犬に話しかけるときはタイミングに注意を
愛犬と一緒に生活していると、ごく自然に愛犬に話しかけてしまうものですよね。家の中ではもちろん、散歩中でも…。当然ながら愛犬が言葉を返してくることはないので、他人(特に犬を飼っていない人)には『ひとりごとを言っているちょっと怪しい人』と思われてしまうことも無きにしも非ずですが、愛犬に話しかけることも大事なコミュニケーションのひとつです。
また飼い主さんがたくさん話しかけることによって、犬は幸福感や安心感を得られるといいます。しかも飼い主さんにたくさん話しかけられた犬は、あまり話しかけられなかった犬よりも、2~3年長生きであるという調査結果もあるようです。
ならば、どんどん愛犬に話しかけたくなりますが、話しかけるタイミングには注意が必要です。NGなタイミングで話しかけてしまうと、愛犬にストレスを与えてしまったり、しつけに影響が出てしまったりする可能性があります。
では、犬に話しかけてはいけないNGなタイミングとはどのようなときなのでしょうか?以下からご紹介していきます。
犬に話しかけてはいけないNGなタイミング①眠っているとき
愛犬が眠ってしまって寂しいからとか暇だからといって、話しかけて無理やり起こすのはNGです。せっかく気持ちよく眠っているときに邪魔をされるのは不快で、ストレスになります。
人間にとってそうであるように、犬とっても睡眠は健康を維持するために大切なもの。愛犬が眠っているときは話しかけたりせずに、そっとしておいてあげましょう。
犬に話しかけてはいけないNGなタイミング②何かを要求しているとき
「ハウスから出して!」「おやつちょうだい!」「かまって!」など、愛犬が飼い主さんに何かを要求するために吠えたり飛びついてきたりするときは、無視をするのが効果的です。無視をして、諦めることを教えるのです。
無視をするときは、『見ない』『話しかけない』『触らない』を徹底させることが重要になります。「ダメよ」とか「静かにしなさい」と言ったりするのも、「反応してくれた」と勘違いをして要求の行動がエスカレートしてしまうことがあるので、無言を貫きましょう。
犬に話しかけてはいけないNGなタイミング③興奮しているとき
飼い主さんの帰宅がうれしくて興奮しているタイミングや、飼い主さんに遊んでほしくて興奮しているタイミングで、話かけたりかまったりするのもNGです。興奮を助長することになったり、興奮するのはいいことだと勘違いさせてしまうことになりかねません。興奮がおさまってから相手をするようにしましょう。
日頃から、愛犬が興奮しているときではなくリラックスしているときに話しかけたり遊びに誘うようにして、「落ち着いていると相手にしてもらえる」と愛犬に教えていくことも大切です。
犬に話しかけてはいけないNGなタイミング④自分からハウスに入ったとき
ハウスは犬にとっていわば個室であり、落ち着いて休むことができる場所。家の中で自由に過ごしている犬が自分からハウスに入るときは、ひとりでゆっくりしたいと思っていることが多いです。疲れている可能性もあるので、愛犬が自分からハウスに入ったときは、むやみに声をかけたり触ったりせずにそっとして、ゆっくり休ませてあげましょう。
しばらく経ってもハウスから出てくる様子がなく、食事も食べたがらない、散歩にも行きたがらない、震えて丸まっているというような場合は、具合が悪いのかもしれません。早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
会話は成立しなくても、愛犬に話しかけるのはいいことです。たくさん話しかけてあげることで愛犬は幸福感や安心感を得ることができ、飼い主さんとの絆も深まっていくことでしょう。でも、話しかけるタイミングには気をつけなくてはいけません。愛犬のためを思って、ご紹介したようなタイミングでは話しかけないようにしましょう。