野生時代のお話
遥か昔、犬は群れを作って生活する動物でした。仲間と協力して狩りをし、外敵から家族を守って暮らしていたのです。群れにはリーダーがいて、リーダーの判断力によって、生活すべてが守られ、仲間は安心して暮らすことができました。
やがて、犬は人間と暮らし始めました。豊かな知恵を持つ人間と共存することで、犬は群れのリーダーを人間としてきたのです。
この野生時代の名残りが表れているのが、うんちをする前にくるくる回ったり、眠るときに顎やお腹を床にぺったりくっつけている行動です。どちらも無防備な状態になるわけですから、身を守るのに必要な行動なのですね。
しかし、リーダーの力が強ければ安心して群れから離れ、自分は居心地のよい所でゆっくり休むことができるというのです。
確かに、私たちもリラックスしたいときには一人でゆっくりと休みたいですよね。
飼い主さんを強いリーダーと認めているから離れる
愛犬が飼い主さんに寄り添い、甘える姿はたまらなく可愛いものですよね。
飼い主さんとしては、至福の瞬間だと思います。
でも、しばらくするとふっと離れてどこかへ行ってしまうときありませんか?
ちょっと寂しい気もしますが、それでいいんです。
野生時代と同じく、リーダーの力が強いと思えたときに犬は群れから離れて自分の好きな場所で休むのです。わんちゃんがあなたを強いリーダーと認めている証拠というわけです。
我が家の愛犬、4歳の女の子もまさにそんな感じなんです。甘えてはくるけれど、しばらくすると自分の定位置に座ってくつろぎ、おもちゃで遊んだりリラックスしています。
後輩犬の3歳男の子も、同じように甘えてきますが気が済むと一人遊びを楽しんだり、お気に入りの場所でくつろいでいます。
最初は、「ちょっと物足りないなあ」なんて思うこともありましたが、ある時そうじゃないと知ってとても嬉しくなりました。
うちの子たちは、おいでと呼ばれれば来るけれど、それ以外は一人で遊んだりくつろいだりして私から離れたところにいるのです。
でも、これは「私がどこかに行ったりしない、行っても必ず帰ってくる」と信頼し、安心しているからなのです。
その証拠に、私がくつろいでいるときや家事をしている時にはあまり近寄りません。
でも、私が突然の来客に対応した時、体調が悪い時には必ずやって来て私の顔を覗き込むのです。普段と違うことをちゃんとわかっているんですよね。
つまり、飼い主さんが普段通りの行動をしていれば「大丈夫、安全なんだ」と安心しているんです。
だから、飼い主さんから離れて自分もゆったり過ごそうとするのです。
ずっとそばを離れない子は安心できていないかも?
我が家にはもう一匹、チワワの男の子がいます。彼は最近、私たちの家族に加わったばかり。新しい環境で最初は緊張していました。
人懐こい子なのですが、私たちが居なくなるのが心配らしく、どこへ行くにもついて回るのです。
他の2匹は私の行動がわかっていますから、いつものように家事を始めれば落ち着くのですが、この子はトイレにまでついてくる有り様でした。
可愛いことは可愛いのですが不安なのがよくわかったので、なるべく安心できるようゆったり関わるうちに、落ち着いて過ごせるようになりました。
このように、わんちゃんが飼い主さんから片時も目を離せない様子はただ可愛らしいだけではなく、常に緊張状態にあるということになるのです。
このような状態が長く続くと、「分離不安」という心の病気になってしまうことがあります。
飼い主さんからわずかな時間でも離れることが不安になり、外出時に鳴き続けたり、体の毛をむしり続けたり、パニックになったりするのです。
もしもこのような状態になったら、すぐ獣医さんに相談してください。
また、そうならないよう日頃からわんちゃんとの関係を見直すことも大切です。
まとめ
あなたのわんちゃんはどうでしょうか?
わんちゃんにとってあなたが安心できる存在であれば、わんちゃんはあなたのそばにいなくても落ち着いて生活できるのです。
愛犬がどの場所にいても安心してくつろいでもらえるように、わたしたち飼い主は「そばにいてくれなくて寂しい・・・」ではなく、強いリーダーになってあげることが愛犬のためにできることです。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ヴィートくん
50代以上 女性 ちわわん
ママは書いてあった様に しばらくしたら離れて定位置へ行きますし
マイペースですが
パパはトイレにもついて来ます!
息子もついて来ます(笑)
が 始めはついて来なかったのですが
私が一度 気分が悪くトイレで嘔吐してからです
必ずトイレまでついて来て 確認してます
多分 心配してくれて居るのだと。思います
50代以上 男性 ミニダックス
怒られて以来、家の中で全くしなくなり、それまではトイレシーツにしていたのに、
今では外でだけトイレをする様になりました。
50代以上 女性 ムギのママ
30代 女性 匿名
トイレも覚えて去勢手術した後で、もう大丈夫かなと思ってドッグランに連れていったときの事、木のニオイをしきりに嗅いでいて、その日を境に足をあげてオシッコするようになりました。
我が家ではトイレスペースにL字型にセットしたり、来客時はマナーベルト型のオムツで対応してます。たまにはみ出す時も有りますが、上手に出来た時は大げさなくらい沢山褒めました。今では9歳になり、1年ほど前に引っ越して環境が変わった時は失敗したりもしましたが、躾は歳は関係ないので、根気よく続けて行く事が大事ではないかなと思いました。
50代以上 女性 S mama
かなりの甘えん坊で起きている時はご飯を食べている以外は、私や主人と遊んでいるか、私や主人にくっついているかです。
主人や私の膝の上で私や主人の顔をペロペロ舐めて満足したり、ちょっとウトウトしていたり。
でも本格的に寝たくなるとサーッと離れて、自分のベッドやクレートの中でヘソ天で豪快に寝ています。
最初は寝る時も一緒にいて欲しいなぁなんて思っていましたが、私達の膝の上や、横になった私達の体の上では私達が身動ぎする事で熟睡までは出来ないからなんでしょうね。
ベッドやクレートで寝ている所を構いたくなってしまうけど、我慢して静かに寝かせてあげています(笑)
因みに夜 寝る時も私は愛犬と一緒に寝ているのですが、何かで私が少し遅くまで起きている時も、じゃあ私は先に寝てるから!とでも言うようにササッと寝室に行き先に布団に入って寝ています。
信頼関係もしつけもシッカリ出来ているからこそ、一緒の寝具で寝られるのですけどね(*^ ^)