犬も落ち込むことがあるの?
今回は犬が落ち込んでいるときの仕草や態度についてご紹介していきますが、その前に、「犬って落ち込むことがあるの?」と疑問に感じている人も多いでしょう。
犬も感情がある動物である上、知能が高いこともあり、さまざまな理由で落ち込むことがあります。そのため、頻繁に落ち込むような出来事があったり、落ち込んでいるところを放置されたりすると、気持ちが沈んでしまい、ストレスを溜め込んでしまう恐れがあります。
犬が落ち込んでしまう原因は?
では、犬はどのような事で落ち込むことが多いのでしょうか。以下のような理由で落ち込むことが多いので、飼い主さんはこのような行動や状況が起こった後は、愛犬が落ち込んでないか観察しましょう。
- 飼い主に叱られた
- 飼い主がなかなかかまってくれない
- 期待していたのに何も起こらなかった
- 今までできていたことができなくなってしまった
特に最後の今までできていたことができなくなってしまったという例は、シニア期に入った犬によく見られます。失敗してしまった事に対して落ち込み、精神病に発展する犬もいるため、飼い主のアフターケアが大切ですよ。
犬が落ち込んでいる時にしている仕草や態度
では、本題に入りましょう。犬が落ち込んでいるとき、どのような仕草や態度を見せているのでしょうか。下記を参考に、愛犬が落ち込んでいることを察し、適切な対応をとりましょう。
1.背中を丸める
落ち込んでいるときの様子として、肩をがっくり落とすように背中を丸めていることが多いです。まるで人間のような仕草ですが、飼い主側としてはわかりやすいかもしれませんね。
基本的に、落ち込んでいるときは、座った状態で背中を丸めていることが大半です。失敗してしまったり、叱られた後などに見られることが多いため、このような状況の後は、注意して愛犬の仕草や様子を観察しましょう。
2.前足を舐め続ける
飼い主がかまってくれないことに落ち込み、前足を舐め続けるという仕草を執拗に行う犬もいます。一見、落ち込んでいるようには見えないため、飼い主も気付きにくいですが、この仕草は愛犬がストレスを感じているサインでもあります。
飼い主さんがかまってくれないという落ち込みを紛らわすため、同じ行動や仕草を繰り返す常同行動と言えます。
また、前足を舐め続けてしまうと、前足の皮膚が炎症を引き起こす恐れがあるため、専門家の間では「一種の自傷行為」とも言われています。皮膚炎を引き起こさないためにも、このような仕草が見られたら、愛犬が落ち込んでいる、あるいはストレスを感じている原因を突き止め、その不安を解消してあげましょう。
3.上目遣いでこちらを見る
愛犬の上目遣いは愛らしく感じますが、落ち込んでいるときに見られる仕草の1つなので、楽観視はできません。
特に、何かを失敗してしまったり、叱られた後に見られることが多いです。「飼い主さんが怒っているのではないか」と不安と恐怖が入り交じったような感情を抱いている状態なので、優しく声をかけてあげたり、撫でてあげたりと、安心させてあげましょう。
4.穴を掘るような仕草を見せる
先ほど前足を舐めるという仕草をご紹介しましたが、家の中で穴を掘るような仕草を見せているときにも、落ち込んでいる可能性があります。穴を掘る仕草にはいくつか種類があります。1つは単純に楽しいから夢中になっているため。もう1つは運動不足を解消するため。そして最後に、落ち込んだ出来事やストレスを紛らわすためです。
穴を掘るような仕草を見せる少し前に、愛犬が落ち込むような出来事はありませんでしたか。その落ち込みを紛らわすために、穴を掘り続けているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した仕草や態度の中には、一見、落ち込んでいることと無関係に思える仕草もありました。しかし、愛犬は悲しかったり、寂しかったりと、さまざまな負の感情を抱いている状態です。飼い主はそれをいち早く察し、少しでも落ち込みを解消してあげられるような行動をとりましょう。