犬がお腹を見せるのは信頼している証拠
愛犬の体をなでているうちにいつのまにか仰向けになっていて、足をバタバタとさせていることがあると思いますが、犬がお腹を見せるのは誰にでもすることではありません。
お腹は柔らかい部分で急所でもあるので、信頼できない相手に対してお腹を見せることはないでしょう。そのため、愛犬がお腹を見せてきているときは自分に対して気を許している、信頼していると思っていいかもしれませんね。
ただし、犬の性格によっては自らお腹を出したり、足をバタバタとさせてはしゃぐような仕草をしないこともあるでしょう。お腹を見せないからといって信頼関係がないということではないので心配しないでくださいね。あくまでお腹を見せることは信頼関係を判断する上でひとつの手段。
お腹を見せていても飼い主さんに対して「撫でろよ!」と命令している場合もあるので、愛犬との関係性については普段の全体的な様子から判断するようにしましょう。
足をバタバタさせるのは反射のせい?
犬のお腹を撫でているとき、仰向けになって足をバタバタさせていることはありませんか?そんな姿を見ると「喜んでいるのかな?」「それとも嫌がってる?」などと感じると思いますが、実は足をバタバタさせることにはそれ以外にも理由があるのです。
お腹を撫でているときに犬が体をくねらせて足をバタバタさせるのは『ひっかき反射』によるものだとされています。反射というのは危険から体を守るためなどに無意識に行われるもので、例えば熱いものに触れたときにすぐに手を引っ込めたり、物が飛んできたらとっさに避けたりすることが反射による動きです。
犬の場合お腹に何かが触れて刺激が与えられたとき、攻撃や危険から身を守るために反射的に足を蹴るような動きをするようになっているのです。この自己防衛機能が「ひっかき反射」と呼ばれるもので、お腹を撫でられたときにも無意識に足を蹴るようにバタつかせてしまうのです。
嫌がって足を蹴っているわけではないので特に気にする必要はありませんが、お腹はデリケートな部分であることに変わりはないのでわざと強く押したり叩いたりするようなことは絶対にしないように気をつけてくださいね。
犬が足をバタバタさせるときの反射以外の理由
お腹をなでているときに犬が足をバタバタさせるのは、犬の体に備わった『ひっかき反射』という機能によるものだとされていますが、それ以外にも理由は考えられます。
特に飼い主さんにかまってもらうことが大好きな犬の場合は「遊んでもらってうれしい」という気持ちが抑えきれないのかもしれません。また、「なでてもらって気持ちがいい」「くすぐったい」ということから体をくねらせて足をバタバタさせていることもあるでしょう。
また、そのような仕草をすると飼い主さんも笑ったり喜んだりすることから、犬もそうした飼い主さんの顔を見たくてくり返し同じ仕草をするようになることもあります。
まとめ
お腹を撫でたとき足をバタバタさせるのは、うれしい気持ちや楽しい気持ちが抑えきれず興奮している場合もあると思いますが、実は犬の体に備わった『ひっかき反射』という機能によるものだと言われています。
急所であるお腹に刺激があったときに身を守るために足を蹴るような動きをするため、足をバタバタさせているように見えるのです。いずれにしても信頼を寄せてお腹を見せてくれる姿や撫でられて喜ぶ姿は本当に愛らしいものです。愛犬が「なでて♪」とそばに寄ってきたときには優しく撫でてあげてくださいね。