大切な愛犬の体に何かが起こったり異常があれば、できるだけ早く気がついて対応したいものです。
病気のサインは愛犬の様子が「いつもと違うこと」。普段からチェックしておくことはとても大切です。
愛犬の健康チェックで覚えておきたい8つのサインを挙げていきますので、普段の健康チェックや病院に行く時の参考にしてみてください。
①体温の変化
犬の体温は人間よりも高め(平均38.5℃)なのが普通ですが、発熱は病気のサインです。
耳や足の付け根、お腹など皮膚の薄い部分を触って、普段よりも熱いと感じたら注意して観察します。体が熱いだけでなく、元気がなくてグッタリしている、呼吸が普段よりもハアハアしているなどの症状が見られたらすぐに病院で診察を受けましょう。
普段から体温を感じやすい場所を触って、元気な時の体温を把握しておくことが大切です。
②体重の変化
普段から犬の適正体重を保っておくことは健康の基本ですが、特に食べる量や運動量に大きな変化がないのに、「なぜか体重が減ってきた」または「体重が増えてきた」ら何か病気のサインの可能性があります。
与えている食事の量や体重の変化を記録して獣医さんに相談してみましょう。
特に病気でなくても気温の変化などでエネルギー消費量が変わって体重に影響することもありますが、その場合も病院で相談すれば適切な食事の量がわかります。
③食べる量・飲む量の変化
食欲
いつもは食欲旺盛な愛犬がごはんを食べない!これは心配になりますよね。
犬によってはフードに飽きてしまった時などに食べるのを拒否する子もいますが、大好きなオヤツも食べない、何日も食欲不振が続く場合には獣医さんで診てもらいましょう。
反対に、特別に運動量が増えたわけでもないのに、いきなり食欲が増していくらでも食べたがるというのも病気の可能性があります。こちらもやはり病院でチェックが必要です。
多飲
運動をしたわけでもない、特別に暑い日でもないのに愛犬が水をガブガブ飲む。そんなことが何日も続くようならば、1日に飲んだ水の量を正確に記録して獣医さんに相談しましょう。病気が隠れている可能性があります。
④排泄の変化
下痢、便秘
下痢の場合、便がゆるくても色は正常で犬の体も元気であれば少し様子を見ても良いですが、2日以上続くようであれば獣医さんへ。水のような下痢、真っ赤な便、真っ黒な便の場合はすぐに病院へ連れて行きます。
できれば実物を持参して、糞便検査をしてもらいましょう。
便秘の場合、丸2日以上排便がない場合は病院へ行って処置、場合によっては検査してもらいましょう。
多尿、尿漏れ
水を多く飲み、色の薄いおしっこを大量にすることが何日も続く場合は病院での検査が必要です。
ベッドなど犬が寝たり座っていたところが濡れていたり、おねしょをする場合にも病気のサインであることが多いです。獣医さんに相談しましょう。
排泄困難
排便でも排尿でも出したそうなのになかなか出なくて脚をプルプルさせたり、いつまでもグルグル回ったり。これは犬も辛い状態ですので獣医さんに相談がベストです。
また、排便時や排尿時に痛そうな素振りを見せる場合もすぐに病院へ。
⑤口臭の変化
健康な犬の口は臭くありません。何かしらイヤなニオイがする場合は病気のサイン。
もっとも多いのは歯周病など歯のトラブルですが、内臓の病気のサインであることも。獣医さんにチェックしてもらいましょう。
⑥皮膚や被毛の変化
皮膚
やたらと体を掻くときに毛をかき分けて見たら、赤くなっていたり発疹があったりというのはわかりやすいサインです。「皮膚が乾燥気味」「フケが多く出る」などの症状も、食事の内容も含めて獣医さんに相談するポイントです。
被毛
「毛ヅヤが悪くなりバサバサしてきた」「異常な抜け毛でコートが薄くなってきた」「部分的なハゲが出来ている」これらは病気や寄生虫のサインであることも。病院で検査が必要です。
⑦行動の変化
咳、くしゃみ
犬がコホコホと咳をする場合は大きな病気が隠れている可能性があります。早期に病院に行って検査を受けましょう。
クシュンというくしゃみも、刺激による一時的なものでなく何日も続く場合は獣医さんに相談を。くしゃみに加えて鼻水や目ヤニもある場合は早期に治療を受けましょう。
歩き方
歩く速度が遅くなったり、関節がこわばっているような様子がある場合、単なる老化と考えずに獣医さんに相談してみましょう。以前は平気だった段差や階段を嫌がるような素振りも同様です。
睡眠
夜中に起き出して徘徊したりキュンキュン鳴いたりすることが増えたら注意して見てあげましょう。あまりに続くようなら獣医さんに相談することで策が見つかることもあります。
反対に、普段は元気なのに昼間寝ている時間が長い、ずっと横になっているなども観察が必要です。一時的ならば良いのですが、何日も続く場合は病気を疑ってみる必要も。
⑧性格の変化
いつも元気一杯だった子が無気力な感じになったり、散歩を嫌がったりする場合や反対に穏やかな性格だった子が急に怒りっぽくなったり、体を触ろうとしたら牙をむいたりなどという場合は痛みや苦痛を我慢している場合が多いものです。よく観察して獣医さんに相談しましょう。
まとめ
愛犬の変化に気がつくためには普段からよく観察しておくことが大切です。その上でチェックするポイントを知っておけば、獣医さんに状態を説明するときにも役立ちます。
何かおかしい?など違和感を感じたら飼い主の勘と観察眼を発揮して、大切な愛犬を守ってあげたいものですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 ひまわり
元気はありましたが食欲が落ちて、何かおかしいな、と思いましたが、元気だし25日に診てもらうし、と様子をみていたら23日に血尿があり、慌てて病院に連れていき、膀胱炎でしょうね、と検査をしたら、膀胱炎だけではなく脾臓のガンですでに肝臓に移転。
手術も放射線治療も抗ガン剤も無理、と余命宣告されました。
1ヶ月半前の検査では何ともなかったのに、エコーもレントゲンも血液検査も異常を示していました。
犬のガンは進行が早い、といいますが、まさかこんなに早く…おかしい、と思った時にすぐに病院に連れていってたら、もしかしたら違う道があったのではないか、と後悔しかありません。
闘病中の愛犬は健気で痛くても苦しくても顔にもだしませんでした。どんどん弱っていく姿はみていて辛かったです。
こんな思いをワンちゃんにも飼い主様にもしてほしくありません。
他の人には気づかないあなただけの、何かおかしいな、と思った時は病院に連れていってあげてください。
30代 女性 しろわんこすまいる
どうしても仕事をしている関係で、常に一緒に居られる時間が少ないのが、難点です。
一緒にそばにいれるときは、なるべく一緒にいます。ちょっとでも、気になる点があれば獣医さんに駆け込みます。単なる親バカ!
でも、やっぱり愛犬の異変を見逃してしまうことはあると思います。24時間見張れるわけでないから。
症状が見つかり、何もせず放置するのとは違う。
出来ることはやった。(オーナーさんによりますが)
でも、苦痛は与えたくないです。
抗がん剤治療や、シニアでの無理な手術。
うちは受けさせるつもりはありません。
否定されても構わない。
でも、あの子達を……私たちのそばで、しあわせだったって思ってくれる生活を送りたいです。