犬が蜂に刺されたら!適切な対処法と死を招くアレルギーについて

犬が蜂に刺されたら!適切な対処法と死を招くアレルギーについて【獣医師監修】

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「愛犬が蜂に刺されてしまった!!」そんな経験ありませんか?散歩中やドックランにおいてはもちろん、家の中にいても犬が蜂に刺されることはあるんです。蜂の毒によるアレルギー反応で最悪の事態に陥いることもあり、犬が蜂に刺されることはかなり危険なことだと言えます。まだ愛犬が蜂に刺されていないにしろ、適切な対処法を学んでおいて、いざというときに備えておいても損はありませんよ。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が蜂に刺されることは意外と多い!

花にとまる蜂

皆さんは愛犬の散歩中やドックランなどで蜂に遭遇したことはありませんか?
最近では、家の軒下や庭先などに蜂が巣を作ってしまい専門の業者さんに頼んで駆除してもらうというケースも増えており、人はもちろんワンちゃんにもその蜂の危害が及んでしまうことも少なくありません。

蜂は危険なものという認識を持って意識的に避けたり、刺激しないようにそっとしておこうと思うのが私たち人間にはできます。
しかし、犬はどうでしょう?きっと蜂を見つけても、刺される危険を感じたり、その猛威に注意を向けることはなかなかないことだと思います。

むしろ好奇心旺盛なワンちゃんでは、飛んでいる蜂を見たことで狩猟本能が刺激され、追いかけることでより危険な刺激を与えてしまうことが考えられます。
そして犬においては足より先に口がでてしまうことで、追いついた瞬間にパクっと蜂を口の中に入れてしまい、口の中を刺され顔が腫れあがってしまうケースもあります。

また、蜂の中には、キイロスズメバチやオオスズメバチなど攻撃性が高く強い毒をもっている種類もおり、そのような蜂に刺された場合は犬も強い炎症を引き起こします。
通常は、蜂の毒による炎症で死に至ることはありませんが『アナフィラキシーショック』という即日型アレルギー反応を起こしてしまうと死に至ることがあります。
こちらは毒の強弱は関係ありませんので、蜂の種類に関係なく細心の注意が必要となります。

アナフィラキシーショック(即日型アレルギー反応)とは?

血圧計と薬

アナフィラキシーショックは、蜂などの虫さされはもちろん、ワクチンや食品などによって体に急激なアレルギー反応が起こりショック状態になることです。

  • 気道粘膜の浮腫による呼吸困難
  • 血圧低下による心停止
  • 意識がなくなる

このような症状があらわれるととても危険な状態となり一刻も早く病院で治療をうける必要があります。愛犬に上記のような症状が現れたらすぐさま動物病院に駆け込んでください。愛犬が蜂に刺されてしまっている可能性も十分にあるからです。最悪の場合死に至るので、必ず頭に入れておきましょう。

犬が蜂に刺された時の対処法

ここからは犬が蜂に刺されたときの適切な対処方法を手順を追って見ていきましょう。

子犬を抱きあげる女性獣医師

手順①針を抜く

蜂に刺されると、ミツバチでは毒嚢(どくのう)と呼ばれる毒の入った袋がついた針が皮膚に残ります。毒嚢を放置すると毒液が犬の体に入ってしまうためなるべく早めに抜く必要があります。
ちなみにスズメバチではこのような針は残りません。

ピンセットや毛抜きなどを使って慎重に抜く方法もありますが、ヘラやカードなどを使って弾き飛ばす方法もあります。
指でつまんで抜くと毒嚢をつぶし毒液が体に入ってしまうのでよくありません。犬が嫌がってできない場合は無理をせず動物病院に連れて行きましょう。

手順②毒液を絞る

患部を流水で流し毒液を絞り出します。口で毒液を吸い出したり、出てきたものを直接手で触れないようにしてください。
ヘラやカードを使っても良いでしょう。患部を触ることを嫌がる場合には、口輪やカラーなどを利用しケガをしないように安全確保をします。
暴れてどうしても無理な場合は無理をしないようにしましょう。

手順③刺された部分を冷やす

蜂に刺された愛犬の患部を冷やすことで、痛みと腫れを軽減することができます。犬は痛みに強いとは言われていますが、痛いものは痛い!出来る限りの対処はするよう心がけましょう。

※こちらでご紹介したのはあくまで悪化させないための対処です。犬が蜂に刺されたとわかっている場合は必ず動物病院に連れて行き、適切な処置を受けるようにしてください。また、暴れると毒が回りますので、安静に保つことが大切です。また、動物病院に行く前には先に連絡をしましょう。到着後の対処が早くなります。

