1.お散歩に行きたい!
犬は毎日の習慣で活動している節が多々あります。飼い主さんが規則正しい生活をしている場合は特に、飼い主さんの毎日のルーティンを覚えています。
そのため、時計を読むことができないにもかかわらず、習慣の癖付けによって時間に正確に活動することがあります。
犬にとって「お散歩」は最も楽しい日課の1つです。犬は広い敷地を歩き回りたいという本能的な欲求があるためです。いつも同じ時間にお散歩に行っている子は、その時間になるとソワソワし始めたり吠えて飼い主さんに「ご主人、お散歩の時間では?!」と催促することも。
2.お腹が減った!
お散歩の時間に敏感なのと同様に「腹時計」が正確な子も多くいますよね。ごはんの時間になるとソワソワし始めたり、朝は飼い主さんを起こすこともあります。
そして飼い主さんに吠えたり鳴いたりしてアピールすることもあります。食べることが大好きな子は、催促の気持ちと共に楽しみ過ぎて興奮しているということもあるでしょう。
3.「いつもの音」に反応
早朝の新聞配達のバイクの音や深夜に帰宅するお隣さんの足音など、自分の家族以外の「いつもの外の音」に反応して吠えている可能性もあります。特に早朝や深夜は街が静かになる時間帯ですので、日中よりも音が目立ちやすいです。
音に敏感な子の場合は防衛本能として吠えていることもあるでしょう。人間には聴こえない音に反応している場合もあるので、無音に感じても実はその時間に特定の音がしているのかもしれません。
4.寂しくなっちゃったよ
飼い主さんやご家族が寝静まると鳴き始める子の場合は「寂しくなっちゃったよ」という気持ちで夜鳴きをしているのかもしれません。特に家に来たばかりの子犬や老犬に多く見られます。
子犬の場合は幼さや慣れない環境にきたことでの心細さによる夜鳴きで、環境に慣れてきたり成長してくると共に夜鳴きをしなくなることが多いです。
老犬の場合は老化によって心細さを感じやすくなると言われており、おうちの中が暗くなったりご家族が寝てしまって静かになってしまうことで不安を感じてしまうことが夜鳴きの原因の1つと考えられます。
また、老犬の場合は認知症による夜鳴きの可能性もあります。
早朝と深夜に吠えないでもらうには?
1.はっきりと時間を決めない
「8時に散歩へ行く」「17時に夜ごはん」というように明確な時間を決めてしまうと、その時間になってもその行動が行えなかった際に「ご主人、忘れてない?時間だよ?」と催促しやすくなります。
犬にとって「吠えて飼い主に知らせること」は本能の行動なので、時間を過ぎたら飼い主に教えることは犬としては当たり前の行動なのです。その行動を抑えたい場合は「明確に時間を決めないこと」が効果的です。
これは愛犬をペットホテルや知人に預ける際の「時間になったのにごはんが食べられない!」というようなストレスを軽減するためにも有効です。
2.日中にしっかり遊ぶ
思いっきり身体を動かした日にはグッスリ眠れるように、犬も遊びや運動を満足に行えるとグッスリ眠る時間が長くなります。日中にその子にとって適切な運動量があれば、早朝や深夜に暇を持て余して吠えてしまうことも軽減できると考えられます。
運動不足は犬の身体の健康だけでなく精神的な安定にも悪影響を及ぼしますので、愛犬が運動に満足できるようにしてみてください。子犬や老犬の場合は身体に負荷がかからない程度に、その子に合わせて一緒に遊んでみましょう。
まとめ
愛犬が吠えているのを聞いて「もうごはんの時間か!」と気が付くこともあるのではないでしょうか。犬たちの体内時計の正確さには驚かされることが多くあります。
犬が吠えるのは本能的な行動で、他者に対する威嚇だけでなく飼い主に何かを知らせるための行動でもあります。
飼い主さんに伝えたいのが「危険」の場合もありますし「こうしたい」という犬自身の要求や感情の場合もあります。
毎日同じ時間に吠えたり鳴いたりする場合は、
- 何に向かって吠えているのか
- ルーティンの時間になっていないか
- その時に外から何か聞こえるか
- どんな雰囲気で鳴いているのか
などから吠える理由を考えてみましょう。
早朝や深夜などご近所に迷惑になりやすい時間帯に吠えてほしくない場合は、日中に適切な遊びや運動を行うことが効果的です。
適切な運動を行うことで愛犬の運動不足やストレスが解消され、できるだけグッスリと眠ってもらったり愛犬が精神的にも満足して心穏やかでいられることが期待できます。