犬がキレている仕草や行動①歯を剥き出す
犬が本気で怒っているときには、犬歯を見せつけるように歯を剥き出すという仕草が多く見られます。歯を見せているということは、噛むこと=攻撃する準備はできているという意思表示にもなります。
また、歯を見せている場合でも、口角をあまり後ろに引かず、やや口をすぼめるような形で鼻の上のしわを寄せているときほど、攻撃性が高い傾向にあるとされているため注意しましょう。
歯を剥き出したり鼻にしわを寄せたりしている仕草は相手に対する警告のひとつで、「これ以上近づくと攻撃するぞ」という意思のあらわれでもあります。そのため、犬が歯を剥き出すなどの仕草をしている場合は、それ以上近づかないようにするなど、刺激しないようにしましょう。
ただし、攻撃の意思がないときに歯を見せる犬もいます。遊んでいるときやうれしくて興奮しているときなどに、まるで人間の笑顔を真似するかのように口を開けて歯を見せる犬がいます。
攻撃の意思を示しているときとは他の仕草や動きが全く異なるため、その違いはわかると思いますが怒っているのか喜んでいるのか判断がつかないときは、一度犬から離れて様子を見るといいでしょう。
犬がキレている仕草や行動②唸る、噛む
犬が歯を剥き出すのと同様に、ウーッと低い声で唸る行動も犬が怒っているときのわかりやすい行動です。相手への警告として唸り、それでも相手が引かない場合には噛むなどの次の攻撃行動に移ります。
ただし、犬は遊んでいる最中や興奮しているときなどにも低い唸り声を出すことがあります。唸っているからと言って必ずしも怒っているわけではないので、それ以外の仕草やボディランゲージと合わせて観察するようにしましょう。
相手をじっと見据えるようにしていたり、体の毛を逆立てたりしているときには威嚇や警告の意味で唸っている可能性が高いので、その場を離れるようにするなどの対応を取るようにしましょう。
犬がキレている仕草や行動③尾を立てる
犬が相手に対して優位性を示すときや攻撃性を見せるときには、しっぽをピンと上げて姿勢を高くし、体を前傾させます。これは体をできるだけ大きく見せるための行動だと考えられており、服従心を見せるときに這いつくばるように体を低くするのと反対のものです。
体を前傾させて耳も前方に向けて立てており、背中の毛が逆立っているときにはいつ攻撃行動に出てもおかしくありません。相手となる人や犬が動いたりすることで吠えかかったり噛みついたりしてしまう恐れがあるので、できる限り刺激しないようにし、その場を離れるようにしましょう。
まとめ
犬が本気でキレている、キレそうというときにもその理由は様々です。強い攻撃性を示すだけでなく、不安や恐怖心から歯を剥き出したり唸ったりという警告・威嚇行動を見せる犬も少なくありません。怖がりながら威嚇行動をしている場合でも、追いつめられてしまえば本気の攻撃行動に移ることがあるので、気持ちを刺激しないようにしてあげましょう。
犬が威嚇行動を見せているときは、目をそらして体の横を向けたり、ゆっくりと後ろに下がったりして「攻撃する気はないよ」ということを伝えてあげましょう。できるだけ静かにその場を離れるようにして、犬の気持ちを落ち着かせてあげてください。