犬が「寂しかったよ」と飼い主に伝えているときの仕草や行動
外出先から帰宅した際、「待ってました!」とばかりに駆け寄り、出迎えてくれる犬は多いですよね。今回は、このように「寂しかったよ!」「待ってたよ!」と愛犬が飼い主に伝えているときに見せる仕草や行動をご紹介していきます。
1.あごを乗せてくる
飼い主がソファーなどに座っていると、愛犬が隣まで来て、飼い主の足や膝の上などにあごを乗せてくることはありませんか。こちらの体にあごをちょこんと乗せ、上目遣いでジッと見つめてくるその仕草…可愛いですよね。
この仕草も「寂しいな」「寂しかったよ」という意味が込められています。飼い主に長時間会えず、寂しい思いをしていたことをこっそり伝えるために、ちょこんと可愛らしい仕草で伝えてくれているのです。また、あごを乗せるだけでも飼い主と触れ合えているため、寂しさを飼い主の体温に触れることで解消したいという思いもあるでしょう。
2.顔を舐めてくる
積極性の高い犬の場合は、飼い主のところへ駆け寄り、届くようであれば顔を舐め回すような行動を見せる犬も多いです。寂しさを飼い主の顔を舐め回すことにより、ダイレクトに「寂しかったよ~」「どうしてこんなに長い時間いなかったの~」と伝えているのです。この行動は、とてもわかりやすいのではないでしょうか。
ちなみに、この顔を舐めるという仕草は、犬にとって愛情表現の一種でもあります。子犬が母犬に対して甘えるときに見せる行動でもあるため、この行動をとる犬にとって、お母さんのような飼い主に対して甘えているとも解釈できます。
3.飼い主の足に前足をかける
帰宅した際、愛犬がピョンピョンとまるで二足歩行するように飛び跳ね、飼い主の足に前足をかけながら一緒に移動しようとする姿を見かけませんか。前述したように、積極性の高い犬は、このようにダイレクトに「寂しかった」を伝えてきます。
「寂しかったよ~」「はやく構って!」と2つの意味を持つことが多いこの行動。しかし、二足歩行は犬にとって足腰に負担が大きいため、できるだけやめさせてあげてくださいね。
4.後ろを付いてまわる
特に大きな行動を起こさず、こっそり静かに「寂しかったよ…」と伝えている犬も多いです。そんな犬に多い行動として、飼い主の後ろを付いてまわる行動が挙げられます。
外出先から帰宅後、ほっと一息吐くまで愛犬が常に後ろを付いてまわっている…。思い当たる節がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。決して邪魔はしないけれど、「寂しかった」という気持ちを隠し切れていない行動ですよね。
しかし、常に後ろを付いてまわっていたり、ほんの少しの時間にもかかわらず、このような行動を見せていたりする場合は、『分離不安』を引き起こしている可能性があります。精神病の一種なので、早めの対策が必要です。
5.頭を押し付けてくる
飼い主が帰宅後に片付けなどが終わり、ほっと一息吐いているとき、隣に愛犬がやってきて、執拗に自分の頭を飼い主の体に押し付けたり、擦り付けたりしてくる仕草を見かけませんか。これも「寂しかったよ」と気持ちを伝えているときに見せるサインです。
寂しさのあまり、強く甘えているサインでもあるため、特に子犬期や子犬期が終わったばかりの犬に見られることが多いです。もちろん、あまえんぼうな犬であれば、成犬になってからも見せることがあります。
また、外出先から知らない匂いを付けて帰ってきた飼い主に対して、自分の匂いで消そうという意図がある可能性もあります。寂しかったよと伝えているパターンと、嫉妬や不安からこの仕草を見せるパターンが考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。長時間家を留守にし、帰宅した際、愛犬が上記で紹介したような仕草や行動を見せていませんか。「寂しかったよ」「会いたかったよ」と飼い主に一生懸命伝えているサインですので、一息吐き、落ち着いたらたくさんスキンシップを取ってあげてくださいね!