狼犬の種類と特徴、主な性格から幼犬の値段まで

狼犬の種類と特徴、主な性格から幼犬の値段まで

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狼犬はウルフドッグとも呼ばれ、野生的な容姿に世界中から注目が集まっています。一方で狼の血を引いているということから、飼ってみたいけれども不安もあるという方もいるかもしれません。今回は、日本ではまだあまり詳しく知られていない狼犬の種類や特徴、性格や飼い方などを詳しくご紹介します。

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狼犬(ウルフドッグ)とは?

シベリアンハスキー

狼犬とは、シベリアンハスキーやシェパードなどの犬と狼を交配させた犬種を指します。英語圏では「ウルフドッグ」「ウルフハイブリッド」と呼ばれています。

中でも、狼の血統を75%以上受け継いでいる個体は「ハイパーセント」と言い、狼犬の愛好家の中では特に人気があります。

日本では狼犬をカナダなどから輸入した雑種とみなされているため、JKC(ジャパンケンネルクラブ)には狼犬は犬種登録されていません。

狼犬の種類

ウルフドッグ

サーロス・ウルフホンド

オランダ原産の狼とジャーマンシェパードの交配で誕生した狼犬です。均整の取れた姿で身体能力も高く、狼犬の中で最も人気があります。

ドッグスポーツやショードッグでも注目されているので、目にする機会が多い狼犬と言えるでしょう。

チェコスロバキアン・ウルフドッグ

1950年代にチェコとスロバキアの共同作出により誕生した狼犬です。身体能力が高く、比較的大人しい性質のカルパティアオオカミと、ジャーマンシェパードを交配させました。

ジャーマンシェパードの血統を強めに交配させ野生の気質を抑えることで、家庭でも飼育しやすい狼犬になっています。外見は狼を強く受け継いでいるためワイルドな印象で、サーロス・ウルフホンドに並ぶ人気の狼犬です。

クンミング・ウルフドッグ

クンミング・ウルフドッグは、中国の雲南省昆明市で軍用犬、警察犬用として作出された犬です。

狼犬の中では最も新しく、狼と優秀な警察犬、ジャーマンシェパードなどを交配させて誕生したと言われています。しかし、詳しいことは国家機密として全く公表されていません。

2008年に開催された北京オリンピックで雲南省の警備に使われ、徐々に知名度が上がってきました。

サーロス・ウルフホンドの特徴 

サーロス・ウルフホンド

大きさと体の特徴

  • 体重・・・36kg~41kg
  • 体高・・・60cm~75cm

サーロス・ウルフホンドの大きさは大型犬に分類されています。引き締まった筋肉質の体格をしており、ふさふさの垂れ尾が特徴の狼犬です。精悍な顔立ちにジャーマンシェパードのような立ち耳で、犬と狼の中間と言えるような容姿をしています。

被毛

被毛は狼犬らしい薄いグレーのウルフカラーで、首元から胸部にかけた白い毛に特徴があります。ショートコートで被毛の密度が大変高いです。

チェコスロバキアン・ウルフドッグの特徴

チェコスロバキアン・ウルフドッグ

大きさと体の特徴

  • 体重・・・20kg~26kg
  • 体高・・・60cm~65cm

チェコスロバキアン・ウルフドッグは大型犬に分類されますが、サーロス・ウルフホンドに比べやや小型の狼犬になります。外見はかなり狼に近く脚長で体高も高めです。

被毛

グレー寄りの黒と薄茶色を基調とした毛色のチェコスロバキアン・ウルフドッグは、狼犬の中でもジャーマンシェパードに近い毛色を持つ犬と言われています。ダブルコートで毛量も冬と夏に大きな差があるようです。

