1.スマホカメラのシャッター音
突然の奇妙な音にビックリ!
花火や雷などの音に怖がるのは想像ができますが、なんと「スマホカメラのシャッター音」にも恐怖心を抱くわんちゃんは多くいます。我が家の愛犬もそのうちの1匹で、自分を撮影していなくても「カシャッ!」っとシャッター音がするやいなや、ベッドルームの布団の中に逃げ隠れてしまいます。
怖いのは音量と関係ないことも
わんちゃんそれぞれに「怖いと思う音」に違いがあるようで、特に大きい音ではないスマホカメラのシャッター音を「なにそれ怖い!」と思ってしまうことがあります。
そして、あの「カシャッ!」という音は独特で、少し高めで突然鳴るという特徴があります。犬は高い音にも突然鳴る音にも反応しやすいため、子犬の頃から聞きなれていない場合には抵抗を感じやすい音です。
中には、ピントを合わせる「ピピッ」という小さな音にも怖がってしまう子もいて、愛犬の写真を撮るのに一苦労な飼い主さんもいらっしゃいます。
2.急に開く傘
昔観たテレビ番組の中で、愛犬の吠え癖を直す方法として「傘を開いてビックリさせる」という方法が紹介されていました。今考えるとちょっと危険な方法なのでおすすめはできませんが、犬は「突然なこと」に警戒心を抱きやすく、急に激しく動くものや急に大きな音がするとビックリしてしまいます。
そのため、いきなりワッと開く傘に怖がってしまう子もいます。傘を開いた時はまるでいきなり大きくなって現れたように見えますので"突然現れた得体の知れないもの"という印象になってしまうのでしょう。
差している状態でもNG?!
傘に恐怖心を覚えた子は、雨の日のお散歩で飼い主さんが差している状態でも怖がってしまうこともあります。恐怖心を抱いてしまってから克服するのは時間を要することも多いため、愛犬の前で傘を急に開くのは避け、できれば子犬のうちから傘という存在に慣れておくと恐怖心を抱きにくくなります。
3.道路にある金属の格子
正式名称は「グレーチング」
道に設置されている金属の格子は、正式名称を「グレーチング」と言うのだそうです。このグレーチングは私たちにとって何気なく通り過ぎてしまうものですが、犬たちにとってはとっても恐ろしいものに見えていることもあります。
足を踏み外すと危険!
女性の場合はヒール靴を履いている時にうっかりグレーチングに踏み入れてしまうと、ヒールが溝にはまってビックリしてしまうこともあります。犬の足、特に小型犬の足はとても小さく細いため、グレーチングにはまるとガクンと足が落ちてしまって危険です。
見た目も感触も怖い
犬にとっては青天の霹靂とも言えるこのグレーチングの存在ですが、犬の目には「得体の知れない暗い穴」に見えて恐ろしく感じることも。そして、踏み入れると急にヒヤッと感じることもビックリする原因の1つと言えます。
4.流動する水
犬なら全員水遊びが好きというわけではなく、お水が苦手という子も多くいます。特に、川や海などの流れのある水に恐怖心を抱いてしまうことが多くあります。
水の流れと共に音がしたり、水面に光が反射してキラキラと光る様子が不可思議に見えたりして、流れたり揺れたりする水を得体の知れないものと認識してしまうことが原因の1つです。
5.風で舞うレジ袋
風が強い日には、必ずと言っていいほど白いレジ袋が舞っている気がします。環境保全の観点からは良いことではありませんが、私たちからすると「風で飛んでしまったんだな」と当たり前に思えます。
しかし、犬は視力があまり良くないので「得体の知れないものが飛び回っている」というふうに見えて怖がってしまうことがあります。そして、風によってレジ袋のこすれるバババッ!という音も犬をビックリさせてしまう原因の1つです。
まとめ
今回は犬が怖がるものの中で、私たちにとっては意外に思えるものを5つご紹介いたしました。
犬は聴力が優れているので、音の情報から危険を察知しようと常時アンテナを張っています。特に、生活の中で「聞き馴染みのない音」に警戒心を抱きやすいです。
その反面、犬の視力はあまり良くないので、私たちにはなんてことない物でも「急激な動きをするもの」「予測不能な動きをするもの」に対して得体の知れない恐怖を感じやすいです。
- スマホカメラのシャッター音
- 急に開く傘
- 道路にある金属の格子(グレーチング)
- 流動する水
- 風に舞うレジ袋
以上の5つが、犬が怖がりやすいもの中で私たちにとっては意外なモノです。
野生の本能に「危険を察知して身を守ること」がありますので、神経質な子や臆病な子の場合は特に「なんでこんなものが?」と思ってしまうようなものに過剰に警戒してしまうこともあります。もし愛犬がなぜか興奮したり怯えたりといった行動を見せた時には、実はこんなものを怖がっているのかもしれません。