チワワが臆病な理由
人懐こく可愛いと言うイメージがあるチワワですが、実はチワワの性格は犬種的に以下の「4種類の性格パターン」になりやすいと言われています。
- 忠実で献身的なチワワ
- 学習能力の高い聡明なチワワ
- 怖いもの知らずの勇敢なチワワ
- 甘えん坊で臆病なチワワ
以上に分けたチワワの4つの性格パターンですが、見てみると「甘えん坊で臆病なチワワ」と言う性格パターンがあります。
こちらが今回の記事でご紹介する内容となりますが、犬種本来が持つ性格だけでなく、これに加えて飼い主さんの飼い方や個々の性格も左右されてきます。人と同じようにまわりの環境によって本来の性格にも影響が出ると言うことです。
もちろん、臆病になってしまったチワワ性格も良い方向に変えることは可能なので、まずは「なぜ、チワワが臆病な性格になってしまったのか」その理由について改めて知ってみましょう!
本来、チワワは勇敢だけど臆病な性格
本来、チワワという犬種は基本的に飼い主以外には用心深く、警戒心が強いためチワワが見知らぬ人にすぐに懐くことは少ないと言われています。
もちろん、チワワの飼い方によっては人懐こくもなりますが上手くしつけが入らなかった時は、チワワが臆病な性格になり人や犬に対して「唸る、噛み付く」 こともあります。
子犬の頃の社会勉強が不十分だった可能性
チワワが臆病な性格になってしまうのは、子犬の頃の社会勉強が不十分だった可能性があります。これは、チワワを含めどの犬種にも言えることなのですが、産まれてから3ヶ月頃までの社会化期の間に「個々の性格」が構成されます。
この期間で、子犬は母犬や兄弟犬と遊びながら上下関係や噛む力など、犬にとって必要な知識を身に付けます。この時期の子犬が早く親元を離れて、飼い主さんのしつけが不十分であった場合に臆病なチワワになってしまってしまう可能性があります。
チワワを物音で驚かせてしまうと臆病な性格になりやすい
チワワは犬種的に子犬の頃や成犬になっても物音など神経質に反応してしまう事があり、臆病なチワワの場合は驚き過ぎて「パニック」を起こすことがあります。
チワワが怯えていたり、不安な様子のときには無理に歩かせたりせずに抱っこをしてあげたり、なでてあげたりと飼い主さんがチワワを安心させてあげることが大切です。
臆病なチワワの中には、恐怖感から吠え癖や噛み癖がついてしまうチワワもいるので飼い主さんができる限り注意してあげましょう。
チワワの臆病を克服させるしつけ方
- 子犬の内にしっかりと上下関係を学ばせる
- 臆病だからこそ、色々な人と関わらせましょう
- 犬に対する臆病は少し慣らせていくことが大切
以上の3つがチワワの臆病を克服させるしつけ方です。それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
子犬の内にしっかりと上下関係を学ばせる
チワワの臆病を克服させるしつけ方では先程、ご紹介した通り子犬は母犬や兄弟犬と遊びながら上下関係や噛む力など、犬にとって必要な知識を身に付けます。
このため、飼い主さんがブリーダーの方から子犬を買われる場合は、生後3か月までは母犬や兄弟犬の側で過ごさせてから飼い主さんが子犬を迎えてあげる方が教育的にベストです。その後は、2回目のワクチンを接種してドッグランなど積極的に社会勉強になる場所に連れ出してあげましょう。
2回目のワクチン前でも外に慣らせる
大勢の犬が集まるドッグランなどに通うは2回目のワクチン接種を行なってからの方が安心ですが、子犬は通常生後2か月前後に1回目のワクチン接種を行なっています。飼い主さんが子犬を迎えた際には、とにかく子犬を社会勉強させてあげることを意識しましょう!
2回目のワクチン前でも家のまわりを歩かせてあげて、人が多い場所なら抱っこで散歩を行ってチワワが臆病にならないように外へ連れ出してあげてくださいね。
臆病だからこそ色々な人と関わらせましょう!
