心配御無用!わんこが寝ながら走る理由
走る夢を見ている
わんこの睡眠にも人間と同様に、レム睡眠とノンレム睡眠があります。そして、レム睡眠、すなわち身体的には眠っているものの脳は起きている「浅い眠り」の状態のとき、人間と同じように夢を見ていると考えられています。
眠っている愛犬が突然吠えたり、フンフンと鼻を鳴らしたり、寝言のように鳴き声を上げるのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
わんこが寝言を言ったり、脚をジタバタ動かして走るような動きをしているときはわんこはレム睡眠のターンに入っており、何らかの夢を見ているのかもしれません。飼い主さんと楽しく遊んでいる夢?それとも、ドッグランでお友達わんこと追いかけっこをしている夢?
わんこは夢を語ることができず、現代の技術では他者の夢を覗くこともできませんから、真偽はわかりません。ですが、楽しい夢を見ていることを願ってやみませんよね。
疲労によるジャーキング現象
学校の授業中についうたた寝をしてしまったとき、突然身体がビクッと震えて目が覚め、盛大な音を立ててしまって恥ずかしい思いをした…なんて経験のある人もいるのではないでしょうか。
この「眠っているときに急に身体がビクッとする」現象は「ジャーキング現象」と呼ばれており、人間だけでなく、わんこや猫にも起こることが確認されています。わんこが眠っているときにビクッビクッと足を動かし、あたかも走っているように見えるときには、このジャーキング現象に襲われているのかもしれません。
ジャーキング現象のしくみについては未解明の部分も多いのですが、疲労がたまっているときや不自然な体勢で寝ているときなどに起こりやすいという説もあります。わんこが寝ながらビクッとしているときにも、疲れが関係している可能性は否定できません。
こんなときは要注意!就寝中のけいれん発作
ここまでご紹介してきた理由でわんこが「寝ながら走っている」場合には、大きな心配はいりません。「どんな夢を見ているのかな?」「今日はたくさん遊んだから疲れちゃったかな?」と微笑ましい気持ちで見守っていて問題はないでしょう。ただし、これが疾患や体調不良によるけいれん発作である場合には、注意が必要です。
けいれん発作の場合、著しく元気や食欲がなくなったり、下痢や嘔吐を伴ったり、震えながら泡をふくなど、他の症状が伴うことがほとんどです(※てんかんの場合は例外です)。けいれんを起こす可能性のある疾患としては、てんかんが有名ですが、他にも下記のようなものが考えられます。
- 中毒
- 低血糖
- 脳腫瘍
- 腎不全
けいれん発作が起きている場合には、重症化している可能性が高いため、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこが本当に夢を見ているのか、見ているとすればどんな夢なのかなどは、まだ科学的に解明されていない部分がほとんどです。
ですが、わんこの寝姿を見ていると、きっと夢を見ているんだろうなと思えてきますよね。かわいい愛犬が夢の中でも自分と遊んでくれていたら、どんなに嬉しいでしょう。わんこが寝ながら走っているときは、どんな夢を見ているか想像してみるのも楽しいですよ。