1.嬉しい!もっと触って!
「唸る」は犬の言葉
犬は言葉を話さない代わりに「ワンワン!」「ウー…」「キュンキュン」というように、声の違いで感情を表現します。犬が唸るのは怒っている時だけではなく、嬉しい時にも唸り声に似た声を出すことがあります。
嬉しさや甘える気持ちで唸る場合
なでられている時に唸る場合は、嬉しさや楽しさで興奮していてつい「ウー」と唸り声が出てしまっていることが考えられます。または「もっとなでてー!」とおねだりする甘えん坊の気持ちで唸り声が出てしまっていることも。
「嬉しい」「楽しい」などのポジティブな気持ちで唸っている時には、怒っている時のような怖い顔をしていません。穏やかな表情のままで声だけ唸っていることが多いです。
2.触らないで!怒るよ!
怒って唸っている時の様子
犬が怒って唸っている時には
- 鼻にシワを寄せる
- 歯をむき出しにする
- 身体が緊張状態になる
のような様子が見られます。愛犬を触った時にこのような様子で唸っている場合には「触らないで」という気持ちであると考えられます。
触れることに慣れてもらうには?
「スキンシップとして愛犬をなでる」という以外に、散歩後に足や身体を拭く時やトイレ後におしりやお股を拭く時、爪切りやシャンプーをする時などなど、愛犬の身体を触る必要がある時は結構頻繁にあります。
そのため、その度に愛犬に唸られてしまったり怒りMAXで噛まれてしまったりすると、日々の愛犬のお手入れが難しくなってしまいます。
その子の性格にもよるため「触られるのが好きになる」という必要はないでしょう。しかし「触られることを我慢できるようになる」「触られても怖いことはないと理解する」ことは必要です。
愛犬の好きなおやつを活用し、愛犬が触ると唸る場所を触りながらおやつを与えてみると「触られる=良いこと」と認識しやすくなります。
3.痛いから触らないで…
痛みや不快感で唸っている心配も
怪我や皮膚のトラブル、内臓疾患によるものなど、触られると痛みや不快感を感じて唸っている心配もあります。
犬は激痛を感じる時は「ギャン!」という大きな声で叫ぶことが多いので、唸る場合には「激痛ではないけれど不快」という状態かもしれません。または、触り方が強すぎて痛いということも考えられます。
触られるのが苦手な場所やタイミング
犬は手足やしっぽ、マズルなど身体の先端を触られることが苦手なことが多いです。また、予期せぬタイミングで触られでビックリするのが不快な子も多くいます。警戒心の強い臆病さのある子の場合は特に、のんびりぼーっとしている時にいきなり触られると驚いてしまいます。
愛犬が嫌がる場所は特に優しく触るようにし、特定の部位を触れることを極端に嫌がる場合には怪我や病気がないか確認してあげると安心です。
まとめ
私の知り合いのわんこにも触ると唸る子がいます。その子が機嫌が良くて「遊んで」と積極的にかかわってくる時には唸らないのですが、ゆったりとくつろいでいる時に身体に触れてしまうと大変怒ってしまいます。
その子は警戒心が強く臆病さがある子なので、急に触られるとビックリしてしまうという原因が考えられます。
一方で、触られるのが嬉しくて嬉しくて唸り声が出てしまう子も多くいますよね。嬉しくて興奮し、ヘソ天になってなでられている時に唸り声が出やすいなと感じます。犬が怒っている時の表情は明らかに怒っている怖い顔をしますので、愛犬の表情や雰囲気で見極めてみてください。