1.足先を触られることに慣らす
爪を切るということは、足先に触ることを避けられません。実は、手足の先といった末端は、わんこが最も触られることを嫌う部位の1つ。爪切りをしようとするだけで嫌がるといった場合、爪切りという行為以前に、「足先を触られる」ということそのものを拒否しているのかもしれません。
この場合、とにかくまずは足先を触られることに慣らすことです。嫌がって噛みつこうとするような場合には無理をせず、時間をかけて徐々に慣らしていきましょう。
2.爪切りの道具に慣らす
私たちだって、何に使うのかわからない得体の知れない道具を持った人がいきなり近づいてきて、その動画で自分に何かをしようとしたら、警戒してしまいますよね。わんこだって同じです。
爪切り初登場でいきなり爪を切ろうとするのではなく、まずは「爪切り」という道具に慣らすことが必要です。匂いを存分に嗅がせてあげ、調べさせてあげましょう。
3.声をかけてから始める
足先に触られることに慣れ、爪切りの道具への警戒心も解けたら、ついに爪切りの開始です。嫌がって逃げてしまわないよう、眠っているところを不意打ちで始める…というのはやめましょう。不意打ちで始められると、気づいた瞬間にわんこはビックリしてパニックを起こしてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、せっかく慣らしてきた努力が水の泡。飼い主さんが爪切りを持って近づいただけで警戒するようになってしまいます。「大丈夫だよ、怖くないよ」「痛くないからね」と優しく声をかけて始めてあげてください。
4.全部の爪を一気に切ろうとしない
わんこの爪は全部で20本。飼い主さんも爪切りに慣れておらず、出血させてしまわないように慎重に切っていると、思っている以上に時間がかかります。どんなに慣らしたとしても、爪を切られるという行為は、わんこにとって最初は苦痛には変わりありません。
せっかくなら全部の爪を一気に切ってしまいたいという飼い主さんの気持ちはわかりますが、あまり無理をせず、少しずつ進めるようにしましょう。それこそ、最初は1本だけでもかまわないのです。1本上手に切らせてくれたら、「良い子だね」とたくさん誉めて、それでおしまいにしましょう。
早く切らなきゃと焦ると、わんこを怪我させてしまう元にもなりかねません。一度に切れる爪の量は、少しずつ増やしていきましょう。
5.おやつを利用する
わんこのしつけに万能のパートナーといえば、やはりおやつです。爪切りの時間を、単なる「苦痛に耐えるだけの時間」にしてしまうと、やがてわんこは爪切りを嫌がるようになってしまいます。
それを防ぐためにも、また、爪切り中にわんこの気を逸らして爪切りをスムーズに進めるためにも、上手におやつを利用することをオススメします。終わった後のごほうびのおやつはもちろん、おやつを食べさせながら爪切りをするのも効果的です。
爪切りと並行しやすいよう、長持ちするおやつや、おやつを詰めて舐め続けられるようなおもちゃが良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?爪切りは飼い主さんにとってもわんこにとっても、慣れとコツのいるお手入れです。ささいな失敗がトラウマになって、爪切りをさせてくれなくなってしまうこともあります。
動物病院やトリミングサロンではワンコイン程度の価格でやってくれますから、頑張ってみてもどうしても難しいようなら、プロの手を借りてしまうのも1つの方法です。