犬が飼い主さんに伝えたいこと
犬が近づいてきて何かを伝えようと感じたことがある飼い主さんも多いでしょう。しかし、それを理解することは難しいですよね。
犬が近づいてくるときの心理を知ることができれば、自分のことを理解してくれていると愛犬も感じてくれることで今まで以上に信頼関係が深まるかもしれません。そこで、今回は「犬が飼い主に近づいてくるときの心理7つ」についてまとめてみました。
1.美味しいもの持ってる?
犬はちょっと小腹が空いたときに、飼い主さんに近づいてきておやつをおねだりすることがあります。愛犬に気づかれないようにキッチンでお菓子を食べたのではありませんか?
聴力や嗅覚に優れている犬は、飼い主さんがコソコソしているときの音もしっかり聞こえていますし、お菓子の匂いもしっかり嗅ぎ分けています。「自分だけ美味しいもの食べてきたでしょ!?」と訴えているのかもしれません。
2.どうしたの?
いつもと違う様子の飼い主さんを見て、「どうしたの?」と確認するために近づいてくることがあります。
「何でもなかった、大丈夫そうだ」とわかれば、立ち去るかもしれません。またはそのままそっと寄り添ってくれることも。犬は常に飼い主さんの仕草や行動を観察し、様子をうかがっています。ほんの少し違う様子を見せるだけで、気になったり不安になったり、確かめずにはいられないようです。
3.参加したい
飼い主さんが本を読んでいるとき、ゲームをしているとき、スマートフォンを見ているときなど何かに夢中になっているときにそっと近づいてくることがあります。
何をしているのかを理解することはできませんが、何だか楽しそうな面白そうな飼い主さんの雰囲気を感じて「私も参加したいな♪」と近づいてきたのかもしれません。犬は、飼い主さんと共に行動することが好きですよね。たとえスマートフォンを操作することはできなくても、どんなことも一緒に楽しみたいと思っているのかもしれません。
4.そろそろお散歩の時間じゃない?
犬は一日のほとんどを寝て過ごしていますが、急にムクッと起き上がったかと思うと、嬉しそうに近づいてきて、ジッと見つめてくることがあります。お散歩の時間が近いことを知らせにきたのかもしれません。
犬は時計を見て時間を確認することはできませんが、太陽の光の動きや温度、外から聞こえてくる音などから一日の流れを把握し、お散歩の時間を計ることができるのかもしれません。
5.抱っこしてくれる?
ちょっと遠慮がちに近づいてきて「抱っこしてくれる?」なんて甘えられたら、飼い主さんにはたまらなく嬉しい瞬間ですよね。
おねだりすることなくドカッと膝に乗ってきて、そのままコロンとくつろぐ体勢になる犬もいますが、飼い主さんの確認を取らなければいけないと思っている犬もいるようです。
6.何でいるの?
いつも仕事でいないはずの飼い主さんがたまの平日のお休みで家にいると、不思議に思って近づいてくることがあります。「この時間帯は留守なのにな」などといつもと違う様子を不審に思っていることもあるかもしれません。
7.体調をチェックしている
人間の病気を発見することができる犬がいることをご存知ですか。ガンや感染症を発見したことで話題になった有名な犬もいます。
飼い主さんの異変に気づき、近づいてきて体調をチェックしているのかもしれません。しつこくニオイを嗅ごうとすることがあれば、ちょっとした体臭の変化を感じ取ることで「様子がおかしいぞ」と知らせていることもあるかもしれませんよ。
まとめ
犬が飼い主に近づいてくるときの心理について、
- 美味しいもの持ってる?
- どうしたの?
- 参加したい
- そろそろお散歩の時間じゃない?
- 抱っこしてくれる?
- 何でいるの?
- 体調をチェックしている
この7つをテーマに考えてみました。
犬は、人間のほんのちょっとした変化にも気づいて敏感になったり、不安を感じてしまうことがあるようです。そっと飼い主さんの様子をうかがうために近づいてきたのかもしれません。
そんな愛犬からの気遣いや愛情をしっかりと受け止めてあげられると良いですね。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬が「近づいてくる」というひとつの行動でも、状況や仕草などでそれぞれの意味を持ちます。飼い主さんとの関係性やライフスタイル等が違えば、もっと違う意味を持つのかもしれませんね。
意味が違っても「飼い主さんに関心がある」から近づいてくることは同じ。愛犬はやっぱり飼い主さんのことが大好きなんです。なので、近づいてきた心理がたとえ分からなくても、無視せずに、微笑んで声をかけたり撫でたりしてあげましょう。
近づいてくれたお礼に、飼い主さんなりのお返しをしてあげてみてはいかがでしょうか。