ダックスフントの毛色の種類
ダックスフンドの毛色には、大きく分けて単色と2色(バイカラー)があります。その中から、まずはイエロー、ダップル、ゴールド、ブラックタン、レッドの5種類の基本カラーについて詳しく見ていきましょう。
イエロー
イエローはダックスフンドの単色の毛色です。クリーム色に似ていますが、赤みが少なく、黄色い毛をしています。お腹にかけて、イエローが薄くなります。
単色ではありますが、黒い毛がまばらに混じることもあります。黒い毛が混じっているダックスフンドは、なぜか春から夏にかけて黒が多くなる傾向があるようです。
白い斑点が混じるイエローもありますが、スタンダードとしては望ましくないとされています。ただこれはドッグショーに出すのでなければ、気にしなくていいですね。鼻と爪は黒いです。
ダップル
ダップルはダックスフンドの中で人気の高い毛色です。大理石のような模様が美しく、他の犬種で「マール」と呼ばれる毛色に似ています。
地の色は茶色やシルバーで、そこに黒や白のまだら模様が入ります。ちょっと珍しい毛色で、とても魅力的に見えます。ですが、珍しい毛色ゆえの問題点もありますので、それについては後ほど触れますね。
ゴールド
イエローに似た毛色ですが、ゴールドのダックスフンドのほうが濃い色をしています。濃いと言っても茶色というほどではなく、やはり金色と表現したほうがよい毛色です。
ゴールドも単色ですが、イエローと同じく、まばらに黒い挿し色が入ることがあります。
ブラックタン
ダックスフンドの毛色の中で、2色(バイカラー)の代表格がブラックタンです。黒地に茶色の斑点が入ります。
斑点が入る場所は、目の上、口周り、足先などです。目の上の斑点が、まるで人間の眉毛みたいでかわいいですね。
レッド
レッドはダックスフンドの単色の毛色の中でも代表的なものです。人気のある毛色でもあります。
レッドにはいくつか種類があり、最も明るい色はクリアレッドと呼ばれます。褐色の強い色はマホガニーレッド、毛先が黒っぽいものはシェイディッドレッドと言います。クリアレッドからシェイディッドレッドにかけて、だんだん色が暗くなる感じです。
ダックスフントの毛色に関する注意点
2017年7月付で、ジャパンケンネルクラブにおけるダックスフンドのスタンダードから、クリーム色の毛色が除外されました。クリーム色とは、限りなく白に近い毛色です。従来はイエロー系の毛色もクリーム色に含まれていましたが、イエロー及びレディッシュイエローとして区別されることになりました。
クリーム色がスタンダードから外される背景には、ダックスフンドの繁殖における問題があります。クリーム色のように色の薄い毛色の遺伝子には、色素を減少させる働きがあります。そのため、色素が全くないアルビノの子犬が産まれるリスクが高まるのです。体質的に虚弱であるなどの問題があるため、交配を進めないほうがいいとされます。
珍しい毛色のダップルにも、同様の危険性があります。美しい大理石模様を出す遺伝子に、盲目や難聴などの先天性疾患のリスクがあります。そのため、ダップル同士は繁殖禁止とされています。繁殖は、ダップルとそれ以外の毛色に限られます。あらかじめ寿命の短いダックスフンドや、病気のダックスフンドを生み出さないように、きちんと考えて繁殖を行う必要があるのです。
特に、スタンダードダックスフンドより人気の高いミニチュア・ダックスフンドを迎えるときは、毛色と遺伝的な病気に注意が必要です。きちんとしたブリーダーであれば、毛色と遺伝疾患の関係について知識があり、病気の子犬を生み出さないよう、細心の注意を払って交配を行います。
ですが、大手チェーンのペットショップなどには、オークションで競り落とされた子犬が並んでいるため、どのような繁殖により産まれた子犬なのか、確かめようがありません。
そのため、クリーム色とダップルの毛色の子犬を迎えたい場合は、十分に注意して、きちんとしたブリーダーを探すことをお勧めします。
ダックスフントの毛色と性格の関係
ダックスフンドの性格が、毛色によって異なるという話があります。専門家によると、毛色よりむしろ毛質で性格が違うということですが、やはり毛色によっても性格の違いが出ることがあるそうです。
ダックスフンドの毛色による性格の違いは、科学的根拠に乏しいようですが、一般論として次のように分けられそうです。
ダックスフンドの毛色で最も多いブラックタンやイエロー、チョコレートタンの子は、比較的落ち着いていて、初心者の方にも飼いやすいと言われています。これから初めてダックスフンドを迎えようと考えている方は、基本カラーの子を選ぶといいですね。
