犬が『わがまま』を言っている時にしている仕草とは?
愛犬の要求はできる限り叶えてあげたい…。でもあまりにも応えすぎると、わがままになってしまう恐れがあるため、応えて良い要求とわがままの判断が難しいと感じている飼い主さんも多いでしょう。
そこで、今回は犬が『わがまま』を言っている時に見せる仕草や行動をご紹介します。紹介するような仕草や行動を見せている場合は、単なるわがままである可能性があるので、応えすぎには注意しましょう。
1.高い声で吠える・唸る
自分が期待していたことが起きなかったり、自分の要求が通らなかったりした際、高い声で「ワンワン!」「キャンキャン!」と吠えることはありませんか。あるいは、軽く低い声で「ヴッヴ~」と吠えることはありませんか。これはわがままを通そうとしているサインです。
吠える、唸るという行動は、相手に対し威嚇すると同時に、「自分は強いんだぞ」と示そうとしている行動でもあります。
つまり、飼い主に対して「なんで思い通りに行動しないんだ!」「どうしても要求を通したい」と、無理を言えばわがままが通ると思ってしまっている可能性が高いです。
2.飼い主の行動を邪魔するような行為
「何しているの?」と思わず声をかけてしまうような、明らかな妨害行為をされた経験はありませんか。例えば、雑誌や新聞を床に置いた状態で読んでいたら、愛犬が読んでいる物の上に乗り、読めないように邪魔してきた…というケースなどが挙げられます。
このように飼い主の行動を邪魔するような行動や仕草も『わがまま』の一種です。飼い主の行動を邪魔することで、「もう続けられないわよ。早く私を見て!」と強制的に自分へ注意を引こうとしているのです。
この行動を容認し、すべての要求に応えてしまうと、邪魔をするだけではなく、物を倒したり、破壊したりとエスカレートしてしまう恐れがあります。
3.聞こえないふりをする
拗ねた態度をとる行動もわがままを通そうとする時に見せる仕草の1つです。よくある行動に無視が挙げられます。まるで人間の子どものようですよね。
飼い主に要求が通らなかった直後、飼い主が声をかけても一切振り向かず、聞こえないふりをするのです。しかし、体は正直なため、目線だけがこちらにチラッと向いたり、耳がピクッと反応したりします。
無視を決め込むことで、「僕は怒っているんだぞ」「わがままを聞いてくれないと、飼い主さんの指示も聞かないからね」という意思表示をしています。
『わがまま』にはどう対処するべき?正しい対処法
上記のような仕草や行動は、犬が必要な要求をしているのではなく、「この人ならどんな願いでも聞いてくれる」と認識し、わがままを通そうとしている時に見せる仕草・行動です。そのため、要求に応えすぎる行動は禁物です。
「困るから」と要求に応えてしまうと、犬は「こうすれば要求が通る」と学習してしまいます。そこから行動がエスカレートしてしまう恐れもあり、手に負えないほどの『わがまま』になってしまうことも。
基本的に愛犬の『わがまま』には応えず、「かまってほしい」アピールであれば、飼い主が忙しくない時に応えてあげましょう。または、『わがまま』を通そうと行動している時ではなく、その行動が一旦止まった時に、かまってあげると良いでしょう。
しかし、ごはんの時刻にごはんを要求してきたり、散歩の時刻に散歩に連れて行くよう知らせてきたりと、必要な要求であれば応えてもOKです。これは単純に、わがままではなく『お願い』や『お知らせ』に区分される要求行為だからです。
この必要な要求であるか否かは、今回ご紹介したような仕草や行動を参考に、飼い主の正しい判断が求められます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の『わがまま』は、無理に要求を通そうとしているのか、はたまた必要な要求であるかを判断基準にしましょう。また、『わがまま』には基本応えず、要求行動が修まってから応えたり、かまったりしてください。