犬が蜂に刺されることについてのまとめ

蜂に刺されそうな犬

蜂は5~6月ごろ大量に羽化し、9~10月頃に繁殖期を迎えます。
繁殖期の蜂は、通常より縄張り意識が強くなり攻撃的になるのでこの時期に蜂による被害が増加するのです。

犬は蜂に刺されるとその刺激と炎症から激しく舐めたり引っかいたり、頭部を刺された場合には、激しく頭を振ったりします。これらの症状を見たら、犬が蜂に刺されたという可能性も視野に入れて下さい。
蜂の針についた毒液が犬の皮膚に入ると急激に腫れあがり、足をつくのを嫌がったり見せようとしなくなりますので、無理をせず動物病院に連れていくことを最優先に考えることが大切です。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 TIKI

    我が家の犬の散歩中も何度か大きな蜂に遭遇したことがあります。幸い刺されたことはないのですが、記事にあるように最悪は「アナフィラキシーショック」になるお恐れがあるので恐ろしいですね。刺された後の対処法がいくつか載っていましたが、自分で針を取るのは容易でないので、まずは獣医さんへすぐに連れていくのが最優先だと思いました。
  • 投稿者

    40代 女性 さくら

    愛犬と一緒にいる時に、蜂を見かけたことがあります。愛犬を抱え、早足で通り過ぎました。慌てるのはいけないとわかっていても、あの蜂の色は本能的に危険を感じますね。対処の仕方は、人間にも通じるものがありますが実際に刺されたら、パニックになりそうです。愛犬が刺されたら、あの毛の中をかき分け刺された場所を見つけ出せるのか・・、私なら獣医師に電話をかけ、速攻病院へが治す早道の気がしますね。
  • 投稿者

    30代 女性 ちびまま

    蜂と聞くだけで、ぞっとして恐怖です。万が一、蜂に刺されたら応急処理を取れるか心配です。記事を読んだだけでパニックです。冷静に対応出来るにならないと頭では分かっているのですが、体がついて行かないのが辛いです。
  • 投稿者

    20代 女性 すず

    お散歩やドッグランなど自然が多いところでこの時期になるといつも蜂の心配がありました。ですが幸い我が家のわんちゃんは刺されたことがなく、気にはなりますが対処法などイマイチ確認していなかったのですが、自分の身にも起こりうることなので、この記事を読んで刺された後の対処法が書いてあり勉強できたのでよかったです。刺されないように気をつけてあげることが最優先ですが、少し知識を持てたことで安心しました。
  • 投稿者

    30代 女性 狩路

    つい最近、愛犬の散歩中に警戒するような低音を聞き、はっと見たらオオスズメバチ!
    もし刺されたらと思うとゾッとしました。近辺は住宅地ですが、蜂が巣を作れそうな鬱蒼とした庭もエサにしそうな果樹もあちこちにあり、いると知らずに近づくかも知れません。毒性の低い種類もいるようですが、小型の蜂に刺された場合でも侮らず、必ず病院に連れて行くように心掛けます。
  • 投稿者

    20代 女性 蜜菜

    この前、愛犬が蜂に刺されました。どうしようと思ったときに、このサイトを思いだし、応急処置をしました。本当に助かりました。ありがとうございます。そこで、他にいたお客さんが(キャンプ)こんなことを教えてくれました。
    「犬が刺されたときは、犬が刺されたところを舐めないようにしなきゃだめ。あと、飼い主がそばにいないと、犬は不安とストレスがかかるわよ」と。それを獣医さんに話すと、「そうですね。その通りです」と言いました。ただ私の話なのですが、参考になればいいです。
  • 投稿者

    50代以上 男性 斎藤獣医 蜂処置科 川島 信城

    スズメバチは何度でも刺してきますので針は残っていない事がほとんどです。
    残っていたら、本当にすぐさま抜いて下さい。
    針の中に毒が残っているからです。

    そして針を抜いたら次は患部の処置が必要です。
    蜂に刺された患部を処置して炎症を軽減しましょう。

    蜂に刺されたら針を抜くだけではいけません。
    刺された患部を処置してあげましょう。

    患部の処置方法は次の手順です。

    傷口を水で洗い流す(スズメバチの毒素は水溶性。水に溶けやすいので効果大ありです。)

    濡れたタオルで傷口を冷やす(氷があれば水袋に入れて冷やしてもいいですよ。)

    抗ヒスタミン軟膏があれば傷口に塗っておきましょう(ない場合は人間用は使わない事)
  • 投稿者

    20代 男性 go

    犬が蜂に刺されることを想定したことがなかったため、この記事を読んで怖くなってしまいました。
    確かに散歩中に刺される可能性はぬぐえませんね。草むらなどによく顔を突っ込む癖があるので気を付けようと思います。
    記事中に蜂に刺されたら針を抜くようにとあったのですが、犬の毛が邪魔して上手くできないのではないか、どこだかわからないのではないか、と心配です。ひとまず散歩コースからすぐに行ける動物病院はチェックしておかないとと思います。
    また、蜂は黒いものを攻撃してくると聞いたことがあります。なので、人間は頭や目が良く刺されるのだそうです。蜂が出やすいような場所に行くときには、黒いワンちゃんは白い服を着たり、そうじゃないワンちゃんは黒い服は避けた方が良いかもしれないですね。
  • 投稿者

