犬にアイスを与えるという問題の前に知っておきたいこと
そもそもアイスクリームって何でできているのでしょうか?
アイスクリームは何からできているのかというと・・・アイス・クリームというだけあって、『主成分は牛乳』ということですが・・・・
みなさんは牛乳を単純に冷凍庫で凍らせて食べてみた事はありますか?
私は子供の頃にやってみたことがありますが、凍らせないで牛乳を飲めば、普通に牛乳の味。
けれど、一旦凍らせてシャーベット状にした牛乳は、牛乳の味が全くなくしゃびしゃびに薄めた牛乳をなめている感じがしました。
これはなぜかというと、冷たい食べ物は味覚がマヒしてしまい、甘さを感じにくくなってしまうからです。
つまり、冷たくても甘くておいしいアイスクリームには、相当量の糖分が含まれていることになります。
アイスは乳製品と糖分のほかに、油分、香料、着色料などからできています。
犬とアイスクリームの原料となる乳製品の相性は?
牛乳を飲むとおなかがごろごろする」という人がいますよね?
実は私もその一人です。
特に冷たい牛乳は飲んだ途端いきなりおなかがごろごろ・・・・調子が良くないときなど、おなかをこわしてしまうくらいです。
これを「乳糖不耐症」といいますが、体の仕組みから言うと、犬は人間と同じ「乳糖不耐症」を持っています。
「乳糖不耐症」は乳糖を分解する酵素を持っておらず、乳糖を含むものを食べた時に分解できず下痢になってしまう症状です。
特に牛乳そのものよりも乳製品のほうが、どれくらい牛乳が含まれているのかがわかりづらいため、気が付か付かないうちに、摂りすぎてお腹を壊してしまう場合があります。
また、アイスなどの乳製品は、冷たさが加わり、犬にとっても更におなかを壊しやすい食べ物だと言えます。
犬は過剰な糖分を摂取する必要はない
100gあたりのアイスクリーム類の中には、約20~25gの糖分が含まれています。
一日に適当といわれる糖分の摂取量は約100gということは・・・アイス4個分という計算になります。
では犬は一日にどれくらいの糖分が必要なのでしょうか?
答えは「糖分は不必要」です。
犬に必要といわれる栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂肪、ミネラルなどが主で、ほかの栄養素が糖分に変わり代用されるため、特に糖分そのものを必要としていないそうです。
つまり、犬にとってアイスは「ただの趣向品」なのです。
犬にアイスを与えるのをやめたら急に痩せた!?
最近は特にいろんな商品が発売され、昔よりも格段においしくなってきたので、アイスはとても心惹かれますよね?
特にお風呂上がりなど、体を冷ますためなどには持ってこいです。
ところが、ここに大きな落とし穴があります。
「お風呂上がりにアイスを食べ続け、甘いジュースも一緒に飲み続けた結果、見る見る太ってしまった」
「それにいち早く気づいて、ジュースもアイスをやめたら一気に痩せた」
という話を時々聞きます。
私も、甘いものがキライでは無いので、糖分を真っ向から否定や非難するつもりは全くありません。
ですが、必要量以上の糖分と、寝る前に糖分をとってしまうという行動に問題があります。
睡眠は体を休めるためのものであり、寝る前にアイスを食べてから寝るという行為、これは高カロリーのアイスを体に蓄積しようと試みているとしか思えない行動だからです。
それでは、犬にとってはどうでしょう?
遊んでいる時、お散歩のとき、ご飯のとき以外はほとんど眠っている犬たちにとっては、どのタイミングでアイスを食べようが、人間が寝る前に食べている事と、変わらないと言えます。
当然、犬がアイスをたくさん食べてしまうと、急に太り始めてもおかしくないという事です。
そして、その行為に気がつかないままでいると、重度の肥満になり、お散歩も行きたがらなくなり、ますます太ってしまう・・・という悪循環をも招きかねません。
また、糖分を犬が多量に摂ることは、肥満を始め糖尿病などの原因にもなりかねないのです。
結論:犬にアイスクリームを与える必要はない
糖分だけでなく塩分も、人間と犬では許容量が全然違います。
それに加えて人間の食べ物は今「添加物」という大きな問題を抱えています。
人間が「添加物」によって引き起こされている健康被害の問題を犬にまで持ち込む必要はない。
愛犬の長生きや病気予防の面からみた時に、人間と同じ食べ物を犬に食べさせるのはよくありません。
特にアイスなど糖分が多く高カロリーの食品は犬にとっては「太りなさい」と言って与えているようなものだと思います。
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犬が食べてはいけないもの一覧

記事の監修
- 獣医師
- 平松育子先生
- (ふくふく動物病院 院長)
山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。
あなたが知っている情報をぜひ教えてください!
