゴに似た香りとほのかな甘みのあるカモミールティー。
愛犬のためにこんな使い方ができます。

穏やかな鎮静効果

人間の場合、ストレスの多かった日など寝る前にカモミールティーを飲むと気持がホッとしてよく眠れると言われています。
この効果は犬も同じで、ほのかに甘みがあるので喜んで飲む犬が多いのですが、飲みたがらない場合はカツオ節をちょこっと浮かべたりして工夫します。

雷や花火の後に

怖い思いをしてブルブル震えた後に、ティーを飲ませると少し早く落ち着くようです。
薬ではないので、魔法のようにたちまち変化が起こるわけではないですが、ほんの少しでも助けにはなっているようです。

獣医さんに行く前や後に

不安や緊張を感じている時にも、飲ませることができます。
私は獣医さんに行く時に水筒に入れて行くこともあります。

ティーセットとカモミールのティーバッグ

抗炎症作用

実はこれぞカモミールの力の真骨頂!とても幅広い使い方ができます。

胃腸の不調時に

犬が吐いたり、消化不良でゲップやおならが多い時にも飲ませることができます。
もちろん獣医さんにきちんと診断していただいた上で、補助的に使いましょう。

我が家の犬は胃がムカつく時には庭の芝生を食べに行くのですが、そんな時にはヨーグルトを水で薄めたものに、カモミールティーのティーバッグの中身を小さじ半分ほど出して混ぜたものを与えると、草を食べるのを止めて落ち着いています。

また、お腹を下した時には、フードの代わりに白米でお粥か重湯を作って塩をひとつまみ加え(下痢をすると電解質が失われるので)、ここにもティーバッグの中身を小さじ半分ほど混ぜて与えます。
カモミールの抗炎症作用が、荒れた胃や腸の粘膜を穏やかに鎮めてくれます。
小さじ半分というのは我が家の体重10kgの中型犬が対象ですので、犬のサイズに合わせて調整してくださいね。

皮膚のトラブルに

皮膚が赤くなって痒みがある時や、草などに軽くかぶれた時にも冷ましたティーをコットンに浸してパッティングします。
保湿効果と抗炎症作用でマイルドにかゆみを抑えてくれます。
また、お腹を下した時には肛門周りが軽い炎症で赤くなってしまうことがありますが、そんな時には冷ましたティーをコットンに浸して赤くなったところを押さえてあげると、赤みが早く引きます。
犬が舐めてしまっても安心なところも良い点です。

病院に行くほどではないけれどちょっと不快そうな時や、病院に行ったけれど補助的なサポートが欲しい時に、とても頼りになるのがカモミールです。
特にお腹を下した時には体の内からも外からも使うことができるので、常備しておきたいハーブです。

注意点

人も犬も妊娠中には使わないでください。
初めて与える前にはお腹や足の内側など柔らかくて皮膚が見えやすい部分に1〜2滴つけてみて、赤くなったり反応が出ないか確かめ、ごく少量を舐めさせて変化が出ないか確かめてからにします。
どちらも2〜3時間変化がなければ大丈夫です。

愛犬もミントでスッキリサッパリ

ミントと言えばスッキリサッパリの代名詞。
ティーバッグで売っている製品ではペパーミントかスペアミントが主流で、ペパーミントの方が香りが強くてスッキリ感も強めです。
効果には大きな違いはありません。

ガラスのカップに入ったミントティー

スッキリ効果

イメージだけでなく、ミントティーは体の内側も外側もスッキリさせる効果があります。

胃の不調時に

カモミールと同じく、消化不良などで胃がムカつく時やガスが多い時に飲ませるとスッキリします。
カモミールティーとブレンドしてもOK。

殺菌作用でお口スッキリ

ミントには殺菌作用があるので、冷ましたティーをガーゼなどに含ませて犬の歯や歯茎を拭くと、歯肉炎や口臭の予防になります。

注意点

犬がミントの葉を大量に食べると嘔吐や下痢をすることがあるので、カモミールのようにティーバッグの中身を与えることは止めてください。

犬とハーブ

多くのハーブは野に自生している野草です。
ウサギなどの野生の草食動物が食べているものですね。

犬の祖先であるオオカミなどの肉食獣は、そんな草食動物のお腹の中にある野草などを摂取しているので、ハーブというのは犬の体にも馴染むものなんです。
ただ、やはりある程度の知識は必要なので、マイルドで扱いやすいカモミールやミントはハーブ入門に最適です。

この2種類も含めて、ハーブやハーブティーを与える時は「5日続けて与えたら2日休む」のリズムが大原則です。
犬用にブレンドされたトッピング用のハーブやハーブエキスもたくさん市販されていますが、これらのものも「5日摂る2日休む」のリズムで与えます。
体が慣れすぎてしまって効果が弱くなるのを防止するためです。

カモミールやミントのティーバッグは、他のハーブが入っていない単独のものを選びます。
人間用のブレンドハーブは、含まれる全てのものに問題がないかわからない場合は、犬に与えないでくださいね。

まとめ

愛犬とハーブティーを楽しむ夫婦

いくつかの気をつける点を知っていれば、身近なハーブティーが愛犬との暮らしの心強いサポーターになります。
今回はご存知の方も多いカモミールティーとミントティーを取り上げました。

  • 気持ちを穏やかにするカモミール
  • カモミールの抗炎症作用はお腹にも皮膚にも優しい
  • ミントティーは胃のむかつきをスッキリ
  • ミントティーの殺菌作用でお口もスッキリ
  • 使用する時の注意点の確認は怠りなく
  • すべてのハーブは5日摂ったら2日お休み

ハーブの力で愛犬の健康サポート、始めてみるとなかなか楽しいですよ!

