『間違ったシャンプーの仕方』が愛犬の皮膚トラブルを招く!?
犬にシャンプーをしないでいると汚れやベタつき、においが発生します。また、皮膚トラブルにつながることも。愛犬の被毛や皮膚を清潔を保ち、皮膚トラブルを防ぐためには、定期的にシャンプーをする必要があります。
愛犬のシャンプーはトリミングサロンでプロにお任せすることも、自宅で飼い主さんが行うこともできます。自宅でも愛犬のシャンプーが可能とはいえ、ただ愛犬を洗えばいいというものではありません。飼い主さんが間違ったシャンプーの仕方をしてしまうと、かえって皮膚トラブルを招いてしまう可能性があります。
そんなことにならないように、犬に絶対してはいけない『間違ったシャンプーの仕方』を知っておきましょう。
①シャンプーの前にブラッシングをしない
つい忘れてしまいがちですが、犬にシャンプーをするときは前もってブラッシングをしておくことが大切です。シャンプーの前にブラッシングをして毛玉やもつれをほぐしたり、下毛をしっかり取り除いたりしておかないと、洗い残しやすすぎ残しが起こりやすく、それが皮膚トラブルの原因になることがあります。
また毛玉があるままシャンプーをしてしまうと、毛玉が水分を含んで固まってほぐれにくくなり、最悪の場合は固まった部分をカットしなければいけなくなります。
②シャンプーの頻度が高い
定期的にシャンプーを行うことで犬の被毛や皮膚を清潔に、そして健康に保つことができます。でもだからといって、シャンプーをしすぎるのはよくありません。シャンプーの頻度が高いと、皮膚を保護するために必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥やフケ、皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
犬種や皮膚の状態、生活スタイルなどによって適切なシャンプーの頻度は異なりますが、最低2週間の間隔をあけて月に1~2回程度がよいとされています。もし愛犬の皮膚にトラブルがある場合は、獣医師の指示に従った頻度でシャンプーをしてあげましょう。
③人間用のシャンプーを使う
犬用のシャンプー剤は意外と高価だったりするので、人間用のシャンプー剤で代用できないものかと考える飼い主さんもいるでしょう。でも犬に人間用のシャンプー剤を使うのはおすすめできません。
なぜかというと、犬は人よりも皮膚が非常に薄くデリケートなため、人間用のシャンプー剤では刺激が強すぎて皮膚トラブルの原因になることがあるからです。また、ヒトの皮膚のpHは弱酸性ですが、犬の皮膚のpHは弱アルカリ性です。シャンプーは皮膚pHに合わせて作られていますのでヒト用は犬には向きません。 犬には、犬用のシャンプー剤を使いましょう。
④シャンプー剤を先に泡立てない
ついやってしまいそうですが、シャンプー剤を犬の体に直接つけて泡立てるのは、犬の皮膚に負担がかかるのでNGです。シャンプー剤は洗面器などで先に泡立てておき、その泡を体全体につけてなじませます。
シャンプー剤を泡立てるときは、1回分のシャンプー剤を入れた洗面器や桶にぬるま湯を入れて泡立てスポンジで泡立てたり、ボトルにシャンプーとぬるま湯をいれて蓋をして振る方法でもよいでしょう。泡立てるのが大変に感じる場合は、泡で出てくるタイプのシャンプー剤を使うのも手です。
犬用のシャンプーは泡立ちが悪いものがあり、特に動物病院で処方される薬用のシャンプーは泡立ちが悪い傾向があります。シャンプーを使いすぎないように注意しましょう。
⑤ゴシゴシ洗う
犬にシャンプーをするときは、力加減に注意が必要です。「きれいに洗わなくちゃ」という気持ちから、つい力を入れてゴシゴシ洗ってしまいがちですが、先述のとおり犬の皮膚は非常にデリケート。ゴシゴシ洗ってしまうと皮膚を傷つけ、そこから皮膚炎が生じてしまうこともあります。爪を立てずに指の腹を使って、地肌をマッサージするようにやさしく洗いましょう。
⑥しっかり乾かさない
犬の体をすすいだあと、自然乾燥はNGです。被毛を湿ったままにしておくと蒸れが生じて、皮膚トラブルやにおいの原因になります。タオルドライをしてから、ドライヤーで被毛の根元までしっかり乾かしましょう。タオルドライの前に何度か犬に体をブルブル振らせると水分が飛び、タオルドライが楽に。犬の耳に息を吹きかけるとブルブルしてくれます。
タオルドライをしないとドライヤーに当てる時間が長くなり、犬の皮膚に負担がかかります。タオルドライで全身の水分をできるだけ取り除き、ドライヤー時間を短縮してあげましょう。
見た目は乾いているように見えてもじつは湿っていることがあるので、ドライヤー後に手のひらで犬の体全体を触って、しっかり乾いているかチェックを。
まとめ
今回は、犬に絶対してはいけない『間違ったシャンプーの仕方』を6つご紹介しました。ついやってしまいがちなことが多いので、自宅で愛犬のシャンプーをするときは意識して気をつけましょう。
愛犬には正しいシャンプーの仕方をして、デリケートな愛犬の皮膚の健康を守ってあげたいですね。