犬のメタボ基準ができるそうです
メタボってそもそも何?
近年では「メタボ」という言葉が、太っていることの代名詞になるほど浸透してきましたよね。
そもそも、メタボとはどんな状態を指すかというと、主に内蔵についた脂肪が原因で肥満や高血圧、糖尿などの異常が引き起こされている状態を言います。
別名『内蔵脂肪症候群』とも呼ばれ、人間に関しては、平成17年にメタボかそうでないかの診断基準が策定されました。
腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上かつ高脂血症、高血糖、高血圧の2つ以上に該当するとメタボと診断されます。
メタボになってしまう原因は主に、食生活や生活習慣が原因とされていて、会社の健康診断や医療機関で「あなたはメタボです!」と診断されてしまったら、食事内容を見直したり運動不足を解消するなど、数値を改善する必要があります。
わんこの肥満とメタボ
昔と比べ室内で生活したり、手作りご飯を食べたり、一緒におでかけしたり・・・とわんこにとって暮らしやすい環境になってきた一方で、わんこの肥満も増加傾向にあることも事実です。
2013年に行われたアンケートでは6割以上の獣医師がペットの肥満が増加傾向にあると感じている(日本ヒルズ・コルゲート株式会社調べ)そうです。
肥満だからといって必ずしもメタボであるというわけではありませんが、きちんと血液検査などで体の状況を把握してもらうきっかけとしては、飼い主さん側の判断基準の一つになります。
しかしながら、「うちのわんこなんだか太り過ぎ?メタボかもしれません。」と動物病院を訪れても、現状わんこのメタボ診断基準は策定されていないのが現状です。
そこで、日本獣医生命科学大学で予防獣医学を研究する新井敏郎教授の研究グループが、ペット向けのメタボ診断基準を作りました。
わんこの健康状態を把握し、今後かかりやすい病気のリスクを予見することで、がんや糖尿病などといったいわゆる成人病の早期発見早期治療に役立てたり、病気にならないよう生活習慣の改善に役立てる目的で2016年秋頃から都内の動物病院で活用される予定です。
では、この基準が公開される前に、ちょっとセルフチェックしてみましょう!
愛犬のメタボをチェック!メタボ診断表
- わんこの体重を把握していない
- おねだりされるとついつい人間のおやつやご飯をあげてしまう
- お散歩の時間が足りないと感じることがある
- ご飯の量は計測せず目分量
- 体が重そうだと感じる
- 胸からお腹にかけてのラインが横からみると水平に近い
- 肋骨や背骨に触ることができない
- 真上から見たときにくびれがない
- 段差の昇降動作が鈍いと感じる
- 飼い主さんがぽっちゃり気味
- おやつをつかったしつけ方法を実践している
- ドッグカフェの常連である
いかがですか?当てはまる項目が多いわんこはもしかしたらメタボ予備軍かも・・・・?
まとめ
昔は番犬として庭で飼われていたわんこも、今では家族の一員として室内で人間と同じような生活をするシチュエーションが多くなりました。
医療も発達し、わんこをとりまく環境は結構なスピードで良いものとなってきています。
かわいい愛犬がいつまでも元気で側にいてくれる為に、一番大事なことはきちんと食生活や運動量を管理し、健康的な状態を保ってあげることかもしれません。
かわいい顔でおやつをおねだりされるとついつい要求に答えてあげたくなっちゃいますが、そこはぐっとこらえてわんこの体の為に鬼になることも必要です。
是非、わんこの健康維持にメタボ診断を活用してみてくださいね。