犬も仮病をすることがある
犬を飼われたことのある方なら、きっと経験があるのではないでしょうか?ちょっと前まで元気にしてた愛犬が、気が付くと、具合が悪そうに丸まったり、伏せたりして、声を掛けてもほとんど無反応ってこと…。
家族同様の愛犬が病気になったら、とても心配ですよね。もし、重大な病気だったらどうしよう・・・と悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
実は犬も「病気」のフリをすることがあるんです!
顎を床に付けて伏せたまま動かない。なのに、全身触っても熱くなく、冷たくなく、痛がりもしない。鼻水も、よだれも垂らしてない、目ヤニも沢山出てない。鼻先も乾いてるって程じゃない。なのに、名前を呼んでも無反応…。愛犬がこんな様子の時は、『仮病』の可能性があります。
仮病かどうか見分ける方法としては、上のような身体の異変そのものを見る他に、愛犬の好きな物の名前を言ってみたり、お散歩好きならリードを見せたり、「散歩♪」という言葉を聞かせたりして、愛犬の反応を見る方法が分かりやすいと思います。
そうとう頑固なワンちゃんでない限り、好きな物の誘惑には勝てませんから。さっと立ち上がらないまでも、耳をピコピコ動かしたり、上目遣いで飼い主さんの動向をうかがっている様なら、仮病の可能性大です!
でも、何をやっても動かない、虚脱していたり、安静時なのに呼吸が乱れている等の場合には、本当に具合が悪い可能性も大いにありますから、判断の難しい場合には、獣医さんに診て頂いてくださいね。
犬が仮病したくなる時の気持ち
じゃあ、一体、犬はどんな時に具合の悪いフリをするのでしょうか?私が思うに、犬が病気のフリをしている時の心境と、人間が仮病を使う時は、少し違っている様に思います。
人間の場合、「今日は嫌いな授業があるから、仮病使って学校休んじゃお。」とか、「今夜飲み会に誘われてるけど、気分じゃないから、風邪ひいたことにしちゃえ。」とか…。
つまり、何かを『しない事の理由』として、病気のフリをする事が多いですよね。でも、家庭で飼われている犬の場合、仮病は、飼い主の関心を引くための『無言のアピール』としての用途が多いのではないかと思います。
例えば、散歩や、おやつ、ご飯などを、飼い主の都合で長い時間待たされていたり、飼い主が大事な書き物などをしていて、構ってもらえない、近づく事も許されない時などに、いじけて寝床にこもってしまう事がありますが、犬にとっての仮病は、この、『いじける』とか、『すねる』といった感情の延長線上にあるようにも見えます。
つまり、犬の仮病は、欲求が満たされない時の『無言の抗議』、構ってもらえない時の、「さみしいよ」「カマってよ」のサインの意味合いが強く、犬は自分が具合が悪そうにしていれば、飼い主の関心を引けることが分かっているんでしょうね。
新しく子犬を迎え入れた時など、先住犬が仮病を使うようになったなんて話もよく聞きます。それまでひとり占めだった飼い主を、子犬に取られてしまうのではないかという不安の表れでもあります。ワンちゃんなりに飼い主の気を引こうと必死なのです。
ご飯を食べないハングリーストライキも、飼い主からしたら「どこか具合が悪いのかも!」と心配になってしまいますが、これも経験上食べなければご主人さまに構ってもらえる、それでも食べなければあわよくばもっと美味しいご飯を出してもらえる!と覚えてしまっているのでしょう。
こうなると仮病もなんのその。このままいればずっと構ってもらえると思ってしまいます。ワンちゃんと飼い主の根競べですね。もちろん、散歩嫌いなワンちゃんが、「今日はホントにお散歩ヤダ!」って時や、偏食家のワンちゃんがご飯を拒否する時にも、具合の悪いフリをする事がありますが、この場合は、病気が『○○しない事の理由』として通用する事を、経験上?知っているのでしょう。
犬が仮病を使うということは、それだけコミュニケーションが不足しているのかもしれません。寂しい思いをさせていませんか?うかうかしていると、ワンちゃんが名演技を覚え始めてしまいますよ。
毎日のように甘やかす必要はありませんが、たまにうんと甘やかす日があると、それだけでワンちゃんも幸せです。仮病を使う頻度も段々と減っていくでしょう。ワンちゃんが仮病を使う原因に飼い主が大きく関わっていることを忘れてはいけません。
我が家の愛犬が時々やらかす仮病
そんな私の愛犬も、時々やってくれます。うちの子が仮病で抗議するのは、特に、お出かけに連れて行ってもらえなかった時。
我が家には、常に誰かが家にいて、私が出かけたとしても、愛犬一人ぼっちになる事は無いのですが、家に誰かいる、いないにかかわらず、私に置いて行かれること自体アリエナイ様子。
帰宅した時は、喜んで迎えてくれるのですが、彼の仮病は夜になると始まります。布団にもぐって「ご飯欲しくない…。」は、当たり前!食事が終わって部屋に帰ってからも、ずっと一人で部屋の隅っこで伏せたまま動かない…。名前を読んでも、チラッと半目で見るだけで、しっぽも動かさない。
初めてこの状態の愛犬を見た時は、何処か悪いのかと本気で心配して、病院にも行こうとしましたが、私が、彼のお気に入りのおもちゃを間違って踏んでしまい、音を鳴らした瞬間、猛ダッシュでおもちゃを取り返しに来ました!
