どうしても愛犬の赤ちゃんが欲しいと思ったら
交配の際の注意点
交配はブリーダーさんに任せるのが良いと思います。
それは、素人には分からない、掛け合わせてはいけない毛色など複雑な問題があるからです。
もし、愛犬がメス犬だった場合、掛け合わせるオス犬は愛犬より小さい方が望ましいと思います。
相手が大きい場合だと、赤ちゃんが大きくなってしまって難産になりかねないからです。
ただし、どのような体格の犬が生まれるかは胎児の数などにも左右されるので必ずしも、小さい犬と掛け合わせたからと言って小さい犬が生まれるとは限りません。
一番に注意しなくてはならないことは、愛犬の健康状態ですね。
そして成熟具合なども併せて考えるべきでしょう。
当然、交配に適した年齢になるまでは待つべきです。
理想は2~3歳以上で、最低でも2~3回生理を見送り、その後交配するのが望ましいです。
可能なら高齢出産は避けるべきです。
そして出産には「死」を伴う危険性があることを覚悟しておきましょう。
それは生まれてくる子犬、母犬どちらにも起こりうる事です。
もしくはどちらをとるか、といった判断を下さなくてはならない可能性も生まれてきます。
交配〜出産にかかる費用
基本的には交配費用は5万円~と言ったブリーダーさんが多いと思います。
交配の準備として、動物病院で交配のタイミングを計るスメア検査などを生理が始まったら事前に受けておくと良いと思います。
また交配は自然交配や人工授精などがありますので、愛犬に合った方法をブリーダーさんに相談する事をお勧めします。
出産までの費用は病院によって異なりますので、動物病院に事前に確認しておくと良いでしょう。
まず妊娠しているかの確認の為にエコー検査、こちらの検査では大まかな頭数確認、順調に育っているか等を知る事が出来ます。
人間の方が早とちりをしてしまうと時期が早く何も映らなかったりすることもあります。基本的にエコーの時期は交配から30~40日目がよいとされています。
頭数は遺伝や犬種などでも異なると思いますが、出産間近にレントゲンにて正確に確認できるでしょう。
また、生まれてくる子犬をどうするか、自分の家で育てていくのか、友人などに譲るのか等を考えておく必要があります。
素人が人に譲渡する場合は、金銭を要求してはいけない事になっているので注意しましょう。
また愛犬の赤ちゃんが生まれてから最低3か月は母犬のもとで過ごす事が望ましいでしょう。その際ワクチン接種などがあるので、料金は事前に病院へ聞いておき、頭数分の金額を用意しておくと良いでしょう。
実際にあったケース
我が家の愛犬のミニチュアダックスが初めて出産したのは2歳の時。
うちの愛犬は小ぶりだった為に、カニンヘンダックスと交配する事を決めました。
ブリーダーさんによっては預かってお泊りするケースと、通って交配するケースがあります。
我が家の愛犬は犬慣れしていなかった事もあり、人工授精で交配してもらいました。
その後妊娠したのですが、お腹に入っていたのは1匹で大きくなりすぎてしまい、出産時に半分出た状態のまま産道に詰まってしまい急いで動物病院へ連れて行きましたが、子犬は死産でした。
また詰まったまま出てこないので、「母犬のお腹を切るかもしれない」と獣医さんに言われてしまいましたが、切ることなく出て来てくれましたが、しかし死産だった為に、その後火葬を行う事になりました。
どうしても愛犬の赤ちゃんが欲しかったので、もう一度お願いしようと、ブリーダーさんに話すと『一度妊娠はしてるから、もう一度交配するには料金が発生する』との事でした。
しかし死産だった為か1万円の追加料金で交配してくれると言って下さり、2回生理が来た後またお願いする事にしました。
今度は自然交配で3匹授かりました。
定期的に動物病院で検診を受け、家では出産の準備を行い、赤ちゃんの体重を測る測りや、犬用の体温計(出産が近くなると体温が下がる為)、エタノール、タコ糸、きれいなハサミ(母犬がへその緒を噛み切らなかった際に人間がタコ糸で縛りハサミで切ってあげる為)その他綺麗なタオルなどを準備しておくことをお勧めします。
我が家の愛犬は産箱を準備したのですが、私が寝ているベッドで赤ちゃんを産んでしまいました。
私が起きた時には一匹目の赤ちゃんが生まれており、へその緒も自分で切っていました。
しかし二匹目の赤ちゃんが生まれると舐めるのに夢中な愛犬はへその緒を切らなかったので、私が切る事になりました。
3匹目も同様です。
しかし三匹目の赤ちゃんには手に奇形があり体も小さい子でした。
犬の本能でしょうか、『この子は生きられない』
と思ったのか、母犬がその子のへその緒を引っ張り出し、臓器が外へ露出してしまいました。
急いで病院で縫合してもらい家へ帰り、母乳を飲んでいたのですが、飲む力が弱く刻々と弱っていきました。
救急で病院へ連れて行ったのですが途中で息絶えてしまいました。
出産は愛犬の子孫が残せて嬉しい事ですが、こういった悲しい事も起こりえます。
他の二匹はすくすくと育ち今でも我が家で母犬と共に暮らしています。
まとめ
どうしても愛犬の赤ちゃんが欲しい場合は、リスクも考え動物病院との連携や費用等の相談などを行いましょう。
犬は安産だと思っている方もいらっしゃいますが、小型犬であればあるほど出産は危険を伴います。また、帝王切開になることもしばしばです。何匹妊娠しているのか、骨盤を通って胎児は出産されますので、骨盤の大きさの確認のためにも出産予定日の1週間前にはレントゲンを撮りましょう。真夜中に陣痛が来ることもあります。難産になった場合は帝王切開が必要です。夜中に受け入れ先が見つからない場合もあるので、万が一の場合はどうするのかもしっかり考えておくべきです。
自分の家で飼えない場合など、譲渡する人がいないからといって、途中で飼育放棄するような事が無い様に、事前に金銭面も含め、考えておくべき事だと思います。
愛犬に似ている犬に憧れて出産しても、もう一方の親犬に似ている事もあります。
当然、性格が違ったりする事もあります。
しかし愛犬と血の繋がったまぎれもない尊い命です。
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50代以上 女性 ヨーキーママ