1.耳をピンッ!と立ち上げる
インターホンの音など、突然に大きな音が鳴り響いたとき、犬は耳をピンッ!と立ち上げ、驚きを表現することがあります。聞き慣れた音であっても、インターホンの音のような高音で大きな音は、耳の奥がキーンと痛くなってしまうくらい、私たち人間にとってもビックリしてしまう音ですよね。
耳をピンッ!と立ち上げたあと、横に向けたり、後ろに向けたり、前に向けたりなどして、その音がどの方向から聞こえてくるのか、音の正体は何なのか、警戒しつつも音の正体を探ろうとします。聞き慣れない音にビックリしてしまったときには、より警戒し、吠えたり身を隠そうとすることもあります。
2.背中や尻尾の毛を逆立てる
ビックリしたとき、まるで猫が威嚇をするときのように、背中や尻尾の毛を逆立てることがあります。長毛の犬では分かりづらいのですが、柴犬などの短毛の犬であれば、より毛を逆立てている様子が分かります。
犬がビックリしたとき、毛を逆立てている様子は、あまり見たことがない、という方も多いのではないでしょうか。実は、気づいていないだけで、あなたの愛犬もビックリしたとき、背中や尻尾の毛を逆立てているかもしれません。よく観察してみてください。
しかし、意図的に愛犬をビックリさせることがない限り、見られない可能性があります。愛犬が何かに驚いてアタフタしているときは、きっと飼い主さんも驚いてアタフタしてしまうでしょうから、なかなか毛を逆立てている様子まで確認できていないのではないでしょうか。
3.開いた口が塞がらない
稀なケースではありますが、目撃している飼い主さんは意外と多いです。何にビックリしたのか、一点を見つめながらポカーンと口を開けていることがあります。
自分を驚かせた正体は一体なんなのか、耳をあちこちに動かしながら音を聞き分け、でもちょっと不安だから尻尾が下がっていたり、あまりにも驚いたからなのか、開いた口が塞がらない、といった様子です。
何かを観察していたら、予想していなかったことが起き、ビックリしてしまったのかもしれません。
犬をビックリさせすぎると起こること
常に警戒していなければならなくなる
突然、愛犬に「わぁっ!」と声をかけて驚かせたことはありませんか?相手が飼い主さんであっても、場所で自宅であっても、いきなり大きな声をかけられると、当然ビックリしますよね。
愛犬が驚く様子を見て、家族みんなで笑って楽しんだりしていませんか?そんなことを繰り返し行っていると、犬は常に警戒していなければならない状態になってしまいます。
安心して落ち着いてくつろいで過ごせるはずの自宅なのに、心から信頼できるはずの飼い主さんや家族なのに、常に警戒していなければならないなんて、犬にとっては苦痛でしかありません。
問題行動を起こす犬になってしまう
またいつ驚かされるか不安でならない犬は、常に警戒していますし、飼い主さんや家族でさえも信頼できなくなってしまいます。
そうすると、自分の身を守るため、飼い主さんや家族に対しても威嚇をしたり、噛みつくなどし、攻撃してしまうことがあります。
あまりビックリさせてばかりいると、問題行動を起こす犬となり、手に負えなくなってしまうかもしれません。一度でも失ってしまった犬の信頼は、そう簡単には取り戻せません。
まとめ
犬がビックリしたとき、
- 耳をピンッ!と立ち上げる
- 背中や尻尾の毛を逆立てる
- 開いた口が塞がらない
このような反応を見せることがあります。
また、ビックリさせすぎると、
- 常に警戒していなければならなくなる
- 問題行動を起こす犬になってしまう
などの問題が起き、犬と飼い主さんや家族との絆や信頼関係が一瞬にして崩れてしまう可能性があります。愛犬をビックリさせてからかって遊ぶのはやめましょう。