犬にとってもマグロは栄養の源!
マグロは特に部位によっても含まれる栄養素の量が違い、愛犬の体調や体格、年齢によって部位の栄養素を知っていればうまく取り入れることができますよ。マグロの栄養についてちょっと調べてみましょう。
マグロは大きな魚なので、部位によって含まれる栄養素の量やバランスが異なる面白い食材です。お寿司屋さんでもマグロは、赤身、中トロ、大トロ、また、カマの塩焼きとそれぞれの美味しさを提供してくれますがさて、栄養バランスはどうなっているのでしょうか?
赤身
赤身はタンパク質の宝庫です。しかも魚の中でタンパク量はナンバーワン!しかも脂肪は淡白な鯛よりも少なく、まさに高たんぱく低カロリーの部位です(100gあたり110kcal)。愛犬がダイエット中でごはんをかさ増ししたいときに使えそうです!
血合い
その名の通り、まずは鉄分が豊富です。また、タウリン、ビタミンEが多く含まれる部位です。愛犬が貧血気味であれば、ぜひ食べさせてあげたいですね。
トロ
トロにはご存知の通り脂肪が多く、大トロのカロリーはなんと赤身部分の約3倍!しかし、マグロは魚です。この脂質はEHA,DHAの宝庫、またビタミンA、D,Eも赤身よりも多く含まれている部位です。DHAは記憶力や集中力に効果があるので、愛犬のしつけの手助けになりそうですね。
犬のごはんに取り入れたいマグロの効能
マグロの栄養はどんな役割をしてくれるの?
犬ごはんに取り入れる場合、肉のかわりのタンパク質として使いますので、マグロのタンパク質の中身を見てみましょう。マグロのタンパク質はとても優秀なんですよ。
食品の中に不足しやすいメチオニンというアミノ酸が含まれ、脂肪肝を防ぐ効果があります。また、必須アミノ酸のトリプトファンは精神安定や睡眠、神経伝達物質の原料となり、精神安定につながります。
不安症や興奮度の高い犬にもおすすめです。必須微量元素のセレンは脂肪の酸化を防ぎ、ビタミンEと共同で過酸化脂質を分解するという働きがあるため、動脈硬化予防、老化、発がんの抑制に効果的です。
次に肉のかわりとして脂質の中身はどうでしょう?
脂質の中身は?
まずはEHA(エイコサペンタエン酸)、血液中の中性脂肪を低下させますので、善玉コレステロールを増加、悪玉は沈着させない、という素晴らしい作用があります。結果、血管を拡張し血栓を予防する効果があります。つまり肥満気味の犬や、老年期の犬にも安心な脂肪分ですね。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は獣肉や穀物には含まれない青魚の栄養で、脳の機能向上に作用し、痴呆の予防にもなります。もちろん、学習や記憶能力の向上も期待できますのでどのライフステージに犬にもよさそうです。
その他、ミネラル、ビタミンもたっぷりです。タウリンは交感神経の高ぶりを抑え、代謝促進、肝臓強化に効果があるそうです。狂犬病、混合ワクチン、フィラリアと予防とはいえ、薬の投与が多い現代の犬にとって、肝臓の強化は、デトックスとともに大切ですね。
鉄分とミネラルの一種のモリブデンが貧血予防、目のビタミンと呼ばれるビタミンA、若返りのビタミンE, カルシウムの吸収を助ける、ビタミンD, そしてこれら栄養素の代謝を助けるビタミンB6や、パントテン酸、体内の水分の調整をし、神経や筋肉の昨日を助けるカリウムと、マグロの栄養価はそろっています。
犬にマグロを与えるときの注意点
マグロは新鮮なお刺身なら生であげても問題ないそうですので、普通に食事の中の蛋白源として適量あげるなら特に心配することはないと思われます。(まさか、マグロの大トロを毎日ワンコに大盤振る舞いする方もいないでしょう・・・。)
トロは良い脂肪といっても与え過ぎは禁物です。トロや目のまわりの肉のビタミンU含有量は100gで成人の一日の必要量を満たすほどですが、取りすぎると食欲不振や吐き気などのマイナス面があります。
犬のごはんに取り入れるなら、赤身や血合いがお勧めといえそうです。
犬はマグロや鮭などのお魚が大好き!
