1.乱暴な動作
驚きや恐怖による緊張
例えばですが、誰もいないはずの場所から物音がしたとき「誰かいる…?」「おばけ?!」とギョッとして身体が硬直する感覚があると思います。これは「危険かもしれない」という状況で防衛本能によって緊張状態になっているのですが、これと似たような状態の緊張を犬も感じます。
乱暴な動作は犬を緊張させる
飼い主さんがドアをバンッと閉めたり、物をドンッと置いたりといった乱暴な動作によって、犬は「何事?!」とビックリして緊張状態になってしまいます。犬は音に敏感なので、乱暴な動作によって出た突然の音に警戒心を抱いて緊張してしまいます。
2.突然の大声
乱暴な動作と同様に、突然大きな声を出すことも犬を緊張状態にさせる原因になります。犬は音に敏感なので、飼い主さんが突然大きな声を上げると「危険なの?!」とビックリしてしまいます。もともと声が大きい人や、リアクションとして「うわ!」「キャー!」といったように大きな声を出すクセがある方は要注意です。
3.急に触る
無防備に眠っているときの不意打ち
犬は野生の防衛本能が強いため、少しでも不審な物音がすれば耳をピンと立てて情報収集します。これはできるだけ早期に危険を回避するためです。しかし、飼い主さんと一緒におうちでくつろいでいるときには安心しきって無防備に眠ることもありますよね。そんなときに愛犬の身体をいきなり触ると、わんちゃんは大変驚いてしまいます。
何かにすごく集中しているとき
犬は何かに集中すると周りが見えなくなってしまうことも多いため、愛犬が何かに集中しているときにいきなり身体を触るとビックリしてしまいます。不意を突かれた際に思わず噛みついてしまったり、歯をむいて威嚇してしまったりすることもあるため注意が必要です。
4.無理に他の子と接触させる
群れで生きる習性のある犬ですが、彼らにも相性の良し悪しがあり、そもそも他のわんちゃんが苦手という子も多くいます。飼い主さんとしてはお友達ができた方が愛犬にとって幸せなのではないかと感じますが、愛犬が乗り気でないお相手に無理やり接触させるのは、かえってストレスになってしまいます。
人見知りならぬ犬見知りしてしまうわんちゃんの場合、他のわんちゃんを目の前にするとおろおろしてしまったり、飼い主さんに抱っこをせがんだりして緊張状態になってしまいます。
犬が緊張しているときのサイン
犬が緊張しているときにする仕草がいくつかあります。
- 自分の鼻を舐める
- 身体を掻く
- あくび
- ブルブルッと身体を振る
- くしゃみ
- 地面をしきりに嗅ぐ
- 片方の前足を上げる
愛犬がおもむろにこのような仕草をしたときには緊張しているというサインですので、愛犬が安心できるようにその場を離れたり安心させたりするような行動を取ってあげましょう。
身体をブルブルしたり、くしゃみをしたり片足をあげるといった仕草は期待しているときにも見せる仕草なので、そのときの愛犬の表情や雰囲気から判断してあげましょう。
まとめ
犬にとって安心していられることは最も幸せなことの1つです。犬は危険を察知して身を守る本能が強いので、大きな音にビックリしたり少しでも危険を感じたりすると緊張状態になって身構えます。緊張状態が頻繁にあったり長時間続いたりすることは、犬にとってストレスとなりますので注意が必要です。
- 乱暴な動作
- 突然の大声
- 急に触る
- 無理に他の子と接触させる
以上の4つは犬を緊張させる原因となりますので、意識的に行わないようにすることで愛犬のストレスを軽減することができます。