犬のメタボ診断表 基準をチェックして愛犬の肥満を防止しよう!

犬のメタボ診断表 基準をチェックして愛犬の肥満を防止しよう!

メタボ(メタボリックシンドローム)は、最近人間だけでなくわんこにも増加中!?あなたのわんこは大丈夫ですか?正しい知識でわんこの病気を予防しよう!

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬のメタボ基準ができるそうです

太った犬

メタボってそもそも何?

近年では「メタボ」という言葉が、太っていることの代名詞になるほど浸透してきましたよね。
そもそも、メタボとはどんな状態を指すかというと、主に内蔵についた脂肪が原因で肥満や高血圧、糖尿などの異常が引き起こされている状態を言います。
別名『内蔵脂肪症候群』とも呼ばれ、人間に関しては、平成17年にメタボかそうでないかの診断基準が策定されました。
腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上かつ高脂血症、高血糖、高血圧の2つ以上に該当するとメタボと診断されます。

メタボになってしまう原因は主に、食生活や生活習慣が原因とされていて、会社の健康診断や医療機関で「あなたはメタボです!」と診断されてしまったら、食事内容を見直したり運動不足を解消するなど、数値を改善する必要があります。

わんこの肥満とメタボ

昔と比べ室内で生活したり、手作りご飯を食べたり、一緒におでかけしたり・・・とわんこにとって暮らしやすい環境になってきた一方で、わんこの肥満も増加傾向にあることも事実です。

2013年に行われたアンケートでは6割以上の獣医師がペットの肥満が増加傾向にあると感じている(日本ヒルズ・コルゲート株式会社調べ)そうです。

肥満だからといって必ずしもメタボであるというわけではありませんが、きちんと血液検査などで体の状況を把握してもらうきっかけとしては、飼い主さん側の判断基準の一つになります。
しかしながら、「うちのわんこなんだか太り過ぎ?メタボかもしれません。」と動物病院を訪れても、現状わんこのメタボ診断基準は策定されていないのが現状です。

そこで、日本獣医生命科学大学で予防獣医学を研究する新井敏郎教授の研究グループが、ペット向けのメタボ診断基準を作りました。
わんこの健康状態を把握し、今後かかりやすい病気のリスクを予見することで、がんや糖尿病などといったいわゆる成人病の早期発見早期治療に役立てたり、病気にならないよう生活習慣の改善に役立てる目的で2016年秋頃から都内の動物病院で活用される予定です。

では、この基準が公開される前に、ちょっとセルフチェックしてみましょう!

愛犬のメタボをチェック!メタボ診断表

チェック表

  • わんこの体重を把握していない
➡1年に1回は健康診断を!体重の増減もきちんと把握しましょう。
  • おねだりされるとついつい人間のおやつやご飯をあげてしまう
➡わんこにとって人間の食べ物は高カロリーだったり、味付けが濃過ぎて体に負担がかかることもあります。
  • お散歩の時間が足りないと感じることがある
➡ドッグランなども上手に利用して、運動量を確保しましょう!
  • ご飯の量は計測せず目分量
➡1日の給餌量をきちんと計測することで、わんこの摂取カロリーを把握しましょう。 あげすぎも防ぐ事が出来ますね。
  • 体が重そうだと感じる
➡お尻ぷりぷり、動作が鈍い・・・体が重そうだと感じたら太り過ぎのサインかも?
  • 胸からお腹にかけてのラインが横からみると水平に近い
➡胸からお腹にかけてのラインは流線型が望ましいです。
  • 肋骨や背骨に触ることができない
➡脂肪がつきすぎていると肋骨や背骨の所在確認が困難になります。
  • 真上から見たときにくびれがない
➡通常、わんこを真上から見ると腰の部分にくびれがあるのが適正体重です。
  • 段差の昇降動作が鈍いと感じる
➡「よっこいしょ・・・」という声がいまにも聞こえてきそうなわんこは要注意!
  • 飼い主さんがぽっちゃり気味
➡犬は飼い主に似るといいますので・・・・。
  • おやつをつかったしつけ方法を実践している
➡しつけに夢中でおやつの量が多くなりすぎていませんか?
  • ドッグカフェの常連である
➡人間もわんこも嬉しいドッグカフェ。一緒におやつはいいけれど、その分 ご飯を減らすなどの工夫も必要です。

いかがですか?当てはまる項目が多いわんこはもしかしたらメタボ予備軍かも・・・・?

まとめ

昔は番犬として庭で飼われていたわんこも、今では家族の一員として室内で人間と同じような生活をするシチュエーションが多くなりました。
医療も発達し、わんこをとりまく環境は結構なスピードで良いものとなってきています。

かわいい愛犬がいつまでも元気で側にいてくれる為に、一番大事なことはきちんと食生活や運動量を管理し、健康的な状態を保ってあげることかもしれません。

かわいい顔でおやつをおねだりされるとついつい要求に答えてあげたくなっちゃいますが、そこはぐっとこらえてわんこの体の為に鬼になることも必要です。
是非、わんこの健康維持にメタボ診断を活用してみてくださいね。

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