反対に、珍しい毛色のダップルやブルーなどのダックスフンドは、神経質で臆病な傾向があるようです。ブルーはスタンダードから除外されています。いわゆるレアカラーのダックスフンドは、体質が虚弱な場合もあり、飼い主がこまめに世話を焼いてあげる必要があります。
ダックスフンドを迎えるときは、珍しい毛色だからと言ってすぐに飛びつかず、できれば体質や性格傾向を観察して選ぶようにしましょう。
ダックスフントの被毛のタイプ
スムースコート
ダックスフンドのスムースコートは、つやのある短毛です。短い毛が密集して生えています。
スムースコートは、一番お手入れの簡単な被毛です。短毛なので、ブラッシングもすぐ終わりますし、お家でシャンプーするのも楽です。
ダックスフンドはもともと猟犬で、その性質を最も受け継いでいるのがスムースコートだと言われています。活発で好奇心旺盛な性格の子が多いようです。
ロングコート
ミニチュア・ダックスフンドで一番人気のある毛質は、ロングコートです。柔らかい飾り毛が、耳や尻尾に生えています。ロングコートといっても、胴体の毛は地面に届くほど長いわけではなく、程よい長さにとどまります。
スムースコートに比べて毛が細いので、こまめなブラッシングが必要です。毎日ブラッシングして、被毛を美しく保ち、無駄な毛を取り除いてあげましょう。
ロングコートのダックスフンドは、スムースコートのダックスフンドにスパニエル系の犬種を交配して生まれたので、スパニエルの気質も受け継いでいます。そのため、温厚な性格の子が多いようです。見た目も優美で、性格も優しいということですね。
ワイヤーコート
ワイヤーコートのダックスフンドは、固めの被毛に覆われています。シュナウザーのように、ひげのあるような毛の生え方をしています。おじいさんのようにも見えますが、独特の風貌をとてもかわいく感じる方も多いと思います。
粗い剛毛という毛質なので、スムースコートやロングコートに比べて、やや扱いづらいと言えます。毎日のブラッシングと、定期的なトリミングが必要です。
この毛質は、スムースコートのダックスフンドに、テリア系の犬種を交配させた結果なので、気性にも若干テリアらしさが現れることがあるようです。気性の荒さや頑固さがあり、しつけが難しい場合があります。ワイヤーコートのダックスフンドを迎える際には、頑固な性格である可能性を頭に入れておきましょう。
まとめ
ダックスフンドの毛色は、ここで紹介した以外にもさまざまな種類があり、バリエーション豊かです。
1つ言えるのは、珍しい毛色のダックスフンドを迎えるときには注意が必要だということです。基本カラーの子に比べて、遺伝疾患が現れやすいですし、性格も繊細な場合がありますので、まめに世話をしてあげるほうがいいです。
毛質もスムースコート、ロングコート、ワイヤーコートと3種類ありますので、毛色との組み合わせはかなり多くなります。ご自身のライフスタイルに合わせて、自分に合ったダックスフンドと出会えるといいですね。
ユーザーのコメント
女性 RUKA
穏やかな性格のオスは毛並みがふわふわであるが
活発で元気な性格のメスは毛並みが剛毛で、触るとごわごわした感じでした。
基本的にロングの毛並みであると「温厚な性格」「神経質な面がある」という
性格を持っていると言われています。
神経質な面があるという点は2匹とも共通していましたが温厚な性格というのは
オスのミニチュアダックスにしか当てはまりませんでした。
同じ毛並みでも性格は一概に同じとは言えないです。
個体個体によって個性が全然違いますから、そのあたりを断言できる犬種などいないと
思っていた方がいいですよね。
参考程度に軽い気持ちで毛並みをチェックして飼うくらいがちょうどいいと思います。
20代 男性 KOMA
女性 白川
ミニチュアダックスの場合、毛質でも値段の差が出てしまうので、全て好条件だと30万~くらいまで上がってしまうこともあります。こうなってしまうと犬を「商品」扱いですね。犬種内での種類を増やしすぎるのはどうかと思います。
人気犬種という括りも少々怖い部分があります。いつかその流行りがなくなった時、この子たちはどうなってしまうんだろう。
それにしてもタンカラーのある犬種の眉毛部分はいつみても不思議です。どうしてあそこだけちょこんと色が変わるんでしょうかね。犬の不思議です。気の強そうな表情になったり、マロみたいにユニークな表情になったり面白いです。
40代 女性 匿名
ダックスはスムースコートが元祖で、他にロングとワイヤーコートの子がいます。
一般的に、ロングコートの子は比較的温和で人懐っこく、スムースコートは活発で機敏、ワイヤーコートはテリア気質が入るため、他の子と比べると頑固で気性の荒さを持っていると言われています。
ただ、あまりこういった説は根拠がないような、その子それぞれの個性によって、全く当てはまらないのではないかな~と思うことは多々あります。
