犬がゴキブリを食べる理由
特に暖かい時期に目撃する確率の増えてくる害虫『ゴキブリ』。
私は大の虫嫌いでゴキブリなんかが目の前を横切った時は腰を抜かしてしまう程に本当に苦手で、私と同じような飼い主さんもかなり多いのではないかと思います。
でもそんな飼い主さんの気持ちを知ってか知らずか、犬の中にはバクッと食べてしまう子がいます。それは一体なぜなのでしょうか?
犬にとってゴキブリは貴重なタンパク源
そもそも日本の地方でも外国の一部でも虫を食べる文化が残っています。それは今ほど肉や魚が豊富に出回っていなかった時代の人たちにとって虫は貴重なタンパク源だったからなんです。
それは犬達にも同じ事で、目の前でゴソゴソ動いているゴキブリを見てしまうとつい「あ、大切な栄養分が歩いている」でもあるので、そんな食べ物をみすみす見逃すわけにはいきませんよね。
犬がゴキブリを食べた時の対処法
では次に、皆さんの愛犬が止める間もなくゴキブリを口に入れてしまった時の主な対策を挙げてみます。
まず、基本的には害虫であり、見た目もグロテスクな虫ですが、ゴキブリには毒はなく、犬がゴキブリを食べてしまってもそれほど危険なものではありません。
殺虫剤で死んだゴキブリを食べた場合
一番心配なのはスプレータイプやホウ酸団子等の置き型タイプの殺虫剤を体内に入れて死んだゴキブリを犬が食べてしまう事だと思います。
特に害虫の中でも生命力が強い分、強力な薬剤が入っているイメージがありますよね?私もそう思っていました。
殺虫剤は虫には猛毒でも哺乳類には比較的安全
殺虫剤に含まれているピレスロイド、イミプロトリという成分は、ゴキブリを初めとする虫類には非常に強い毒になるのですが、実は人間や犬を含む哺乳類には害が少ないと言われています。
確かに冷静に考えれば人間が使用する際に多少吸い込んでしまったとしても大丈夫ですもんね?
それでももちろん、犬に薬剤が直に掛かったりするのは危険ですが、ゴキブリにかかっている程度の量ならば、大量の水を飲ませて排泄を促す事をお勧めはしますが、そこまで心配をする事はありません。
ただ、下痢や嘔吐をしてしまった場合は早めに動物病院へ連れて行って下さいね!
ホウ酸団子も直接食べない限り大丈夫
ホウ酸団子を食べたゴキブリを犬が丸飲みしてしまったら危険なのでは?と思われがちですが、ホウ酸団子の場合、体重1kgにつき「ホウ酸塩3g」も摂取しなければ致死量に達しません。
つまり、犬は直接ホウ酸団子を食べたりしない限り、致死量には達しないのです。
ましてやゴキブリが口にするホウ酸塩の量は微々たるもの。何十匹もホウ酸入りのゴキブリを犬が食べる事なんてありえませんので、こちらも心配する必要はないでしょう。
生きているゴキブリを食べた場合
ゴキブリの動きはとても素早いので、動きの俊敏な猫等でない限り捕まりにくいかもしれませんが、まれに生きた状態のゴキブリを犬が丸飲みしてしまう場合もあります。
昔、生きたゴキブリを食べた人が激しい腹痛でのたうち回り、病院へ行ってレントゲン検査をした所、何とそのゴキブリが胃腸を食い破っていたという都市伝説を聞いた方は多いかと思います。
でも実際は胃液、特に犬の胃液は人間よりも更に強力なので、すぐに死滅して消化されて排泄されるので特に問題はありません。
検便をして寄生虫の有無を確認をする
可能性は低いのですが、ごく少数のゴキブリには寄生虫が付いているので、ごく稀に感染している可能性もあります。
確率としてはかなり低いのでそんなに心配をする事もありませんが、もし寄生虫が心配ならば一度検便をしてもらい、寄生虫の有無を確認してみて下さい。
犬がゴキブリを食べるのをやめさせる方法
では今後、皆さんの愛犬がゴキブリを食べてしまうような事態を避けるためにはどうしたら良いのかを考えてみましたので参考の一つにしてみて下さい。
ゴキブリに近づかないようにしつける
まずは単純に愛犬がゴキブリを食べようとした所、また愛犬と一緒にいる時にゴキブリを目撃したら、大きな音を出して愛犬を怖がらせます。
これを繰り返せば「ゴキブリは怖いやつ」と思い込んでくれます。いわゆるムダ吠えの躾け方と同じですね。
ゴキブリの出ない環境を作る
まず一番大切なのはゴキブリそのものを寄せつけない空間を作り上げる事です。
仮に現状で多発するようならば、まずは一度プロの業者さんに頼んで駆除するのが確実ではありますが、時間が多少かかっても良いならば以下のような方法もあります。
【ゴキブリ避けを設置】雑食でダンボールやプラスチックまでも食い尽くすといわれるゴキブリでも苦手な物があり、その内の2つは重曹とハッカ油及び柑橘系のアロマです。
まず重曹はゲップのできないゴキブリが食べてしまえばガス抜きができず、内蔵が破裂するなどして死んでしまい、アロマ系はゴキブリが嫌いな匂いなので、どちらとも効果的です。
適当な器に重曹を入れて、その上から更にハッカ油を数的垂らした物をゴキブリの通りそうな水場やゴミ箱の後に設置すると良いでしょう。
因みに重曹もハッカ油も食用のタイプにすれば誤って愛犬が口に入れてしまったとしても安心です!
まとめ
基本的にゴキブリ自体には犬の健康被害を出すような毒も無いし、犬から見たら貴重なタンパク源なんですが、やはり見ていて不快です。
そのような事態にならない為に、ゴキブリの出ない環境作り、そして愛犬に食べさせないように注意を払うようにして行きましょう!
ユーザーのコメント
30代 女性 38moto
あの薬剤も害がないのか心配でしたが、ゴキブリに対しての量なので犬が食べてしまっても大きな問題は出ないそうです。ですが、胃の不快感など表れることもあるので、できれば吐き出させてくださいとの回答でした。それ以降、粘着シートのホイホイは扉ある所にしか使用できなくなりました。
他に、ハエトリ棒にも捕まってしまったことがあります。犬にも気になる匂いを出しているのでしょうか。長毛犬なのでこの時もとても苦労しました。こちらはそれ以降使用できなくなりました。
重曹とハッカ油の対策はとても参考になります。基本は犬の触れるところに置かないことですが、万が一口にしてもこれならまだ安心です。
タンパク源だったとしても今は他でちゃんと取ることができるので、害虫と認識されているゴキブリを食べなくても済むように環境を整えておきたいですね。
ただ、ゴキブリ駆除道具に愛犬が捕まらないように食べてしまわないように、設置場所には十分注意してください。
女性 Kirari
30代 女性 nico
10代 女性 てと
女性 小鳥
30代 女性 ちーのままん
口に加えてた物を落とし放置、結論食べては無いのですがそんな光景を目にし残念過ぎて発狂しちゃいました。
食べても害は無いのであればまだ良いのですが…見てて気分は良くないですよね。
その後顔舐めに来るのを考えると憂鬱過ぎて…。
しっかり駆除し繁殖しないように心がけます。