1.弱々しく「クゥーンクゥーン」と鳴く
寂しさ・不安を感じている場合が多い
残念ながら人間は犬の言葉(鳴き声)の意味を知ることはできませんが、鳴き声を聞くことで大体の気持ちを理解することはできます。
例えば、寂しそうに「クゥーンクゥーン」と鳴く場合は、寂しさや不安を感じていることが多いといえます。寂しさや不安を感じているときは同時にしっぽが下がっていたり、どこか困り顔になっていることが多いのですぐに理解することができることでしょう。
ちなみに犬は甘えてくるときやおねだりをしてくるときにも「クゥーン」と甘い声で鳴くことがあります。その場合はしっぽが上向きなっている。左右にしっぽを揺らしているといった仕草を同時に見せることが多いといえますよ。
対処法:不安で鳴いている場合は原因を取り除いてあげる
愛犬がしっぽを下げながら「クゥーンクゥーン」と鳴くときは、不安を感じている可能性が高いのでストレスを感じさせないようできるだけ不安の原因を取り除いてあげましょう。
例えば、前から怖そうな犬がやってきた。打ち上げ花火や飛行機の音が聞こえて怖がっている。といったときは、その場を離れて原因をなくしてあげるか、愛犬が落ち着きやすい環境にしてあげましょう。
ちなみに私の場合は、家にいるときに愛犬が苦手な音を聞いて怖がっているときは『癒し系のBGM』を聞かせて心を落ち着かせています。意外と効果がありますので、家にいるときに愛犬がそわそわと不安そうしているときは一度試してみてはいかがでしょうか?
2.連続して何度も吠える
連続して吠えるときは要求・何かを伝えている
犬が連続して吠えるときは何かを要求していたり、何かを伝えていることが多いといえます。室内で犬が吠えるときは「オヤツをちょうだい」「散歩に連れて行って!」「構ってほしいなぁ~」「別の部屋に行きたいからドアを開けて~」といった何かしらの要求をしている場合がよくあります。
また、「オシッコをしたよー」「起きる時間だよ~」と何かを知らせるときにも犬は勢いよく何度も吠えることが多かったりします。その他には、興奮ぎみになっている場合にも連続的に吠えることがあるといえるでしょう。
対処法:無視をする
犬が自分の気持ちを伝えようとして吠えるときには大体の場合、伝えたいものが近くにあったり要求しているもの(おやつやリードなど)を見ながら吠えることがよくありますので、愛犬が連続してワンワン吠える場合は周りを見回してみましょう。
おそらく愛犬の伝えたいことが分かると思いますよ。愛犬がおやつをねだったり構ってほしいといった要求のために連続的に吠えているときに反応してしまうと「吠えれば要求に応えてくれる」と愛犬が勘違いしてしまいますので、無視をするようにしましょう。
そして無視をして愛犬が吠えるのを止めたら、そのときにおやつをあげたり相手をしてあげると「良い子にしていたらご褒美がもらえる~!」と感じやすくなるので吠え癖を改善することができますよ。
3.「ヴゥー」と低い声で唸る
怒っている・興奮している
愛犬がおもちゃを使ってひとりで遊んでいる最中におもちゃを取ろうとしたとき「ヴゥ~」と低い声で唸ったり、他の犬が近づいたときに「ヴゥヴゥー」と唸るときはご想像のとおり怒っている。もしくは「それ以上近づかないで!」と相手に警告していることがほとんどといえるでしょう。
犬が唸っているときに、鼻にしわを寄せながら歯をむき出しにする。頭を低くしている。といった仕草を同時に見せる場合は攻撃態勢に入っているといえ、それ以上感情を刺激すると噛まれてしまう危険性がありますので近づかないように気をつけてくださいね。ちなみに愛犬と遊んでいるときに唸る場合は、夢中になりすぎて興奮状態になっている可能性が高いといえます。
対処法:落ち着かせる
犬が唸り声を出しているときは、まず『落ち着かせる』ことが大切となります。犬が怒りながら低い声で唸るときはほとんどの場合、何かしらの怒る原因がちゃんとありますので原因を探ってみましょう。
例えば、大好きなおもちゃやおやつを取り上げようとして愛犬が怒った。愛犬が触られたくないと感じている部分を無理やり触ろうとして唸られた。といったことに心当たりがあるのでしたら、愛犬が嫌がることをやめて気持ちを落ち着かせるために少しそっとしておいてあげましょう。
愛犬と一緒に遊んでいるときに唸られる場合は、遊びによって本能が刺激され興奮状態になっている可能性が高いので、一度遊びを中断して気持ちを落ち着かせることをおススメします。そして、愛犬が冷静さを取り戻したらまた遊んであげるようにしてあげると良いと思いますよ。
まとめ
今回は犬の鳴き声の意味とその対処法についてお伝えしました。ご紹介した犬の鳴き声以外にも、犬はさまざまな鳴き声で私たち人間に自分の気持ちを伝えてくれます。
人間は直接犬の鳴き声の意味を知ることはできませんが、犬の鳴き声とそのときに見せる仕草や周りの状況を合わせることである程度気持ちを理解することができるといえるでしょう。少しずつ犬の鳴き声の意味を知り、愛犬とさらに心が通じ合えるようになれればいいですね。