ロングの子でもやんちゃでいたずら好き、スムースでも臆病でおとなしい子もいます。元々の性格と育った環境で性格は形成されていくのかなと思います。
コートのカラーについてですが、レッドとブラックが元で、他の犬種との掛け合わせによって、他の色が出てきたようです。
従って、免疫力の面においては、色素が濃いレッドとブラックの子が強いそうで、希少カラーとされるホワイト、クリーム、ゴールドなどの子は色素が薄く、免疫力が弱い場合が多いそうです。
我が家のダックス君はクリームですので、色素が薄く免疫学の観点からすると弱い方だと言われたことがあります。
確かに、パピーの頃は鼻が真っ黒でしたが、年齢と共に色素が薄くなっていき、9歳を迎えた現在では、紫外線の強い夏場においても薄い茶色をしています。これは肉球パットも同様です。
免疫力アップのために、食材に気を遣い、添加物は出来るだけ取らないように配慮しながら9歳になりましたが、今のところ、問題はありません。また、パピーの頃より毛の色は濃くなり、クリームからゴールドに近い色になりました。
希少カラーは高値で取引されることから、ブリーダーによっては危険な交配をさせていることがあります。
例えば、クリームなど、色素が薄い毛色のワンコは、色素が濃いレッドやブラックの子と掛け合わせなければならないところを、同じクリームの子と交配させるそうです。
それによって、必ずクリームの子は生まれますが、色素の極端に薄い免疫力の弱いパピーとなってしまいます。
我が家の場合、特に調べたわけでもなく、たまたまクリームの子を迎えることになったため、後になって血統書で両親の毛色を確認することになってしまいましたが、クリーム等色素が薄めの子を迎えたい場合は、あらかじめ、両親の毛色をご確認されることをお勧めします。
これはプリンドルやダップルなどの希少で人気のある毛の種類を希望される場合にも同様です。
ただ、どんな子を迎えたとしても、縁があって我が家に来てくれたわけで、末永く幸せに暮らしてほしいなと思います。
女性 ayuayudoggy
毛色によって表情や体つき、性格なども少し違って見えるのは私だけでしょうか。。笑
とにかく、ダックスはかわいいんです。我が家もお店に見に行った時、クリームのロングちゃんと悩みました。クリームはとっても繊細で綺麗で穏やかに見えるんですよねー。
見ているだけでかわいくてうっとりしちゃいます♡ご近所さんはロングレッドブラウンの親子がいましたが、光に当たると色がすこーし明るくなるので違った色合いが楽しめるとおっしゃってました。色は違えどダックスちゃんは一番かわいい犬種です♡(親ばかですね)今は、ロングを飼っていますが、スムースの子もきれいでいいなと憧れます。 スムースちゃんだと美容院への回数が少し少なくなるのかな??
20代 女性 あめたま
トイプードルは毛色のバリエーションが多いというイメージはありますが、ミニチュアダックスはブラックタンのイメージが強いです。よって、毛色の種類が豊富である事が衝撃的です。
豊富な毛色のワンちゃんをつくるためにブリーダーさんが努力している点は人間の目線から考えると悪くはないとは感じられます。
しかし、ワンちゃんにも命があります。したがって、毛色に拘りすぎて肝心のワンちゃんの寿命が短くなってしまうのは可哀想です。
私達飼い主は、毛色だけでワンちゃんの購入を決める訳ではないという事をペット業界の方に理解して貰いたいです。
女性 ぴょん
クリームは暖色系であり、その淡い色から周りのどんな色にもマッチすするし、洋服やリード選びにも幅が広がります。
また、犬も高齢になると白髪がでてくるがもともとクリームの毛色のため白髪が目立つことなく、若く見られることもあります。人間はベージュ系の色をみると落ち着き癒されるとも言われています。
犬の存在は充分に癒されるますが、それ以外にもクリームという色に癒されているのかもしれません。
気を付けなければならないのが、毛色によっては無理な交配による内臓障害、視覚障害を持つ子も出てくるということであります。毛色が珍しい変わった色がいいなど、見た目だけを気にすると、わんこにとってかわいそうな犬生をおくらせるようなことになることを知っておく必要があると思います。
今となっては、どんな色のわんこでも家族になったら変わらず愛しいことは、間違いありません。
たくさんの愛情をもって暮らすと、わんこは数倍以上の愛情を向けてくれます。
40代 女性 匿名
避妊手術してしまいましたが、こんなに性格のいい子だったら赤ちゃん産ませてあげたかったな~と思いました。どんなに優しいお母さんになっただろうと。
30代 女性 ハッピー
30代 女性 はる
女性 くるみ
50代以上 男性 ヨッシー