クンミング・ウルフドッグ

クンミング・ウルフドッグ

大きさと体の特徴

  • 体重・・・30kg~38kg
  • 体高・・・64cm~68cm

サーロス・ウルフホンドとチェコスロバキアン・ウルフドッグの中間くらいの大きさで、大型犬に分類されます。外見はジャーマンシェパードによく似ていますが、体高はクンミング・ウルフドッグの方が少し高めで、マズルも長いです。ほかの狼犬同様、立ち耳で垂れ尾をしています。

被毛

毛質は短毛で直毛のスムースコートで、ほかの狼犬同様、密集度の高い被毛です。毛色はジャーマンシェパードに似たウルフカラーで、黒が多めの個体や白が多めの個体など、さまざまなタイプがいます。

狼犬の性格

ウルフドッグ

狼犬は狼の野生的な気質があるので、視覚、嗅覚が鋭く強い警戒心を持っています。敵から身を守るため常に慎重で、神経はとても過敏です。一方で犬の特性も兼ね添えているので、家族には愛情深く優しく接し、飼い主に甘えるかわいい一面もあります。

狼犬は、狼の野生気質がいつ出るかわからないという特性があります。気質の強さには個体差があるので、家庭で飼う他の動物や子供との同居は注意が必要です。

狼犬の寿命

二匹のウルフドッグ

日本で飼育されている狼犬の寿命は10年~12年程度です。しかし、国内の狼犬はカナダから輸入される雑種犬なので、狼犬としての正確な寿命ははっきりしていません。正式な狼犬の寿命は、アメリカのデータによると8年前後と言われています。

狼犬の幼犬の値段

舌を出すウルフドッグ

狼犬の子犬の値段は50万円前後が相場のようです。購入ルートやブリーダーによっても差がありますが、狼犬は狼の血が濃いほど高額になる傾向にあります。良質な血統の場合、100万円以上の値段がつく個体もあるようです。

狼犬はどうやって探せばいいの?

森のなかのウルフドッグ

狼犬はペットショップには出回らないため、狼犬専門のブリーダーを探すことになります。しかし、狼犬専門のブリーダーは日本には少なく、常に子犬がいるわけではないので見つけるのは困難なようです。販売先が見つかった場合は、予約が可能か確認してみると良いでしょう。

稀に里親募集のサイトにも出されていることもあるので、常にチェックすることをおすすめします。

日本国内で狼犬が見つからない場合は、輸入代行者に依頼し、海外から取り寄せるという方法もあるようです。

狼犬は日本では手に入らない?

高原のウルフドッグ

サーロス・ウルフホンドとチェコスロバキアンウルフドッグは、日本では販売されていません。日本国内で購入出来るのは「ハイブリットウルフドッグ」です。

ハイブリッドウルフドッグとは、わずかでも狼犬の血が入っている犬の呼び名で、明確な定義がないのが現状です。

日本のブリーダーや販売店で扱われている狼犬も、ハイブリットウルフドッグです。正式な狼犬を飼いたい場合は、海外から入手するということになります。

狼犬は危険なの?

吠えるウルフドッグ

狼犬は、いつ野生の気質が出るかわからないという、多少危険な一面があります。日本国内では、2015年に狼犬4頭が管理者の女性を噛んで死亡させた事件も起きています。

知能が高く独立心も強い狼犬は、熟練のブリーダーやトレーナーでもなつくまでに時間がかかります。しつけは容易ではなく、一般の愛玩犬や家庭犬とは異なる、特殊な犬種と言えるでしょう。

狼犬を飼うときに確認すべきこと 

ウルフドッグと女性

狼犬は地域によっては「特定犬種」に該当する場合がありますので、飼育する際には各自治体の条例を確認しましょう。

例えば茨城県では下記のような犬を特定犬と指定しています。

  • 人に危害を加えるおそれのあるものとして定める8犬種(土佐犬、ドーベルマン、ジャー マンシェパードなどの8犬種)
  • 体高60cmかつ体長70cm以上の犬(雑種含む)
  • その他県知事が指定した犬

