体重別、基本的な餌の量の一覧
基本的な餌の量について一例を体重別にわかりやすくまとめてみました。
※数字は全て1日分の給与量になっています。
※成犬に達するスピードは体の大きさにより異なり小型犬ほど早くなります
トイ犬種(成犬時の体重1~5㎏)
生後2~3カ月 | 65g |
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生後4~5カ月 | 85g |
生後6~7カ月 | 95g |
生後8~9カ月 | 85g |
生後10~11カ月 | 65g |
小型犬種(成犬時の体重5~10㎏)
生後2~3カ月 | 145g |
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生後4~5カ月 | 165g |
生後6~7カ月 | 180g |
生後8~9カ月 | 165g |
生後10~11カ月 | 155g |
生後12~13カ月 | 165g |
中型犬種(成犬時の体重10~25㎏)
生後2~3カ月 | 215g |
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生後4~5カ月 | 235g |
生後6~7カ月 | 255g |
生後8~9カ月 | 255g |
生後10~11カ月 | 235g |
生後12~13カ月 | 225g |
生後14~15カ月 | 215g |
大型犬種(成犬時の体重25~45㎏)
生後2~3カ月 | 385g |
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生後4~5カ月 | 405g |
生後6~7カ月 | 425g |
生後8~9カ月 | 440g |
生後10~11カ月 | 425g |
生後12~13カ月 | 405g |
生後14~15カ月 | 395g |
生後16~17カ月 | 385g |
ドックフードのパッケージに記載されている量は、標準的な犬のサイズを目安にしたものです。従って肥満や痩せすぎの犬はもちろんのこと、避妊・去勢手術済犬も同体重の犬と比べてエネルギー要求量は変化します。
高齢犬においても基礎代謝率の低下によりエネルギー要求量が低下すると言われています。
肥満犬は体重から換算した30%程、避妊・去勢済犬は10%程、高齢犬は維持期の20~30%程エネルギー要求量を減らす必要があります。
授乳中の犬や屋外飼育犬の場合、維持期や室内飼育犬に比べるとエネルギー要求量は増加します。
またパッケージに記載されているフード量は1日分の給与量であり1回分の量ではありません。
成犬であればパッケージに記載されている量を2回に、子犬であれば3~4回(月齢により異なる)にわけて与えるようにしましょう。
おやつや運動量に関する注意点
おやつや運動量の増減による正しい食事量についてまとめてみました。
理想的なおやつの量とその計算法について
愛犬家の皆さんならば一度は食べ物をせがむワンコについおやつを与えてしまった経験があることと思います。しかし、1日に必要なエネルギー量を満たす食事を与えた上に、さらに追加しておやつを与えることはエネルギー摂取量が過剰となり肥満のリスクを高めることにつながります。
また、よくありがちな例として『ドライフードは食べてくれないしこの子が喜んで食べてくれるなら…』とおやつをごはん代わりに与えることです。しかしこれは健康を害することにつながります。
”おやつはあくまでおやつ”
嗜好品であることを忘れてはいけません。では、与えても良い理想的なおやつの量とはどのくらいなのでしょうか?
一般的に1日に与えても良いおやつは1日に与えるフードのうちの10%のカロリーです。
【例】体重6㎏、生後12カ月(1年)の小型犬の場合
※1日のフードの量は上記の体重別、基本的な餌の量一覧を参考に考えています。食べているフードのパッケージに記載されているそのフードの100gあたりのカロリーを元に計算します。
100gあたり350kcalのフードを与えていると仮定
(100gあたりのカロリー)×(1日のフード量)÷100ちなみに、このカロリーでおやつを与えたときの1日のフード量は、165g×0.9で148gとなります。 ※端数を省略した計算結果になっています。
おやつにはビスケットやジャーキーなど様々な種類があり、100gあたりや1個あたりのカロリー数はそれぞれ異なるため、理想的な量については与えているおやつのパッケージに記載されているカロリー数をご覧の上、参考にしてみてください。
また、おやつを与えるときは一度に全部与えてしまうのではなく、細かくちぎって数回にわけて与えることで、少しの量でも犬が満足感を得ることができます。
運動量よる餌の量の調整
特に牧羊犬などお仕事をしている犬やフリスビーなどの競技会に出場している犬などは、運動量が多くなるため消費エネルギーは必然的に増えます。
このような犬たちの場合は、エネルギー要求量も増加するので通常より少しフードを多めに与えても良いでしょう。
反対に室内飼いの犬や運動量の少ない犬、普段からゆったりした行動をとる犬では上記のような犬たちに比べると消費エネルギーが減少します。
肥満犬はもちろんですが、飼い主さんが肥満傾向にあるケースでも飼い主さんの運動量が減ることが犬の運動量に大きく影響します。
与えるフードのエネルギー量を把握しておくこと、そしてどのくらいの運動させればどれほどのエネルギーが消費されるかを知ることがイチバンですが、犬猫などのペットに関しては、今のところ運動に対してどのくらいのエネルギーが消費されるのかについてはあきらかにされてないようです。
肥満と痩せのサインについて
肥満とは体に脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいい、一般的に適正体重を20%超過すると肥満と言われます。
ではなぜ肥満がおこるのでしょうか?
