「BARF(バーフ)」とは??
「BARF」日本ではまだ知らない人も多いこの言葉。
しかし、犬を飼っているオーナーならこれからはこの言葉を知らなければなりません。
犬の本当の食事とはなにか?そんなことが新発見できますよ。
「BARF=骨と生食」が世界で広まる
「BARF」とは”骨と生食”を意味しています。
「BARF」の始まりは、オーストラリアの獣医師ビリガースト氏の著書である「Gove your dog Bone」によって、犬には生食を与えるということが話題になりました。
その後、カナダ人であるデビー・トリップによって「Bones And Raw Food」=「BARF(骨と生肉)」と名付けられました。
そしてこれを機に「BARF」が、世界中の人々の間で広まっていったのです。
「BARF」が世に広まると、ドッグフードが当たり前の人々に衝撃が走りました。
それは、今までドッグフードが安全で安心な犬の食事だと考えられていた常識が真っ向から覆されたからです。
「BARF」という言葉が広がり、徐々に「BARF」流の生食給餌方法を取り入れる人々が増えていきました。
「BARF」のメリットと安全性
数々の優秀な犬を作出してきたドイツでは、実は生食は昔から行われてきた給餌方法だったのです。
ドイツで認められている「BARF」の魅力
ドイツでは昔から犬を飼い、仕事をさせて暮らしてきました。
その頃は今のようなドッグフードがなく、犬の餌と言えば「生肉」が主流だったのです。
そのため、「BARF」が世の中に浸透してきたことに驚きや批判的な意見は少なく、むしろ「BARF」を推奨し、どんどん広めていこうという試みが開催されています。
最近ではハーブや天然材料をドッグフード会社へ提供している会社「cdVet」が中心となって、「動物の自然療法と健康」についての見本市を開催しています。
また、西ドイツでは「ProBARF」というイベントが開催され、ホメオパシー、動物理学療法機器などに関する会社や団体が出展し、それぞれで「BARF」についての情報を来場者にレクチャーするなど、認知されいます。
そんな「BARF」を推奨しているドイツは、上記でも述べましたが、この言葉が世の中に広まるずっと前から犬への生食給餌が行われてきました。
それは、ベルリンの壁が崩壊する前のドイツに遡ります。
その頃、西ドイツと東ドイツの2つの国に分かれていたドイツでは、旧東ドイツ側が資本主義だったためにドッグフードというものが出回らず、犬を飼っている人々は犬に生肉を与えていたのです。
では、西ドイツはというと、こちらもすべての人々がドッグフードを食べさせていた訳ではありませんでした。
西ドイツでは、50歳以上の獣医師はドッグフードよりも生肉を犬に与えていた経験が多かったこともあり、「BARF」の普及などに前向きな考えを持っています。
しかし、50歳以下の獣医師、いわゆる「ドッグフード世代」は生肉を犬に与えることが良いとはせず、批判的な姿勢を見せているのです。
その理由はドッグフードの方が馴染みがあるというのもありますが、その他にも、その若い世代の獣医師とドッグフード会社の共同事業が関わっていることもあるそうです。
しかし、それだけでなく、50歳以下の若い獣医師が犬の生食給餌を経験がなかったり未学習であったりというのが大きく関わっているのです。
獣医師が推奨する「BARF」のメリット
世界に「BARF」がもっと広まることを願って、西ドイツで行われた「動物の自然療法と健康」の見本市が行われ、その中で、旧東ドイツ出身のシュトロイヤー臨床獣医師が、犬への生食給餌である「BARF」の講演を行いました。その内容が非常に興味深い物でした。
シュトロイヤー獣医師が「BARF」を推奨する理由は、犬にとって「BARF」こそが、自然な食餌のかたちなのだとということ、そしてその他にも利点はたくさんあるということです。
その利点とは、免疫力を高める免疫機能を活性化したり、多くのバクテリアを体内に取り込むことができること。
また、市販されているサプリメントの成分を自然なかたちでそのまま体内に取り込むことができたり、ドッグフードよりも腹持ちが良く、ゆっくりと消化されるので、消化器官の負担が軽減できるのです。
さらに、若いうちから「BARF」を取り入れることにより、ゆるやかに年を取ることができるということも挙げられています。
犬と共に生きる者としては、誰もが、犬にできるだけ長く生きてほしいし、できるだけゆっくり年を取ってほしいと考えるものです。
これが期待できる「BARF」を試さない理由がありませんね。
そして、シュトロイヤー獣医師は現在犬に見られえる多くの疾患についてもこう述べています。
「現在は苦労せずに犬は食べ物を得られるようになったが、その反面で昔では犬に見られなかった疾患が出てきている。」
昔は犬は捕食動物だったため、獲物が得られなければ食べられないこともあったのです。
それでも犬は体内をコントロールできる能力を持っていました。
しかし、現代では簡単に人から食事が与えられ、飢えに耐えなければならないような厳しい環境下での生活ではありませんね。
それ自体は悪いことではありませんが、ドッグフードというものは本来犬が捕食動物だという点からするとすごく不自然な食べ物だということなのです。
そのため、ドッグフードだけを食べ続けた結果、数年後になんらかの疾患が出てしまうのです。
例えば、アレルギー疾患を持っている犬はとても多いですよね。
すべてがドッグフードの影響とは言えませんが、ドッグフードは酵素が死んでいるインスタント食品と一緒なので、いくら栄養価が高くても生食の栄養価や酵素には勝てないのです。
まとめ
「BARF(骨と生食)」とは元々は捕食動物である犬にとってごく自然な食事であり、犬の体を活性化させるためにとてもお勧めな犬の給餌方法です。
現在の疾患がドッグフードの影響があるとしたらあなたの犬が今悩んでいる疾患は、「BARF」で改善されてくるかもしれません。
あなたも愛犬の健康のために「BARF」を始めてみませんか?