これらに該当した特定犬は、「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」で定められた飼育規定に従わなくてはなりません。規定には「必ず檻の中で飼う」などのいくつか条件があります。茨城県の条例に当てはめて考えた場合、狼犬は指定の8犬種には属しませんが、大きさで考えた時に条例に該当する可能性があります。狼犬を飼う前には、まずは自分の地域の条例内容を確認しましょう。

狼犬の飼い方

伏せするウルフドッグ

飼育環境

野生の血が強い狼犬は運動量がかなり多いので、広い庭が必要になります。存分に走り回るためには、1頭当たりで30m2以上の敷地が必要のようです。また、狼犬は並外れた跳躍力があるので低い柵は簡単に跳び超えてしまいます。柵は2~3m以上の高さで設置しなくてはなりません。

運動

狼犬は普通の犬種と違うため、運動量は1日3時間以上必要になります。狭い敷地で飼育すると、運動不足からストレスを感じ攻撃性が強く出るので危険です。狼犬が満足するだけの運動や散歩をさせてあげられるかが、狼犬を飼う際の大事な条件になります。

狼犬は体が大きく食事量が多いので、餌代は毎月20万~30万円程度かかると言われています。

主食は鹿肉や羊肉などの生肉ですが、ドッグフードで大丈夫です。しかし狼犬は体質が肉食寄りなため、個体によってはドッグフードを消化しにくい犬もいます。

運動量の多い狼犬には、カルシウムの配合率が高めのドッグフードが適しています。肥満になると股関節や脊椎などの病気になりやすいので、低コレステロールで栄養バランスがとれる餌を用意してあげましょう。

狼犬のしつけ

じゃれあう二匹のウルフドッグ

信頼関係を築く

野生の血が濃い狼犬と暮らすためには、飼い主さんと信頼関係をしっかり築き、関係性をはっきりさせておく方が良いでしょう。狼犬は集団で行動しリーダーに従いながら生きてきました。飼い主さんが狼犬にとっての信頼できるリーダーになることが良好な生活を送る鍵になります。

社会性を身につけさせる

警戒心が強く内向的な狼犬には、子犬期のうちに社会性を身に着けさせることが大切です。生後3週~16週の間に多くの人や犬に関わらせ、社会化訓練を行いましょう。

根気よくしつける

狼犬はしつけが難しく根気が必要です。犬のしつけの経験が豊富な中級者、上級者向けの犬と言われているので、初心者にはおすすめできません。それでも狼犬を飼いたい場合は、飼い主さんに的確なアドバイスをくれるトレーナーさんと共に、繰り返ししつけることが大切です。

散歩も周囲に注意する

狼犬はほかの犬や車などからは一定の距離を保ちながら散歩させてください。神経過敏で、警戒心もある狼犬は、散歩中に他の犬や人に向かって吠えることも少なくありません。力も強いので飼い主さんが引っ張られて、制止できなくなることもあります。飛びかかったり、咬みついたりする可能性が高い犬種なので、散歩する時は十分注意しましょう。

狼犬のまとめ

伏せ座りのウルフドッグ

狼犬は野生味に溢れるかっこいい犬ですが、ペットとしては上級者向けと言えるでしょう。ほかの犬よりも注意が必要で、飼育が大変なことも事実です。飼いたいと思っている方は、まずはドッグショーに出向くなどし狼犬に詳しい方から直接お話を伺うことをおすすめします。

飼うための注意点、危険性、苦労話など、全てを聞いたうえで飼育する覚悟を持てるかどうか、考えてみてみましょう。

狼犬は一度信頼関係を築ければ、終生最良のパートナーとして寄り添ってくれる魅力的な犬です。希少な犬なので、狼犬を家族として迎えたいと考えている方は、しっかりと情報収集されることをおすすめします。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 みかん


    犬の祖先は狼じゃないかなぁと思っています。共通する部分も多くて、実際にウルフドッグなど狼と掛け合わされたわんちゃんなどいるので。
    あとは狼って格好良くないですか?ニホンオオカミは絶滅してしまいましたが、狼は大好きなので動物園などに行くと見入ってしまいます。
    狼の群れをウルフパックと呼ぶのですが、ドキュメンタリーなんかも見るほど好きです♪