彼の行動に、驚かされると同時に、あきれるやら、ホッとするやら…。結局、置いて行かれたことに腹を立てて、なんとか自分に気を引こうとして、具合の悪いフリをしてたみたいで、おもちゃで遊んであげたら、いつも通りの愛犬に戻り、ご飯も沢山食べました♪
まったく!人騒がせなんだから!!
犬の仮病に関するまとめ
この様に、ワンコだって仮病を使う事があるのを、お分かり頂けたと思いますが、もし、あなたが、愛犬のこのような場面に遭遇しても、決して叱らず、かと言って甘やかし過ぎず、飼い主のあなたに、「何か気付いて欲しがってるんだろうな♪」と、察してあげて下さい。そして、あなたがいつも通り、穏やかに接していれば、直に愛犬の機嫌も直りますから(笑)。
ユーザーのコメント
40代 女性 ぽち
わたしの愛犬も自分がしたいことが出来なかったり、怒られたりしたとき、仮病というかすねることがあります。それでもごはんはきちんと食べますが、その後は勝手にベッドに行ってふて寝し、そのまま翌日まで飼い主を無視しますよ。
テリアの性格だからか、とても頑固なのです。犬も犬なりの理由があるのは分かりますが、わたしが気を使ってしまいます。
まず考えられるのは散歩に連れて行かない、食事を決まった時間になかなかくれない、飼い主がいい加減に接しているなど。このような原因で犬はすねたり精神的にヘコんだりして元気をなくしてしまうことがあるようです。心当たりありませんか。そしてすねていると分かる態度は、上目遣いや、横を向いくなどだそうです。
しかしそういう時も決してこちらからはご機嫌を取るようなことはせず、犬が自発的に寄ってくるまで待つのがいいそうです。ここで負けてこっちから歩みよると、犬は自分の気持ちをいつでも押し通せると、勘違いしてしまいます。
また問題の無かった犬でも、新しい犬や人間の赤ちゃんがやってくると、それだけですねたりする場合もあるとのことです。このときは先住犬を優先した生活環境をする対応が必要です。
多くの場合は時間が経ったらいつもの通りに元気を取り戻し、走り回ったり、おやつをねだったり、甘えたりしてくるので心配はないようですよ。
犬は飼い主の微妙な感情も感じ取ることができます。犬は私たち人間が思っている以上に賢いですね。
女性 ぽんぽん
女性 雀3号
確かに、ハングリーストライキはよくやります。これをやると家族がみんな心配してくれるのをわかっているので、構ってちゃんな部分もあります。
横になってふぅとため息をつくこともあります。こうなると調子が悪いのかと思ってみんなで優しく声を掛けに行ってしまいます。なかなかずる賢いです。
大好きなおやつの袋を開けると、さっきまでの体調不良気味な姿はどこかへ置いてきてしまったようです。舌をペロペロさせて早く頂戴アピール。そしてもらって満足すると、元の部屋へ戻って横になりまたふぅとため息ひとつ零します。バレバレです。
気が強い性格の犬ほど仮病を使うような気がします。大人しい子は訴えたいことがあってもじっと我慢しがちです。うちの愛犬2頭はどちらも性格が真逆なので、行動を見ていると面白いです。
仮病は、単純に甘えたい時に起こす行動かもしれませんね。
40代 女性 SUSU
引っ越しを控えて日々の生活にプラスしてしなければならないことがたくさんあり、毎日いっぱいいっぱいの状態でした。普段は粗相をしない愛犬がキッチンにしてしまったり、その頃からアピールはしていたのだと思います。
引っ越しが終わるまでもう少しだけ待っていてくれる?と話し愛犬も何とか我慢してくれているようでした。しかし、引っ越し後に急遽、実家に何度も行かなければいけない用事が出来てしまい、またしても愛犬を構ってあげられない日が続いてしまったことがあります。
数日後、愛犬が後ろ脚をびっこを引きながら歩くようになりました。前日までまったく痛がるそぶりもなく、お散歩を出来ていたのでとても驚きました。どうしたの?と声をかけると尻尾をふって抱っこをせがみます。痛いだろうに抱っこなの?と不思議に思いながら抱っこをし、しばらくして下ろすと普通に歩くようになりましたが、少しするとまたびっこを引きながら歩きます。
ただ、今度は逆の脚でびっこを引いていたのです!