チワワと言う犬種が臆病だからこそ、色々な人と関わらせて様々な経験を積み重ねることが大切です。飼い主さんが「チワワが怖がるから…可哀想」と言う理由などで人との関わりを避けてしまうことにより一層、臆病なチワワになってしまいます。
例えば、散歩の途中で話しかけてくれる人にお願いして触ってもらったり、チワワが子犬の頃から色々な人が関わる環境の中にいることが理想的ですが、すでに臆病な性格になってしまった時は、まず友人など身近な知り合いに「大好きなおやつ」を与えてもらったり、一緒に遊んでもらうことがチワワの臆病を克服させるしつけ方と言えます。
臆病だからこそ、子供から大人まで色々な人と関わらせて臆病なチワワの性格を良い方向に変えていきましょう。
犬に対する臆病は少しずつ慣らせていくことが大切
チワワは数ある犬種の中でも「超小型」に分類されるほど小さな犬種なので、自分よりも「大きい犬」に対する恐怖感は他の犬種よりも強いと言えます。
臆病なチワワの場合は大きな犬種を見ただけで怖くて唸ったり、吠えてしまったりすることもあるのではないでしょうか?そこで飼い主さんがチワワの「犬に対する臆病」を克服させたい時は同じチワワ(犬種)の異性から始めましょう。
犬同士にもお互いの相性があるため、犬が多く集まるドッグランなどで、臆病なチワワが初対面で出会うのがオス同士よりも異性の方が喧嘩になりにくいと言えます。
万が一、怯えて逃げてしまう時などは抱っこをして落ち着かせてから、もう一度チャレンジしてみるなど犬に対する臆病は少しずつ慣らせていくことが大切です。
臆病なチワワにやってはいけないこと
臆病なチワワだからこそ様々な経験が必要と言えますが、逆に「臆病なチワワにやってはいけないことはあるのでしょうか?」ここで、臆病なチワワに対して飼い主さんがしつけの際にやってはいけない行為をご紹介します。
しつけの際に怒鳴ったり、叩いたりするのはNG
飼い主さんがチワワをしつける際に、叱る必要がある場面もあります。ですが決して叱るときに「大声で怒鳴ったり、叩いたり」してはいけません。臆病な一面を持つチワワにとって恐怖を覚えてしまう叱り方は逆効果とも言えます。なぜ、叱られたのか理解させるためにも、叱るときは必ず「いけないことをした直後」または「その最中」のみで「NO!」や「ダメ」など短い言葉で低い声を意識して叱るようにしてください。
チワワが吠えている時に話しかけない
可愛らしいチワワが吠えていると「どうしたの?」と飼い主さんが話しかけてしまいがちですが、実はこれは「してはいけないNG行為」です。吠えると言う行動は犬にとっての「言葉」や「要求」です。飼い主さんに叶えて欲しい事があって、犬達は吠えているのです。
それが「構って!」と言う要求であれば飼い主さんは無意識のうちに叶えてしまい、吠えたら「構って貰える」と学習してしまうことになります。チワワに吠え癖をつけさせないためにも「吠えている時は無視」をして飼い主さんが話しかけないように注意してください。
小さくても危険!チワワに噛み癖をつけさせない
子犬の頃は歯の生え変わりもあり、歯が痒くて家具や飼い主さんの物を噛むことが多くあります。この時に、飼い主さんの服や手を甘噛みする場面もありますが、ある程度大きくなって来たら「ダメ」と叱ることが大切です。
子犬だから大丈夫と言う理由で許していると成犬になっても飼い主さんの服や手を噛んでしまう原因になります。
また、状況によっては臆病なチワワが恐怖感からパニックになってしまい飼い主さんを「本気噛み」をしてしまい飼い主さんが大怪我をしてしまうケースもあります。小型犬でも鋭利な犬歯があるのでチワワに噛み癖をつけさせない「しつけ」を行いましょう!
チワワが散歩中に唸るときは叱らずに移動する
散歩の最中に他の犬が近づいてきた時に、愛犬が唸り声をあげることがあります。実は、唸り声と吠える行動は決して同じではありません。これは、犬達にとって「これ以上近づいて来ないで!」という警告とも言われています。
チワワ達のような小型犬の場合は、自分よりも大きな犬種に向かって唸り声をあげることも多いです。これは恐怖から来る警告でもあるので、臆病な性格の子も含めてチワワが唸り声をあげているのであれば飼い主さんは、絶対に叱らずにその場を移動してあげることが大切です。
しかし、「引っ張りっこ」など遊びの最中に唸る場合は「ダメ」と教えることが必要です。遊びながらも「しつけ」をすることが上手なチワワの飼い方と言えます。
まとめ
チワワの性格は犬種的に「4種類の性格パターン」がありますが、育て方によって、甘えん坊で臆病なチワワになるということが分かりました。チワワを臆病にしてしまわない為にも、積極的に外に連れ出して様々なことを体験させてあげましょう。
特に、大切な子犬の時期の社会勉強は最も大切で「子犬の時期のしつけ方」によってチワワの性格が出来上がると言っても過言ではありません。飼い主さんの愛情と社会勉強の為のトレーニングを上手く行ってあげることが大切です。
また、大人のチワワが臆病になってしまって場合は、飼い主さんが可能なかぎり子供やお年寄りまでの幅広い年齢の方と少しずつ「おやつや遊びを通して」関わらせてあげることで飼い主以外の人に慣れて行くことができます。
ですが、「しつけやチワワの臆病を克服」させることを急ぎ過ぎたりするよりも「ゆっくり慣らして行く、少しずつ教えて行く方針」が一番よい教え方です。