オオカミに近い犬種7選

オオカミに近い犬種7選

犬の祖先についてはジャッカル説やコヨーテ説などがありましたが、遺伝子学の発展により今は、犬の祖先はオオカミというのが定説になっています。そして、DNAの分析によって、遺伝的にオオカミに近い犬種も分かっています。この記事では、遺伝的にオオカミに近い7犬種をご紹介します。

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オオカミに近いのはどんな犬種?

オオカミの群れ

犬の祖先はオオカミであることは広く知られていますが、数多く存在する犬種の中で、どの犬種が遺伝的にオオカミに近いかはご存知でしょうか?

過去にアメリカの研究チームが85種類の犬種のDNAを分析した結果、犬の遺伝的な特徴は、以下の4つに分類できることが分かっています。

  • WOLFLIKE(ウルフライク):オオカミに最も近いDNAを持つ
  • HARDERS(ハーダー):群れをなす習性を持つ
  • HUNTERS(ハンター):狩りをする特性を持つ
  • MASTIFFLIKE(マスティフライク):戦闘的な性質を持つ

どの犬種もこの4つの遺伝的な特徴を持っていますが、その比率はそれぞれ異なり、WOLFLIKEの割合が高い犬種ほどオオカミに近いということになります。

では、どの犬種がWOLFLIKEの割合が高く、オオカミに近いのでしょうか?遺伝的にオオカミに近い7犬種をランキング形式でご紹介していきます。

第7位:シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキー

オオカミを思い起こす容姿の持ち主、シベリアン・ハスキーは意外にも7位です。
シベリアン・ハスキーは、シベリア北東部に住むチュクチ族がソリを引く犬として飼育、改良してきた犬種です。北極点探検や南極探検にも同行して活躍しました。

見た目はちょっと怖いですが性格は陽気で、人懐っこいです。飼い主に従順ですが、奔放でやや頑固な面もあります。
とてもエネルギッシュで、多くの運動量が必要な犬種であるため、朝夕2回それぞれ1時間程度ずつの散歩が必要になります。寒さには強いですが暑さには弱いため、夏の暑さ対策は必要です。

第6位:シャー・ペイ

シャー・ペイ

たくさんの深いしわとカバのような口吻が特徴的なシャー・ペイは、6位にオオカミに近い犬種です。
中国の広東省が原産地とされており、「チャイニーズ・シャー・ペイ」とも呼ばれます。古くから番犬や狩猟犬として活躍しました。

性格は冷静沈着で独立心が強く、あまり人に対して媚を売るような態度は見せません。しかし飼い主やその家族に対しては、愛情深く忠実です。

しわに汚れがたまると皮膚疾患を起こしやすくなるので、毎日しわの中まで丁寧に拭き、清潔を保つようにします。寒さに弱いので、冬は十分な保温が必要です。

第5位:バセンジー

バセンジー

第5位は、古代エジプトの遺跡にもその姿が描かれているほど、極めて古い歴史を持つ犬種のバセンジーです。
中央アフリカ原産で、19世紀にアフリカを訪れたイギリスの調査団が本国に連れ帰り、広く知られるようになりました。滅多に吠えない犬種として有名ですが、うれしいときなどにはヨーデルのような独特な声を出します。

性格はおとなしくて利口ですが、初対面の人には警戒心が強いです。マイペースで独立心が旺盛な面があるためしつけが入りにくい傾向があり、初心者には向かない犬種といわれています。

第4位:アラスカン・マラミュート

アラスカン・マラミュート

シベリアン・ハスキーよりも一回り大きいアラスカン・マラミュートも、もう少し上位かと思いきや…まさかの4位です。
アラスカ北西部のイヌイット族系のマラミュート族が飼育していた犬種で、ソリ引きや狩猟、漁業に従事していました。

この犬種のルーツはよく分かっていませんが、2000~3000年前から存在したと考えられており、ソリ犬の中でも最も古い犬種のひとつといわれています。

優しさと愛情溢れる温厚な性格で、飼い主に献身的に尽くします。また、忍耐強い面も持っています。シベリアン・ハスキーと同様に寒さに強く暑さに弱いので、夏場の温度管理は不可欠です。

第3位:秋田犬

秋田犬

1931年(昭和6年)に国の天然記念物に指定され、日本犬の中で最も大型な秋田犬が第3位です。
秋田地方で古くからクマ猟に用いられていたマタギ犬が祖先といわれており、骨太で均整のとれた、バランスの良い体格とふさふさの巻尾が特徴的です。

元々は闘犬用に中型のマタギ犬に土佐やグレート・デーンなどを交配して大型化されましたが、1908年(明治41年)に闘犬禁止令が発令されてからは、狩猟犬として活躍しました。

この犬種は、飼い主への忠誠心の強さ、愛情深さは「忠犬ハチ公」でもよく知られています。利口で警戒心が強く、番犬として優秀といえますが、社会化としつけをしっかり行わないと、人間社会での生活が難しくなることがあります。

第2位:チャウ・チャウ

チャウ・チャウ

オオカミというよりもライオンのような顔立ちのチャウ・チャウが第2位です。
原産国は中国で、約3000年も前からソリ引きや狩猟用として、そして必要に応じて食用として飼育されていました。

チャウ・チャウといえば青みがかった黒い舌が特徴的ですが、第6位のシャー・ペイも同じ色の舌を持っており、両犬種は共通の祖先から派生していると考えられています。

性格は独立心が強く頑固ですが、飼い主には忠実です。おっとりしているように見えますが神経質で、他人には警戒心を見せます。活発に動き回るタイプではないので、放っておくと運動不足になりがちです。

第1位:柴犬

柴犬

遺伝的にオオカミに最も近い犬種は、私たちにとって大変馴染み深い柴犬です。日本犬の中で最も多く飼われている柴犬が、85犬種の中で最もWOLFLIKEの割合が高いという結果だったのです。

この犬種は縄文時代から日本人とともに生き、かつては猟犬として活躍していました。1936年(昭和11年)に、国の天然記念物に指定されています。

飼い主の指示には従順に従おうとする献身的な性格です。飼い主やその家族には愛情深く接しますが、他人や他犬には強い警戒心を見せる傾向にあるため、子犬の頃から社会性をしっかり身につけ、他人や他犬に対し警戒しすぎないようにしつけることが大切です。

まとめ

オオカミ

いかがでしたか?なかなか意外な結果だったのではないでしょうか。見た目がオオカミに似ているシベリアン・ハスキーやアラスカン・マラミュートよりも、秋田犬やチャウ・チャウ、柴犬の方が遺伝的にはオオカミに近いとは、ちょっと驚きです。

しかし、この研究で分析されたのは85犬種ですので、もっと分析する犬種を増やしたらまた違った結果が出るかもしれませんね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    男性 しんいち

    柴犬じゃなくて、琉球犬、北海道犬が
    オオカミに近いと思います。
  • 投稿者

    40代 女性 相葉

    ハスキーよりチャウチャウの方が近いのマジ意外-
    実家のハスキーはもっとオオカミっぽい
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