突然、犬が家の中で吠えてしまう心理
1.何かを要求している
犬が家の中でいきなり飼い主に向かって吠えるときは、おそらく半分以上の割合で『何かを要求している』といえるかもしれません。例えば、散歩に行く時間帯になっても飼い主が散歩に連れて行ってくれないと「散歩の時間だよ~!」と犬が吠えることがよくあります。別の部屋に行きたいと感じているときに、「ドアを開けて欲しいー!」とドア付近から飼い主に向かって吠えることもあったりします。このように、犬は何かを要求したり伝えたりする場合、飼い主や家族に向かって吠えることがあるのです。
もし、愛犬が何かを見つめた後にあなたを見ながら吠えるのでしたら、あなたに見つめたものをどうにかしてほしい可能性が高いといえるでしょう。
2.おねだりしている
要求と似ていますが、犬は『おねだり』する方法の1つとして吠えることもあります。例えばオヤツを置いている場所で吠えながらオヤツをおねだりする。飼い主が食事をしているときに人間の食べ物をもらおうと思ってワンワン吠える。といったケースは多くの飼い主が経験していることでしょう。
愛犬が吠えながらおねだりをしたときに食べ物を与えてしまうと、「吠えれば食べ物をくれる」と愛犬が感じてしまい吠え癖がつくようになってしまいますので与えないように気をつける必要があります。
もし、愛犬が吠えながらおねだりをしてきたときに食べ物をあげたいと思った場合は、愛犬が吠えるのを止めて数秒経ってからあげると良いと思いますよ。そうすることで、「大人しくすれば食べ物をもらえる」と愛犬が感じるようになることが多いといえるでしょう。
3.構ってほしいと思っている
こちらも『要求』と似た意味となりますが、犬が構ってほしいと感じているときにも吠えることがよくあります。飼い主が何かに夢中になっているとき……、家族と話したり新聞を読んだり、スマホを見たりしているときに犬が近づいてきて吠えてくるときは「構ってほしい」「可愛がってほしいな」といった気持ちをアピールしている可能性が高いといえます。
何かをしているときに愛犬がよく吠えてくるのでしたら、もしかするとあなたが夢中になっているものに対してヤキモチを妬いてしまい、可愛がってほしいと感じているのかもしれませんね。なんとも甘えたな犬の可愛い行動といえますね。
家の中で犬が吠えてしまうシチュエーションの1つに、『訪問者に対して吠える』という有名なものがあります。なぜ犬は家を訪問した人に向かって吠えるのかといいますと、理由の1つに『警戒』が考えられます。自分の縄張りに入った人に「なんだ君はー!出ていけ!」と、警告の意味を込めて相手に吠えているのです。
ちなみにこのとき訪問者に対して吠えている愛犬を叱ると「飼い主も一緒になって追い出している」と愛犬が勘違いしてさらに勢いよく吠える可能性がありますので、まずは「おすわり」「待て」などの待機させるコマンドを指示して愛犬の気持ちを落ち着かせ吠えないようにすることをおススメします。
5.興奮している
犬はテンションが高くなったときにも吠えることがよくあります。例えば、遊びに熱中しすぎて興奮し攻撃的に吠える、飼い主がお出かけから帰ってきたときに嬉しくなりすぎてテンションが高くなった結果吠える。といったケースが多いようですね。
興奮しながら吠えるときは犬がしっぽをブンブン振ったり、動きが機敏になったりするのですぐにテンションが高くなっていることが分かると思います。興奮しているときは叱っても聞く耳を持ってくれない場合が多いので、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。気持ちが落ち着くと自然と吠えるのを止めてくれることが多かったりします。
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犬の要求吠えや警戒吠えの改善の方法を、プロのドッグトレーナーが解説しています。
まとめ
犬が『吠える』という行動を行うときは、犬の言葉で自分の気持ちを伝えているといえます。ほとんどの場合、愛犬の目線の先に伝えたいものがあると思いますので、愛犬が何を伝えたがっているのかを知りたいのでしたら、愛犬の目線や周りをよく観察してみましょう。
きっと吠えている理由を知ることができると思います。はじめは理解するのが難しいと思いますが、少しずつ愛犬の吠えている意味がわかることでしょう。