犬の診断テスト!どれだけ信頼されているか分かる9つの質問を紹介

犬の診断テスト!どれだけ信頼されているか分かる9つの質問を紹介

あなたは犬がどう思っているか、犬の気持ちを考えたことはありますか?この記事では、飼い主さんと愛犬との信頼関係について紹介しています。愛犬との生活を振り返りながら、ご一読ください。

犬の信頼度を診断できる9つの質問

犬 飼い主

すべての飼い主さんが、愛犬のことを愛し、大切に思っているのは間違いないでしょう。では、犬は飼い主さんのことをどう思っているのでしょうか?

飼い主さんのことが大好きで、信頼しているのでしょうか?飼い主さんとしては、とても気になることでしょう。

愛犬が飼い主さんをどう思っているかを、簡単に診断できる方法があります。次の質問に、YesかNoで答えてみてください。Yesの数だけ、愛犬はあなたのことを信頼し、愛しています。

診断①名前を呼ぶと目を見つめ返してくれる?

犬との信頼関係を築けていれば、飼い主さんの呼びかけに、犬は必ず目を見てうれししそうに反応します。なぜなら、相手の目を見ることは、犬にとってコミュニケーションのひとつであり、相手を信頼している証しだからです。

ふと、視線を感じて振り返ると、愛犬と目が合うことはありませんか?じっと見つめるのも、大好きな飼い主さんに対する犬の愛情表現のひとつです。

しかし、四六時中、飼い主さんを見ている場合は、犬が何か不安を感じていて、飼い主さんを見つめているというより、監視しているのかもしれません。その場合は、犬の様子をよく観察し、不安材料を取り除いてあげましょう。

診断②ご飯を食べているときに手を出しても怒らない?

犬がご飯を食べているときに、そばに近付いたり手を出しても、犬が怒らなければ、あなたは犬に信頼されています。動物にとって、生命を維持するために1番重要な行動は「食べること」です。

野生動物は、自分の大切な餌を横取りされることがないか、本能的に、常に周囲に注意を払いながら餌を食べています。犬も、食べているときに人間や他の動物がそばにいると、横取りされるかもしれない不安から、あたりの様子をうかがいながらご飯を食べます。

しかし、犬が飼い主さんを信頼していれば、ご飯を取られることはないと安心していられるので、近寄ったり手を出したりしても、決して怒ることはありません。

食事途中でフードを足す、餌入れに手を入れるなどして、子犬のうちから、飼い主さんがご飯を横取りする存在でないことを教え、慣れさせておきましょう。

診断③話しかけると首をかしげることがある?

犬に何か話しかけたときに首をかしげるのは、よく聞き取ろうとしていたり、理解しようとしているときに見せる行動で、まさに、飼い主さんの言葉に耳を傾けているのです。

犬は、興味や感心のない人から話しかけられても、首をかしげることはほとんどありません。話しかけると首をかしげる場合は、あなたが犬に信頼されている証拠です。

診断④よく顔を舐める?

子犬が母犬を舐めるのは、甘えているときの行動です。人間の顔を舐めるのも同様で、犬は飼い主さんの顔を舐めることで、甘えていることを表現しています。

顔以外にも、犬を撫でている飼い主さんの手を舐めるのも、同じ理由からです。飼い主さんのことが大好きで、信頼できるから、甘えてくるのです。

診断⑤体のどこに触れても嫌がらない?

犬は、信頼していない相手に、体を触らせることはありません。とくに足の裏や足先、口周りなど、敏感な部分を触られるのを嫌がります。

どの部分を触っても怒らないのであれば、犬はあなたのことを信頼しています。さらに、相手のことを信頼できないと、抱っこやハグをされるのも嫌がります。

犬の体に触れることで、体の異常にいち早く気付くことができ、病気やケガの早期発見に役立ちますので、子犬のころから毎日1回、体全体をチェックする習慣を付け、体を触られることに慣れさせておきましょう。

診断⑥仰向けになってお腹を見せる?

腹部は犬の急所なので、犬が敵にお腹を見せることは、絶対にありません。犬がお腹を見せるのは、相手を信頼しているか、降参したときだけです。無防備な状態でお腹を見せているのは、信頼してリラックスしている証しです。

診断⑦お尻や背中をこちらに向けたり、くっつけたりする?

かつて犬の祖先が野生で生活していた頃は、群れの仲間同士で背中をくっつけ合い、それぞれが前方を見張り、警戒していました。背中を見せることは、こちらが隙だらけであると、敵に知らせるようなものだからです。

お腹と同様、犬の弱点でもあるお尻や背中を飼い主さんに向けたりくっつけたりするのも、飼い主さんを信頼しているからこその行動です。

診断⑧そばでぐっすり寝る?

本来、犬は群れで生活していた動物なので、仲間と寄り添うことで安心して寝ていました。また、野生で生活していると、いつ危険が迫ってくるか分からず、小さな物音にも反応するくらい、眠りが浅いのが普通でした。

飼い主さんのそばで犬が熟睡できるのは、飼い主さんを信頼し、安心してリラックスしているからです。

診断⑨独りでも落ち着いて過ごせている?