    女性 ティラミス

    飼っている犬はまだハチに刺されたことはありませんが、友人の犬が散歩中にお花畑に入って刺されたことがあるようです。幸い、すぐに病院へ連れて行って大事にはならなかったようですが、聞いた時はびっくりしました。人間でも刺された場合はすごい症状が現れるのに、犬が刺された場合はもっと大変なことになるのではないかと思います。一番怖いのはアナフィラキシーショックですよね。これは死に至る場合もあると思うので、怖いですね。犬がハチに刺された時の対処法が書いてあってよかったです。よく読んで頭に叩き込みたいと思いました。そんな簡単にハチには刺されない!と思うかもしれませんが、犬は人間のように上手くよけたりすることができないと思うので、飼い主である私たちもよく注意しなくてはいけないと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 ぽんぷー

    ちょうど今の季節、蜂を多く見かけるようになり(うちは田舎で畑もお花も多い場所です。)心配していたのでとても参考になりました。
    人間は蜂を見かけたら警戒しますが、確かに犬はまったく気にしません。放っておくとマーキングしようと蜂のいるほうに向かっていこうとしたりします。うちの子はブラックの毛色なので、余計狙われやすいのではないかとひそかに危機感MAXでした。公園や広い場所でたくさん遊ばせてあげたいので、刺されない環境を作ることは難しいかもしれません。が、目を光らせることや、さされた際の適切な処置や危険性をしておくことで愛犬への危険性はかなり減ると信じています。万が一の際はこちらの記事を参考に対処していきたいと思います。ありがとうございます。
  • 投稿者

    女性 匿名

    うちの子は蜂にさされたことにより、溶血の症状で数日点滴をしました。
    嘔吐や血尿が出たので病院に連れて行きました。
    こういうこともあるので蜂は要注意です。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ふぅママ

    夜の散歩中に、道路に落ちていたハチ(1.5cm)に前足を刺されてしまいました。かかりつけ獣医に連絡を取り夜間診療をお願いしていると、刺されたショックなのか嘔吐、便、排尿、横たわってしまいました。
    車中も嘔吐、頭を上げることができず、診察室に抱え込むようにして入室。先生から「先に注射3本させてください。」注射の効果が出て40だった脈拍も90になり、血液検査3回目で数値も改善ようやく家に帰りました。アナフィラキシー(嘔吐、虚脱、徐脈、粘膜蒼白、溶結)カルテ記入
    道路にうずくまった愛犬の横に小さな虫を発見できたこと、すぐ治療に移れたことなど、ラッキーだったと思います。飛んでいるハチも落ちているハチも、大きいハチも小さなハチもご用心ください。
  • 投稿者

    40代 女性 かえで

     去年の11月に、私の飼っているわんちゃんが蜂に刺されまして、動物病院に走りました!
     初めてのことだったので、驚きましたが獣医さんの処置で大きなことには幸いなりませんでしたので安心いたしました。
     蜂を見つけて追いかけて走ったのがことの始まりでした。鳥などは追いかけないのですが普段から虫は追いかけてしまう子ですので、怖い目にあってしまったのだと思います。刺されてからも、まだこりずに、虫を追いかけるので注意をしました。
    私は蜂が苦手なので近づかないようにしています。
    獣医さんに蜂に刺されたときの対処の仕方を教わり毒針を抜くことも教わり、冷やすといいことも覚えました。
    わんちゃんは、痛い目にあいましたが、いい教訓になりまし。
    かえでの投稿画像
  • 投稿者

    10代 女性 匿名

    もしそういうとこが起きても
    飼い主が、まてとか言うと余計に蜂を興奮させてしまう恐れがあると思います
    飼い主も両方刺されたらどうすれば良いのだろうか?と思います
    少なくとも刺された飼い主は
    救急車を呼ぶのも難しいですし
    犬は乗せられません
    そういうときはどうすれば良いのでしょうか?
  • 投稿者

    女性 ささにしき

    蜂は2回目に刺されたときが危険だと聞いたことがあります。私自身はこれまで一度も刺されたことがないと思います。うちの犬は長毛種なので刺されたところを痛がってくれないと気付けなそうですが、刺されたことのある人の話を聞くととても痛いそうなので気が付かないということはまずありえなさそう。万が一の事態があっても適切に対応できるようにしたいと思います。
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