犬が寝ているときにピクピク動く理由3選!
愛犬の寝顔はまるで天使のようですよね。可愛くていつまでも見ていたくなるほどだと思います。そんな可愛い愛犬の寝姿を見ていると、急に体をピクピク動かすことがあるはず!
犬と一緒に暮らしたことがある方は、必ず一度は目にしたことがある姿ですよね。犬が寝ているときにピクピク動く理由にはいくつかの説があるようです。
1.夢を見ている
犬が寝ているときに小刻みにピクピクと動く理由で有力なのは、「夢を見ている」という説。実際に犬が睡眠中に夢を見ているかどうか断定はできないようですが、犬と人間の睡眠サイクルが似ていることから、犬も夢を見ているであろうと考えられています。
犬も人も眠りの種類には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、このふたつの睡眠を交互に繰り返しています。「レム睡眠」は眠りが浅く、体は眠っているが脳は活発に動いている状態。
「ノンレム睡眠」は深い眠りに入っている状態で、大脳も休息しています。脳や肉体の疲労回復には「ノンレム睡眠」が重要といわれ、「レム睡眠」の状態は脳が覚醒しているため、夢を見やすいと言われています。
この「レム睡眠」の状態のときに、愛犬も夢を見ている可能性があるのです!!口元をピクピクと動かしているときは、美味しいオヤツをお腹いっぱいになるまで食べて、足元をバタつかせているときは思いっきり走り回る夢を見ているのでしょうね。
2.記憶の整理をしている
犬にも人間同様、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」がありますが、その周期には違いがあります。夜にまとめて長時間睡眠をとる人間は、90分間隔で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返すと言われていますが、犬の場合、寝ている時間の多くが浅い眠りの「レム睡眠」だと考えられています。
そして、この「レム睡眠」には夢を見るとともに、記憶の整理をするという働きがあるそうです。「レム睡眠」のときに楽しかった出来事や、飼い主さんが教えてくれたしつけなど、記憶の整理をしているため、体がピクピク動くのではないかと考えられています。
「レム睡眠」の最中の脳には、記憶を定着させる働きがあるとか。寝ている愛犬が頻繁にピクピク動くのは、浅い眠りの「レム睡眠」の時間が多いからのようですね。
3.音に反応している
犬が寝ているときに体がピクピク動くのは、「レム睡眠」の状態のときになります。
脳や体をしっかり休ませるためには「ノンレム睡眠」が大切なのですが、もともと野生動物であった犬は外敵から身を守るため、ほんのわずかな物音や気配にも気づくことができるよう、浅い眠りである「レム睡眠」の時間が長いことが必要だったようです。
寝ているときに体の中でも特に耳がピクピクと動いているときは、音に反応している可能性が高いようです。野生時代の名残で、わずかな音にも反応し、身の回りに危険はないか音を聞き取るために警戒しているようです。
病気の可能性はあるの?
犬が寝ているときに体をピクピク動かすことは、特に異常なことではありません。健康で正常な犬にもごく普通に起こることです。なかには睡眠中だというのに、かなり大胆に動く子もいるようで、大きく足をバタつかせたり、キックしたりする子もいるほどです。
ただし、あまりにも程度を超えている、また何らかの症状が一緒に起きている場合は「痙攣発作」の可能性もありますので、一度獣医さんに診察してもらいましょう。
- 体を動かす頻度が高すぎて寝ることができない
- 失禁や嘔吐がある
- 全身の筋肉が硬直し激しく震える
- 呼吸数や心拍数が増えている
- 体を反らせて激しく震える
- 呼びかけに反応しない
睡眠中の体をピクピクさせる問題のない動きと、痙攣発作は間違いやすいものでもあります。犬は睡眠時間が長いので、寝ている姿を見る機会も多いですよね。日頃の愛犬の寝ている様子と違うところがあり、気になる症状がみられるときは早めに受診しましょう。
まとめ
犬は睡眠時間がとても長い生き物ですが、そのほとんどの時間は熟睡できていません。体をピクピク動かすときも「レム睡眠」なので、もちろん脳は活動しています。
それだけに長時間の睡眠時間が必要となるのです。愛犬が寝ているときに「ピクッ!」と動いたら、つい撫でたくなるかもしれませんが、少しでも休息できるよう、そっとしておいてあげましょうね。