- 過食により摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまっている
- 運動不足により消費エネルギーが摂取エネルギーを下回ってしまっている
- エネルギーを溜めこみやすい遺伝的体質
- 去勢や避妊手術、加齢による基礎代謝率の低下
このようなことが原因となって肥満は起こります。犬の肥満(または痩せ)を確認するためには『ボディコンディションスコア』を参考に、犬の肋骨や骨盤の周囲に触れていただくのがわかりやすいチェック方法です。
肥満(または痩せ)は下記のような体の様々の場所に影響を及ぼし、糖尿病やクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、癌、関節炎などの危険な病気のサインとなっていることがあります。
※以下サイン例
- 多飲多尿(たくさん水を飲みたくさん尿をする)
- たくさん食べているのに太らない(異常な痩せ)
- 異様にお腹だけ膨らんでいる
- 関節への負担による痛み
- 心臓や呼吸器系への負担により散歩などを嫌がるなどの運動不耐性など
- 暑さに対する抵抗力の低下
- 体温調節の障害など…
まとめ
犬の餌の量についていかがでしかた?
食生活の問題で人がメタボリックシンドロームに陥るように、犬たちにも栄養の過剰や不足などのアンバランスが原因となって起こる病気が増加しています。
1日当たりのエネルギー要求量やペットフードのパッケージに記載されている給与量はあくまで目安であり絶対的なものではありません。
犬のライフステージ、ボディコンディション、運動量、ストレスなどそれぞれ暮らす環境によって調整や見直しが必要となります。
正しい食事管理で愛犬が長く健康でいられるよう飼い主として万全のサポートを心掛けたいものですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 RIRIKA
記事の中に、おやつが基本1日分の必須エネルギーの一割だという事は分かったのですが、体重別の説明の中に、成犬の必須エネルギー量がどのくらいかと表示されてたら、すごく良かったかなと、思ったのは私だけでしょうか…?
20代 女性 芽衣子
女性 小夏
因みに、空腹時間が長すぎると嘔吐をしてしまうこともあるそうなので気は付けてあげてましょう!
女性 Ale
30代 女性 fanta
女性 ハル
愛犬は14歳で運動量も減っていますので、フードのパッケージに記載された量よりも与える量を減らし、そのかわり免疫力を高めるために馬肉ジャーキーなどの高蛋白質のおやつをげています。今のところ体重の増減は見られないので、ちょうど良い量なのだと思います。
体重の増減は犬にとっては心臓に負担が大きいそうです。「飼い主さんが一番、愛犬の運動量などを把握されているかと思いますので、フードとおやつの量を加減しながら与えるのが良いでしょう」と、獣医さんもおっしゃっていました^^。
女性 AKI
女性 colo
高齢犬の食事は本当に気を付けなくてはならないと思います。獣医さんに聞いたのは、一日量を決め、その中から朝、昼、夕、夜といった具合に3~5回に分けると、消化に負担もかからずに必要な栄養を取りやすくなるそうです。ダイエット中も複数回に分けることで、量を減らしても貧血になりずらいそうです。
ご飯を残したからその分おやつは少し多めに、ということはやってしまいがちです。ですが、総合栄養食のフードと違いおやつはカロリーも高く、栄養成分も偏っています。意外に多い添加物や着色料も気になるところです。我が家ではジャーキーの与え過ぎが原因で糖尿病になってしまった子がいるので、それからはジャーキー禁止になりました。おやつもターキーアキレスなど、歯磨きもできるものに切り替えるようにしました。
私が高齢犬を、母が成犬(2歳)の食事を担当しています。高齢犬の方の食事は、まず必要な量を計算し1日量を決めそれを数回に分ける私の方法に対し、成犬担当の母は、愛犬に朝は食べるだけ、昼は目分量、夜も食べるだけ与えてしまっています。運動量はあるので今のところ肥満にはなっていませんが、ややぽっちゃりです。このままでは糖尿病を発症する可能性が高くなってしまいます。
必要量を計算して与えることの重要さを理解してもらい、これからきちんとした食事量を与えていきたいと思います。
女性 NAOMI
20代 女性 ラッキー
40代 女性 はるか
30代 女性 くっきー
女性 匿名
一日の給餌量は400gなのですが、今は380gで様子見中です。
朝晩170g、お昼に40gと、お昼は少な目にしていますが、少しずつ同量にして行く予定です。
長く食べさせなくてはいけないので、ササミをトッピングしたり一工夫しています。
これまでのフードの何が悪かったのかと悩みましたが、病院の先生は、何が悪いという事はなくこの子の体質だったりする。と言われました。
正しい給餌量はこれから決まりますが、適正体重を維持するようにきちんと計ってあげるようにします。