犬のマーキングについて
マーキングをする理由
犬にとってのオシッコは、単なる排泄行為でなく「マーキング」と言う野生時代からの習慣になります。縄張り意識の強かった犬の祖先は、自分のテリトリーにオシッコをかけて、様々な場所に匂いをつけました。散歩中のオシッコは、このマーキングの意味があります。
電柱や道路の端などの匂いを嗅いでいるのも、自分のテリトリーにどんな犬が来たのかを確認する為です。そこに、他の犬の匂いが残っていたら、自分のオシッコを上からかけて「ここは、自分の縄張り」と改めて主張しています。いわば、本能的な行為で、マーキングを止めさせるのは中々困難です。
マーキングと排泄の違い
犬の通常の排泄とマーキングは、するタイミングと量で見分けられます。通常の排泄は、寝起きや食後、運動後と言う決まったタイミングで量も多いのに対して、マーキングは特定の時間にはせず、量も少なめです。また、玄関・廊下・部屋の前などの人目につきやすい所に、する事があります。
縄張り意識以外の理由
犬は縄張り意識以外にも、トイレの場所の認識が出来ない、ストレス解消などがあります。ストレスが原因の場合は、その原因をなくしてあげれば改善する事もあります。犬の目線になって、気持ちを考えると良いです。
マーキングは雄も雌もする
犬のマーキングは、雄だけでなく雌もします。特に末去勢の雄はその頻度が多いようです。習慣でもあるので、犬は叱られても意味を理解できません。
犬のマーキングを予防する方法
去勢
犬のマーキングは、去勢手術で予防する事も出来ます。去勢手術をしていない雄は、自分の縄張りを主張する為にマーキングをする事があります。
この場合は去勢手術をしておけば、問題が起こる可能性は減ります。マーキングを始めてからでも、手術は有効です。しかし、ストレスが原因の場合はその根本を見つけ出さなければ改善は困難です。
トイレの見直し
新しい家族が増えた時、自分の縄張りを確保する為に様々な場所に排泄して匂いをつける事があります。いつも失敗とは目的が違うので、トイレの場所を忘れたわけではありません。叱っても、改善しにくいケースなので、トイレで排泄した時のおやつをグレードアップしてあげる事も良いです。
愛犬ココアの体験談
私の愛犬ココアは去勢前、室内でも外でも場所を選ばずマーキングをしていました。ですが、去勢後は、室内ではマーキングをせずに、散歩中・ドッグカフェ・ドッグランなどの外でマーキングをしています。
便利グッズ「マナーベルト」
犬のマーキングの対策の一つとして、良く知られているのが定番のマナーベルトになります。マナーベルトは、犬によっては嫌がって外してしまう時もあります。私の愛犬ココアも時々、外してしまうことがありましたが、根気強く続けていくことで今では外す回数が減りました。
まとめ
マーキングと言いましても、本能的な縄張り意識の場合もあれば、違う場合もあります。私の愛犬ココアの場合、去勢前は室内・外(散歩中・ドッグカフェ・ドッグラン)などでマーキングをしてしまいました。犬の本能的な部分があると分かっていても毎日、マーキングをする度に注意をするのは大変でした。
しかし、去勢後は、室内ではマーキングをしなくなり注意をする回数が大分減り生活が少し楽になりました。また、マナーベルトを使用したり、やむおえず、マーキングをしてしまう場合は、注意をして対応しています。愛犬によって、性格が全く違うので、対処法も様々になるかと思いますが少しでも、参考にして頂けたらと思います。