    犬の祖先はハイイロオオカミから来てるそうなんですね、目つきや体格やかもし出す雰囲気などは、やはり犬とはまた違いますね。

    犬の祖先は狼だと言われてますが、似ている部分、異なる部分に違いがあるんですね。
    犬は人に懐くように育ちますが狼を犬のように飼うのは難しいかもしれないですね。
    狼と共に暮らす人も中にはいるのでしょうが少ないと思います。
    狼と犬から誕生したウルフドッグがいますが、初心者には不向きで、犬と思って飼うならばおすすめしない犬種になります。
    並大抵の覚悟では飼うべきではない犬種とされ、海外ではウルフドッグの繁殖や飼育を禁止する国もあるそうです。ピッドブルなんかも犬ですが禁止する国もありますよね。
    カッコいいだけでは飼えない犬種です。

    賢さに関しては比べる内容にによりますが、犬の勝ち狼の勝ちでは測れないものが沢山ありますから、〜の勝ちというのは違うと思います。
    ですが実験から、犬は人にとって貰おうと頼る点から、オオカミは難しいが、人と犬が共に暮らせる環境なんだなぁと伝わりました。
    犬も狼もそれぞれ魅力がたくさんあり大好きです♪
  • 投稿者

    40代 女性 まかぶらあろたる

    犬の祖先は狼である、という話はどこかしらで何度も見聞きしているように思います。姿形、歯、顎などを見ると、たしかに似通った部分があり、狼の名残りがあると言えると思います。
    とはいえ、わが家の3匹のわんこ達はチワワを始めとする小型犬たちなので、とてもとても狼とはほど遠く、似ても似つかぬ相貌ではありますが(笑)
    ただ、多頭飼いをしていて感じることがあります。それはどんな小型犬であったとしても、犬である以上は群れ意識があるということ、そしてそれが格差社会であるという点が、狼が群れで生活していた時の名残りなのだろうということです。
    飼い主をリーダーであると認識していれば、犬たちはそのリーダシップに従います。また犬同士も先住犬から順番という意識があり、大きさに関係なく、やはり1番の先住犬が何かにつけて最も強いものです。
    じゃれあって同じように遊んでいても、末っ子が調子に乗って噛んだりすると、先住の子がルールを教えるかのように怒ってみせるのです。
    また犬がおもちゃや毛布などをひっぱり合う時、噛んだまま、首を振る行動をすることがあります。これはかつての祖先、狼が、獲物をつかまえて首元に噛みつき、その息の根を止めるための行動と同じだということを何かで読んだことがあります。
    行動のひとつひとつが、祖先の狼の名残りではと思いながら愛犬を見てみると、かなり面白いかもしれませんね。
    まかぶらあろたるの投稿画像
  • 投稿者

    20代 男性 タオ

    狼犬と暮らしてます。
    うちの子の場合、狼の血は非常に濃いのですが、基本的には犬と変わらないと思います。(当然個体差はあるでしょうけど。犬と同様に。)
    狼がもともと人間の生活にも馴染めるほどの適応力をもった動物であったがために、人間の最良のパートナーである犬に進化(というのは適切な表現ではないかもしれませんが)したのだと思います。
  • 投稿者

    40代 男性 匿名

    ウチのチワワには狼に近い食事を与えています。人間の都合で添加物まみれのペットフードって…
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    男性 匿名

    野性の犬はどうなんでしょうか?
    ドールとかディンゴ。
    ディンゴは、元々飼われた犬が野性化したとは聞きますが、ドールの方は赤オオカミという名は付いてますが、風貌はオオカミには見えない。
    犬科で言えばリカオンやコヨーテ等もそうでしょうけど。
    それらもオオカミから分岐したということでしょうか。
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