あなたの体験談やハウツー・解決方法など、他の飼い主さんやその愛犬の為にもなる情報をみんなで書き込んで、犬と人の共同生活をより豊かにしていきましょう。
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20代 女性 しずえ
与えすぎは良くないとはもちろん思っているのでほんの何口か程度ですが、時々愛犬に与えているのですが今回この記事を読んでみてやはり糖分が多い物ですので、糖分を必要としていないわんちゃんにあげる必要のない物だと書いてありギクリとしました。やはり与えない方が良さそうなのでこれからは気を付けたいと思いました。 -
20代 女性 まいこ
アイスは私自身大好きで1週間のうち半分は食べています。
我が家の愛犬もアイスを食べているとじっと見てくるので、食べ終わった棒を舐めさせていました。
糖分が多いとわかっていながらも自分で食べて、愛犬に食べさせてしまう…
自分ためにも愛犬のためにもどちらも辞めたほうがいいですね。
そして私自身も太りだしているので、アイスは辞めたほうがいいですね… -
40代 女性 MAKI
記事にあるように、犬に甘いものをあげる必要はないという事は正しいと思います。人間とは体質が違うという事をまず理解して、欲しがるからとか、あげると喜ぶからとか飼い主の満足感のみで愛犬の体調を崩してはいけませんね。
ただ、夏の熱中症予防に多少の糖分の入った犬用のポカリスエットなどはいいのかもしれないです。状況を考えて摂取させるのがいいですね。 -
女性 ロンロン
私はよく手作りアイスクリームを作ります。
ご近所から頼まれて作って持っていくこともあります。
家の場合、牛乳が手に入らないので、生クリームに似たall purpose cream というものを使います。
それをそのままわんこたちにあげることはないのですが、とても欲しがるので、凍らせる前の器に残ったものをわんこ茶碗に移してなめさせたりはしていました。
確かに糖分も多いですし、牛乳を使ったものより脂肪分が多くなっているはず。
ほしがるからと言って、もっとたくさんあげるのは止めようと思いました。 -
女性 みお
アイスクリームにそれほどの糖分が入っていたとは。我が家もアイスやソフトクリームを食べるのが好きです。特に暑い夏のお出かけなどのさいには、パンティングをしている愛犬にもつい、ソフトクリームを舐めさせてあげることがありました。でも、うちの愛犬はアイスがそれほど好みではなく、あまり食べたがらないことの方が多いです。
人間の食べるアイスには、色々な添加物が含まれていますし、愛犬の健康のことを考えたら、あげる必要はなさそうですね。飼い主が食べていると、つい愛犬にも・・と思ってしまいますが、これからはやめようと思います。
今は、豆乳で作られた低脂肪の犬用アイスなども売られていますよね!あげるのなら、そちらの方が良いですね♪
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30代 女性 ロン
「犬にアイスをあげてはいけない」……返す言葉もありません。
今どき、人間の食べ物は犬にあげてはいけないのは常識なので、わたしは基本的にあげないのですが、家人がときどき与えてしまいます。特にアイス。夏にハアハアと舌を出して暑がる愛犬に、少しでも涼を分けてあげたくて、ほんのちょっぴりスプーンに載せて与えているのを何度か見かけました。
「あげないで」と注意したものの、暑がる愛犬をかわいそうに思って、散歩後に与えてしまうようです。何度か注意してもやめないのであきらめていましたが、この記事を読んで、やっぱりやめさせなければ!と思いました。砂糖も良くないですが、やはり着色料や添加物が気になりますよね。反省しました。 -
女性 チョコミント
愛犬にアイスクリームをあげたことはありませんが、愛犬はとても食いしん坊なので、私が食べている時にたまたま落としてしまったものを舐めたことがあります。(しかもその時はチョコレートも入っていました!)記事にも書いてありましたが、アイスクリームは乳製品な上、落としたものにはチョコレートも入っていたので、犬が舐めた後に下痢したらどうしよう!と不安で仕方無かったのですが、結局大事には至らず、ホッと一安心したことがあります。アイスクリームは糖分が多く、冷えているので、特に意識して犬に与えるものでは無いと思います。さらに与えていたら、肥満の問題にもつながるでしょうね。以前、テレビでアイスを犬に与える飼い主さんを観たことがあるのですが、関心できるものではありませんでした。 -
30代 女性 aoki
犬は甘味を感じることが出来るので甘いものが好きだというし、乳製品はもちろん好きだしでアイスクリームなんてものすごい大好物なんだと思います。確かに人間と同じペースで同じくらいの量を食べていたら健康に悪そうです。
しかし夏の暑い日などに、体温調整のため冷たい食べ物を与えることは獣医さんに推奨されました。うちではかき氷を子どもたちと作りますので、愛犬にもかき氷のおすそ分けをしています。削った氷に、犬用ミルクを少したらしてあげると、おいしそうに食べています。
また、夏は散歩に出る前に手作りごはんを冷凍しておいたものを取り出しておくと、お散歩から帰ってくる頃には、少しシャリ感が残る程度に解凍されています。冷たくて少しシャリシャリするごはんを食べて、涼んでもらっています。 -
40代 女性 momo
我が家の愛犬には、人間の食べ物やアイス等のおやつは与えないようにしています。というのも、一度その味に慣れてしまったら、いつも食べるワンコ用のおやつやフードが美味しく感じられなくなって、かえって可哀想だからです。もちろん健康上も、記事にあるようにアイスには添加物や糖分が多くて、ワンコ向きではないと思います。よく、「食べてると欲しがるから」とか「甘いものが好きだから」と言う飼い主さんを見かけますが、もし愛犬がそのあげる行為によって身体を蝕まれたら責任重大ですよね。愛情を違った方向に向けずに、<愛犬がどのようなものを口にしたら健康になるか>という事を調べたり、手作りの無添加のおやつを作ってみたりというような、本当に愛犬の事を思った行為が本当の愛情だと思います。 -
40代 女性 かえで
昔飼っていたわんちゃんと、アイスを一緒にたべていました。特にソフトクリームが好きでした。
与える量は少し、だけですが、喜んでいました。
しかし、よく考えると添加物も多いし、塩分も多いですよね。一口だけと言っても体の大きさからしても控えなければいけませんね。
そんなある日に、わんちゃんが、嘔吐をしました、そのわんちゃんは、初めての嘔吐だったので様子をみていましたが、下痢もはじまったので病院に行って診ていただきました。
乳製品のアレルギーでした。皮膚が弱いだけだと思っていたら、アトピーだったりと、当時の私たち家族は、今と比べると、勉強不足でした!いまなら、アイスを与えることは絶対しません。
アレルギーのことも勉強しました。
今飼っているわんちゃんもアレルギーもちなので、勉強が役にたっています。