もしかしてこれは仮病・・・?と唖然としましたが、両脚が痛いのかもしれないと思い、病院の最終診察時間だけは調べておき、しばらく様子をみることにしました。
その日の予定はキャンセルをし、一日、愛犬に付き合うことにしましたが、膝の上で気持ち良さそうに寝息を立てながらお昼寝をしていました。
本当に脚が痛かったら、こんな気持ち良さそうには寝れないだろうなと思い、仮病確定となりました(笑)
今思えば、引っ越し前からずっと忙しく、ゆっくりと膝でお昼寝をするという時間はほとんどなかったのかもしれません。愛犬にとっては、引っ越しで環境が変わったストレスに加え、構ってもらえない寂しさでいっぱいだったのかなと思います。
我慢して我慢してもう限界!という必死のアピールだったのだと思うと、ごめんねという気持ちでいっぱいです。
脚の関節に何か起こったのかと心配しましたが、仮病で本当に良かったです。
仮病というとあまり良いイメージがない沸かないのですが、ワンコなりの背一杯のアピールなのだと思います。
言うことを聞いてしまうと、ワンコはこうすれば要求を聞いてもらえるようになると学習してしまうことになり、我が儘を許してしまうことになるという意見もあります。
ただ、これはワンコからのSOSだと考えてはいかがでしょうか。
本来、犬はとても気がよく寛容で我慢強い生き物だと思います。飼い主が忙しそうにしていると我慢して待っていてくれることも多いように思います。
それでも、仮病という手段を使って伝えたいことがあったのだとしたら、その想いを聞いて寄り添ってあげても良いのかなと思うのです。
愛犬の場合、一日膝を貸し、抱っこをして「寂しかったね。気づかなくてごめんね。」と話しをし、翌日からまたしばらく忙しい日が続いてしまいましたが、びっこを引くことはありませんでした。
状況によっては、要望を聞いてあげることは出来ない場合があると思います。それでも、気持ちが分かってもらえただけでまた少し頑張れるのかもしれないなと思います。
女性 ハニー
一度本当に体調を崩したときに、いろいろな人がお見舞いに来てちやほやしてくれたのを覚えていたんでしょうね。
それから来客があまりない日が続くと、お散歩行かない、ぼく具合悪いの、とジトっとした目でアピールしてきます。何度騙されたことか…。それでお友達がお見舞いに来てくれると、もうご機嫌シッポフリフリです。
女性 すき焼き
女性 匿名
そんな子も今では16才。具合の悪いフリをフリとは言えない年ですので毎回病院に行っています。少し足が悪いですが、もう少し元気で側にいて欲しいと願っています。
女性 もふころ
最近もらい物のおやつがあったので、それが欲しくてやっているようです。ご飯よりおやつ!で困っています。
40代 女性 ママ
たいして痛くない傷でも重症のような態度を取る事もしばしば…
ある日、なんか様子が変だなぁと思いどうしたの?と声をかけると更に様子がおかしくなり、病院へ行くか悩んでました。暫く様子を見ることにして時々、声をかけてました。気づくとぐったりしてる!どうしたの?大丈夫?と慌ててた時に主人のバイクの音が聞こえ玄関が開きました。今までぐったり手も足も動きません状態だったのに、飛び起き階段まで走ってく…至って元気でした(笑)
50代以上 女性 プーリママ
40代 女性 匿名
足を地につけないビッコスタイルを!
構うと直ぐに止めましたけどね。