犬の祖先はオオカミだから、肉をあたえなければいけないとか、穀類や野菜は胃腸に負担をかけるから与えないほうが良いという説は今でも時々見かけますが、長い歴史の中で人の傍らに生まれ育ち、ともに生活しながら何代もかけて犬になった現代の犬たちは、必然的に雑食になったのだという見方が正しいように思えます。
我が家の犬2頭も肉はもちろん好きですが、お魚のごはんのほうが匂いが強いのか好きなようです。〝待ちきれないよー〟という顔で作っている傍にきて真剣なまなざしで私を見上げ、ちょーだいちょーだいとつつかれます。犬ともだちとごはんの話をすると、魚が好きという犬が多いです。
最近ではドッグフードでも鮭、マグロ、たらなどの魚をつかったものも出ているくらいですから、犬は全般に魚好きということなのでしょう。
犬とマグロに関するまとめ
結果としてマグロは犬の手作りごはんの強い味方といえそうです。我が家のワンコたちは一日2回、手作りごはんを食べていますが、マグロも好きなので時々与えています。
基本的に玄米ご飯に、野菜数種類を柔らかくおじやにしたものがベースで、タンパク質の種類をいろいろに変えていますが、マグロの赤身や血合いがたっぷり入ったアラは、500g位はいったパックが150円位で売っていますので、それを良く洗ってからゆでて、ほぐして小分冷凍して使います。茹で汁に溶けだす栄養素もあるので、ゆで汁ごと使います。
蛋白源の量を半々にして、マグロと豆腐などの組み合わせも太り気味のワンコや、シニアの肥満防止に良いと思います。わんちゃんホンポの記事でマグロのアラの作り置きレシピを載せていますので、よかったら御覧下さい。
水煮にして冷凍で簡単!
こちらの写真は、少ないごま油で表面を焼いてから水煮にして冷凍したものです。おいしいマグロ、もしお刺し身で一杯やってるパパのところにワンコがおねだりに来たら、一切れくらいご馳走してあげてもいいかもしれませんね!
ごちそうさまだワン!
▼犬が食べてはいけないものについてもっと知りたい方はこちら
犬が食べてはいけないもの一覧
ユーザーのコメント
30代 女性 あんず
愛犬は残念ながら魚よりお肉が好きみたいでなかなか食いつきがイマイチな所があるんですが、ジャーキーにすると喜んで食べてくれるのでよく自家製ジャーキーを作ってあげています。
スーパーでマグロの血合いをたまに見かけた時は即買い!
パックにいっぱい入って200円ほどなのでオトクなのです?。
これを細長くカットして網などに乗せて外で5日?1週間天日干しすると、水分がどんどん飛んで固くなったら完成です。
マグロは血合い部分も鉄分が豊富なので捨てずにぜひあげてみてください^^
40代 女性 デコポン
30代 女性 ちびまま
40代 女性 MAKI
20代 女性 maimai
マグロにはたくさんの栄養が含まれ、摂取し過ぎなければ、愛犬の健康にとっても大変好ましい食材であるということがわかりました。特にアミノ酸のメチオニンとトリプトファンがもたらす効果については初めて知り、とても興味深かったです。これからも積極的に取り入れて美味しくて健康的な手作りご飯を作ってあげたいと思いました。
女性 ハル
ワンコ用おやつでもマグロを薄く切って乾燥させた物が売られていますが、夏に水分をとらせたいときなどに、そのマグロをお水につけて与えれば、いい御出汁がになるようで喜んで飲みますよ!
愛犬同伴可飲食店 - 松栄寿司
東京都立川市富士見町7-22-14
TEL 042-524-6958
女性 おさかなクン
女性 GO
うちは生ではお肉もお魚も食べてくれないので、お夕飯などでお刺身が余ってしまうと捨てるのはもったいないので軽く茹でておいて、翌朝のワンコのごはんのトッピングになります。
朝ごはんはいつもはドライフードだけなのですが、このトッピングがあるとワンコたちは大喜びでお皿がピカピカになるまで舐めあげてくれます。
健康にもよさそうだし、たまにならちょっと贅沢だけどいいかなと。
女性 からあげ
20代 女性 ゆず