先述したように、犬は群れで生活する動物なので、多くの犬は、飼い主さんから離れて独りになると、不安を感じます。

しかし、飼い主さんとの信頼関係がしっかり築けていると、たとえ飼い主さんの姿が見えなくなっても「必ず戻ってくる」と自信を持って落ち着いて過ごすことができます。

もし、犬が飼い主さんを信用できず「このまま置き去りにされるのではないか」と過剰な不安を覚えてしまうと、それが原因で問題行動を起こす場合があります。

そのような状態を「分離不安症」といい、状態がひどい場合は、心の病気と判断されることもあります。

犬にこのようなかわいそうな思いをさせないためには、普段からコミュニケーションを欠かさないよう心がけ、犬との信頼関係を築く努力をしましょう。

犬の信頼度を診断するメリット

犬 飼い主

犬を迎え入れた当初は、誰もがいろいろ細かい点に気を配り、試行錯誤しながら犬に接するものです。

しかし、一緒に暮らす時間が長くなればなるほど、ともすれば、日々の犬への接し方が、なおざりになりがちなのではないでしょうか。

犬への愛情が深まった分、普段の生活に慣れてしまい、当初は気を付けていたことも、ついつい忘れてしまっている場合も多いことでしょう。

一旦、迎え入れると、犬との生活はその後長く続きます。ときどき、上記のような点をチェックしてみることは、日頃の愛犬との接し方や愛犬の生活環境を見直すよい機会になります。

犬から信頼される飼い主になるには

犬 飼い主

犬は、信頼できる飼い主さんがそばに居て、守ってくれていると、日々の生活を安心して送ることができます。

ただそばに居て、一緒に暮しているというだけでは「仲間」と思われることはあっても、信頼されることはありません。

安心して生活できる環境を整え、適切で分かりやすい指示をしてくれる飼い主さんを犬は信頼できるのです。犬との信頼関係をしっかりと築いておけば、しつけもスムースに進みます。

では、どうすれば、犬から信頼される飼い主さんになれるのでしょうか?

犬の気持ちを行動や態度から読み取る

犬は、自分の気持ちをことばで表すことはできないので、表情や態度、行動で表しています。犬にどう思われているのか、犬は何を考えているのか、を常に意識しながら理解する努力をすることが大切です。

犬の気持ちを捉えることができたら、ことばや表情、態度、行動でこたえてあげましょう。

目を見ながら犬と接する

犬とコミュニケーションをとるときには、ことばや態度だけでなく、しっかり目を見て接することが大切です。

犬が見つめてきたときに、こちらからも見つめ返してあげると、犬の話しかけにこたえてあげているような効果があり、飼い主さんが自分をしっかり見てくれていると、犬が安心できます。

この場合の「見る」とは、ただ目で見るだけでなく、受け入れてくれている、見守ってくれている、愛してくれている、というすべての意味を含んでいます。

行動に一貫性を持ち、気分次第で犬と接しない

犬は、一定のルールのもとで生活すると安心することができる、社会性の強い動物です。ルールのない生活の中では、安心することはできず、ストレスを溜めることになりかねません。

さらに、ルールに一貫性がなく、その時々で、違ったことを指示されると、犬が自信を失ってしまいます。

犬にルールを教える(しつけ)ときは、家族内で、ことばや行動に違いがあると、犬が混乱してしまいますので、ルールを統一し、家族全員が、同じことば、同じ態度で犬と接するよう心がけましょう。

また、1度決めたルールは、飼い主さんの気分次第で変更することがないよう気を付けましょう。

犬と一緒に過ごす時間を犬にとって楽しいものにする

犬にとって、飼い主さんと過ごすことは、何よりうれしいものです。それが、楽しい時間であれば、犬にとってこれほどの喜びはありません。

犬とのコミュニケーションにはいろいろありますが、やはり、一緒に遊んでもらえるのが犬にとっては、1番うれしく楽しいのではないでしょうか。

犬は「ご飯をくれる人よりも、一緒に遊んでくれる人が大好き」という研究報告もありますので、できるだけたくさん犬と遊ぶ時間を作ってあげましょう。

嗅覚を使う遊びや、簡単な訓練などのルールを決めた遊び、フリスビーやアジリティーなど、飼い主さんとの共同作業は、犬にとって楽しい時間であるうえに、飼い主さんと犬との信頼関係を築くのに役立ちます。

日頃からたくさん褒めてあげる

どんな小さなことでもよいので、日常生活のなかで、犬ができたことや、犬のよいところを見付けて、大袈裟にたくさん褒めてあげるようにしましょう。

犬も人間と同じで、褒められて悪い気はしないはずです。悪いところを叱るよりも「褒めて伸ばす」を常に心がけましょう。

犬が嫌がることや怖がることをしない

人間でも、他人が嫌がることや怖がることをする人を信頼できないのと同様、犬もそのような人を信頼することはありません。

感情にまかせて怒ったり、驚くようなことをすると、犬が恐怖心や不信感を抱いてしまいます。飼い主さんに悪気はなくても、犬が苦痛に感じる態度や行動をしていないか、常に心を配りながら犬に接することが大切です。

まとめ

犬 飼い主

犬と人間が共に快適に暮すためには、しっかりと信頼関係を築いておくことが大切です。そのために、犬から信頼される行動を取れているか、まず飼い主さん自身の行動を見直してみましょう。

そのうえで、犬の習性をよく理解し、正しくコミュニケーションが取れているかもチェックしてみる必要があります。犬の行動には必ず何らかの意味がありますので。

犬の取る行動や表情から犬の気持ちをくみ取り、その意味を理解するように努めることで、犬との距離をぐっと縮めることができます。

犬とのコミュニケーションでは、常に飼い主さんがリードすることを忘れないようしましょう。犬が飼い主さんをリードするようでは、信頼関係を築くことはできません。

飼い主さん主導で行動し、飼い主さんと居ると安心で楽しいことを 犬に教えてあげることが大切です。犬と信頼関係を築くことができるかどうかは、飼い主さんの行動によって決まります。

ときどき自身の行動や犬の生活環境を見直しながら、お互いの信頼関係を深め、愛犬との生活がよりよいものとなっていくよう心を配りましょう。

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