犬が甘え鳴きするときはどんなとき?
犬はときどき『クーン』『クゥンクゥン』といった高音で甘えたような鳴き声、『甘え鳴き』をすることがあります。そんな甘え鳴きをするときは基本的に以下のような意味が込められています。
- 甘えている
- おねだりをしている
- 不安や恐怖を感じている
- 体調不良になっている
- ケガや病気をしている
- 認知症になっている
など
犬が甘えた声を出しているときは『甘えている』『要求している』、『ネガティブなことが原因になっている』といった、実に様々な意味が込められています。
ですので、そのときの状況を理解しながらそれぞれの対処法で接してあげることが大切となります。では、愛犬が甘え鳴きをしているときにどのような行為をしてはいけないのでしょうか。
NG行為1.構いすぎる
犬が寂しい気持ちになって甘えながら「クゥンクゥン」と鳴いているときは、構いすぎるのはあまりよくないといえます。
例えば、お出かけ前や少し離れたときに「寂しいよ~」と犬が甘え鳴きしたときに毎回構ったり可愛がったりしていると、「鳴けば飼い主が構ってくれる」と犬が学習して飼い主が少し離れようとするたびにすぐ甘え鳴きをしてしまうことが多く、飼い主に強く依存しすぎてしまうようにもなります。なので、構いすぎるのはNGといえます。
もし愛犬が甘え鳴きをしたときに「寂しくて鳴いているのかな?」と感じた場合は、愛犬が落ち着くまで抱っこしたり撫でたりしないで、ただ側にいてあげると良いと思いますよ。
また、お留守番させるときは飼い主のにおいがする衣類を愛犬のお気に入りの場所に置いてあげると安心させやすくなります。「クゥンクゥン」と寂しそうに鳴く愛犬の姿を見ると少し可哀想に感じるかもしれませんが、甘やかしすぎないようにすることをおススメします。
NG行為2.要求に応えすぎている
犬は自分の可愛さを知っているのか、食べ物をおねだりするときや構ってほしいと感じているときに「クーン」と高い声で鳴いたり、「グゥ~ングゥ~ン」と低い声で少し哀愁を漂わせてながら甘えて鳴いたりすることがあります。
要求目的で犬が甘え鳴きをする場合は、ほとんどの場合犬の周りに要求したいものがあるので、すぐにおねだりをしていると分かると思います。
例えば、散歩に行きたいのでしたらリードやドアの近くで甘え鳴きをする。飼い主の食べ物を見つめたりおやつのある場所の近くで「クーン」と声を出したりするときは食べ物を欲しがっているといえるでしょう。
あなたの前までやってきて「クゥンクゥン」という場合は「可愛がってほしいなぁ」と要求している可能性が高いといえるかもしれませんね。
犬が甘え鳴きをしながら要求してくるときは、飼い主の心を鷲掴みにするほどの可愛さを放ちますので愛犬の要求に毎回応えてしまう。そんな飼い主は数多くいることでしょう。
しかし、愛犬の要求に応えてばかりいるとワガママな性格に育ってしまいますし、おねだりのたびに食べ物を与えてしまっているのでしたら肥満になってしまう確率がグンっ!と高くなってしまいますので気をつけましょう。愛犬のためにほどほどに厳しく対応する必要があるといえそうですね。
NG行為3.叱る
飼い主のなかには「愛犬がずっとクゥンクゥン鳴いておねだりするからイライラしてしまう……」そんな人もいることでしょう。しかし、犬が甘え鳴きをするときは、一生懸命自分の声であなたや周りにそのときの気持ちを伝えているといえますので、どんな理由であれ叱ることはNGといえます。
例えば愛犬が恐怖を感じる音……打ち上げ花火や雷の音などを聞いて不安を感じながら甘え鳴きをしていたとしら、「怖いよ~助けて」とあなたに助けて欲しがっているといえます。
そんなときに愛犬の気持ちを理解せずに叱ってしまうと、信頼関係が崩れてしまったり愛犬がひとりで不安やストレスを抱え込んだりすることになってしまう可能性があるといえるでしょう。
愛犬が甘え鳴きをしているときに周りを観察して不安を感じる原因があるのでしたら、なるべく原因を取り除いて安心させてあげましょう。もし、原因がすぐに取り除けない場合は愛犬の恐怖心を少しでも和らげるために、少し体をくっつけながら側にいてあげると良いと思いますよ。
また、おねだり目的で愛犬が甘え鳴きをしている場合は、叱らずに無視をして甘え鳴きをしても無駄だということを学習させると少しずつ甘え鳴きをする癖が改善されやすくなります。
どうしてもおねだりによる甘え鳴きがやまないのでしたら、別の部屋にいって『甘え鳴きをすると飼い主がいなくなる』ということを教えるのも良いかもしれませんね。
NG行為4.理由を把握しないで無視をする
おねだりによる甘え鳴きを改善する方法として『無視をする』という方法をおススメしましたが、これはハッキリと理由が分かっている場合にのみおススメする方法となります。愛犬の甘え鳴きの理由がハッキリ分かっていない場合は無視をするのはおススメしません。
なぜなら、犬が甘え鳴きをするときは『飼い主に助けを求めている』、『体調不良』や『病気・ケガ』などを知らせていることがあるからです。
特にいつもより食欲がなくどこかしんどそうにしながら甘え鳴きをしている場合は、病気やケガが悪化して凄く痛みを感じ、飼い主に助けを求めている可能性があります。犬が甘え鳴きをするときは何かしらの意思を伝えようとしていることが多いので、まずは無視せず理由を探ってあげることが大切といえるでしょう。
まとめ
おねだり目的で「クゥンクゥン」と鳴くときは無視をして甘やかさないようにすることも大切となりますが、犬の甘え鳴きには強い意味が込められていることが多いので、まずは理由を知ることが大切といえるでしょう。
ちなみに愛犬がシニア犬になったときに甘え鳴きすることが多くなった。グルグル回ることがある。夜泣きするようになった。といった場合は認知症によって甘え鳴きをしていることも考えられます。
犬の甘え鳴きにはたくさんの理由が込められていますので、あなた自身で理由が分からなかった場合は、獣医やドッグトレーナーの方に相談してみるのも良い思いますよ。愛犬の気持ちが今よりももっと分かるようになると良いですね。