ユーザーのコメント
40代 女性 oomiya
しかしうちの犬にも生食を試したことがあります。
被毛を美しく育てたかったため、被毛に良いと聞いて馬肉の生食フードを販売しているメーカーのものをしばらく試したのですが、うちの犬の場合は生肉はいっこうに口を付けなかったためダメでした。そのため表面を都度都度フライパンで焼き目をつけて与えないといけなかったため、解凍の手間もあり2,3カ月でやめてしまいました。
どのような食事でも、その犬の体質にあっていれば良いと思います。ペットショップへ行けば多くの種類のドッグフードがあり、生食用のフードも最近では充実しています。選択肢がたくさんあるのはいいことですよね。
女性 popo
30代 女性 y.m
また、これは個人的な考えからですが、小さい頃からなるべく様々な食べ物を少量ずつ与えて色々な食べ物に慣れさせるようにしています。アレルギーや特定のドッグフードで問題が起きた場合を回避するためと、犬も同じものでは飽きるのでドッグフードも毎回違うものを買っていて、基本的には全てグレイン(穀物)・コーン・大豆フリーの物を与えています。色々なオーナーと話す機会がありますが、同じものをずっとあたえ続けられた犬やオーナーの「◯◯であるべき、◯◯はダメ」というストイックな考え方で育てられた犬ほどお腹が弱かったり体が弱かったりする傾向があるように思っています。恐らく特定の食べ物にしか免疫(経験)がないために体が適応するのが難しくなっているのかなと思います。あるいは元々体が弱くて食べ物を限定しているうちにそれしか食べられないと思いこんでいたり。一方で、私が行った獣医は特定のドッグフードを売るのが好きでした(でも生肉や骨を否定することはありません)。3箇所獣医に行きましたがどこもヒルズを推してきます。他のドッグフードよりも実験データが豊富なことと、恐らくマージンが他のものより良いのかなと推測していますが。(笑)よい獣医を見つけるのにはどこの国でも苦労するものなのだと思い気長に探します。
人間より短い犬の人生、美味しいものを沢山食べて楽しく幸せに生きてほしいです。
40代 女性 匿名
我が家では、ドライフードだけでなく、ウェットフードのトッピング、野菜やお肉のスープのトッピング、完全手作りご飯に加えて、生食としてこのBARFも与えたことがあります。
BARFは内臓も含まれているので、普段、ドライフードや手作りご飯では摂取出来ない生食ならではの栄養素を期待して、生食もローテーションの1つにいれています。
これから生食への切り替え又はお試しをご検討されている場合、ドライフードの切り替え以上に慎重に移行される方が良いかもしれません。
個体差があるかと思いますが、ドライフードのみを食べ続けてきた期間が長ければ長い程、生食の消化に対応出来ず、お腹を壊す場合もあります。
また、食べ慣れていない子は食べようとしないケースも考えられます。
我が家の場合、お刺身や馬刺しなど、生のたんぱく質をたまに与えていたためか、特に問題はありませんでした。
ただ、BARFは先に述べたように内臓が入っているのもあります。
この内臓が、冷凍期間が長くなると解凍して与える際に多少の匂いを感じます。
腐っている匂いではありませんでしたが、多少の風味?鮮度が落ちるのか、我が家のワンコは冷凍が長くなったBARFは好んで食べようとしなくなりました。
食べたからといって大量ストックせずに、冷凍期間のことも考慮に入れながらご購入されることをおすすめします。
また、以前、生食のお店の看板犬に会ったことがあります。
黒のラブラドールで、筋肉質で匂いもなく、スマートでバランスの取れた良い体型をしていました。
このワンコは生食のみとのことで、この子を見てこのお店の商品は問題ないんたなと安心しましたが、ラブラドール特有の艶々と黒光りしたコートは見受けられなかったことが、ただ1つ気になりました。
個人的な意見ですが、生食のみの場合、油分が不足する場合があるのかもしれません。
ローテーションの1つとしてたまに生食を与えるのであれば不要かもしれませんが、生食のみの場合、もし毛並みがパサついてきた、フケや湿疹が出来たなど何か症状が出た際は、生食は合わないと止めてしまう前に、サーモンオイルなどの動物性油脂をトッピングしてみることを試されても良いのかもしれません。
30代 女性 まろんママ
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