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 miya

    ハーブは愛犬用スプレーとして使用することがありますが、飲ませてしまっても大丈夫なんですね。ミントならうちにもあるので気軽に試せるハーブです。まだ与えたことがないのでどう反応するか気になるところですが、夏の熱中症対策のためにも、好むようなら水分補給に取り入れたいと思います。

    ハーブの一種としてパセリもありますね。こちらもミントと同じく殺菌効果があるので口臭予防に役立ちます。パセリ茶として与えるのもいいと思います。葉もそのまま食べてしまって大丈夫なので安心です。パセリに含まれるβカロテンには抗酸化作用があります。鉄分も含まれているので貧血予防にもなります。食欲を増進させる効果もあるので、夏バテ気味のわんちゃんにも良いと思います。
    パセリの一日の目安量は、5gまでの子には10~20g、10kg前後の子には30~40g程です。わんちゃんの具合に合わせて調整してください。
  • 投稿者

    女性 ポメ

    ハーブの力がワンコにも効くとは驚きました。カモミールの沈静効果は香りで試したことがあります。うちのわんこは興奮しやすい性格のため、自然と落ち着ける時間が長くなればと香りや音楽の好みを今一緒に模索中です。基本、嫌がらないので好き嫌いはわかりにくいのですが・・。お留守番のときはいつも何か音楽をかけて出かけるのですが(外の音が聞こえにくくなる効果もありうちでは役立っています。)うるさくないようにクラシック系やハワイのゆっくりとした音楽を音量小さめにかけて出かけます。今ではその音楽がお留守番の合図になっています。香りはカモミールやラベンダーなど落ち着ける香りをアロマで楽しんでいます。ティーとして飲ませたことはなかったのですが、害がないのであれば普通のお水よりも飲みやすく感じてもらえるかもしれませんし、これから夏にはミントはからだのほてりを抑えてくれるのにも役立つかもしれません。私はアロマの勉強を少ししていたのですが、記事にもありますように安易にいろいろな種類を試すのは人間ではないのでおすすめしません。ハーブは自然の力で穏やかな作用に感じるかもしれませんが、決して穏やかな作用のものではありません。濃度や種類、状況により危険な作用を及ぼすこともあります。ご注意ください。
  • 投稿者

    30代 女性 かき

    うちの犬は2歳過ぎるまで落ち着きがなく手を焼きました。そのためアロマに頼ろうとしたこともありました。リラックス効果や沈静効果を狙って。たまたま知り合いに犬のアロマテラピーの講座を開いている方がいたので、話を聞く機会があったのですが、生まれつきてんかんを持ってるうちの犬には、素人判断でのアロマテラピーは危険だと教えられました。
    ハーブティーはどうなのでしょう。よく妊婦はNGのハーブティーというのも聞くので、やはりうちの犬には危ないのかな。
    香りが脳神経をダイレクトに刺激するということを考えたことがなかったので驚きましたが、うちの犬には心配なのでトライできませんが、きっと効果はいろいろあるんでしょうね。
  • 投稿者

    30代 女性 ハッピー

    犬にもハーブが効くんですね。初めて知りました。
    少し調べてみましたが人間用のハーブの中にはわんちゃんに危険なハーブもあるようなので注意が必要ですね。ヨモギ、ユーカリ、スズランなど日本人でも馴染み深い植物も有りました。紹介されているハーブはどれも安全そうですが、もしわんかちゃんに与える場合は獣医さんや専門家の方に確認を取ってから与えた方が良さそうですね。
  • 投稿者

    女性 yon

    犬にアロマテラピーやら最近よく目にします。周囲で実践している人はいませんが、リラックス効果や覚醒効果、ハーブの効能はさまざまありますので期待しちゃいますが、刺激も強いので注意が必要だと聞いたことがあります。ハーブティー程度なら大丈夫なのかな。犬にハーブティーは与えたことがありませんでしたが、香りが独特なので犬が飲んでくれるかわからないけど、自分が飲むときに今度少量だけ試してみようかなと思います。特に利尿作用があるものなどは、病気予防などにもなりそうですね。お茶なら飼い主用にもなるし、Tバッグもいろいろ販売されていますから生活の中で手軽に取り入れられそうです。
    ただ神経系の持病のあるわんちゃんには、匂いは脳に直接働きかけるそうなので注意が必要だと思います。
この記事をシェアする
LINExわんちゃんホンポ(友達に追加する)
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。